今日ご紹介するのは、人気、実力とも定評のある日米の作家さんのコラボレーション作品です。
二人のサイン入りの限定版カレイドスコープです。 その作家さんは、佐藤元洋さんとチャールズ・カラディモスさん。
美しい吹きガラスの筒は佐藤元洋さん。 ピンクの濃淡にわずかながら白やオレンジ色が流れこんだ色模様の、姿の美しい筒です。
その筒にオリジナルのドライセルを合わせたのが、チャールズ・カラディモスさんです。おそらく、佐藤さん、カラディモスさん両方のガラスオブジェクトが含まれていると思います。
カラディモスさんのオブジェクトによく使われているドライアンプルも見えていますね。ガラスのアンプルの中に細かい粒ガラスを閉じ込めたもので、筒の中での動きがランダムなほかのオブジェクトとは違った動きを見せます。
全部で12個の限定版、いくつかの色合いで制作されたこのコラボレーションのシリーズですが、このピンクの筒の作品では柔らかく透明感のある、そして可愛らしい映像もしばしば生まれています。カラディモスさんらしいオブジェクトの構成に佐藤さんらしさが時々顔を出す印象です。
アイホールから覗いた正面にしっかりと映像の中心が見え、美しいシンメトリーを生み出すのは、逆テイパードに組んだミラーシステムによるものです。 カラディモスさんがこだわるシンメトリーのために、彼の作品のミラーはいつもこのように組まれています。
お互いの作風、創造性をリスペクトしながら生み出されるコラボレーション作品の面白さが伝わったでしょうか?