流山の「万華鏡ギャラリー寺田園茶舗 見世蔵」さんで開催中の「世界のきらめき万華鏡展」に伺いました。
今年は第9回目とのことで、すっかり地元にも根付き、万華鏡ファンの方も集まってくる様子を拝見して嬉しくなりました。
創立時から尽力し、協力を惜しまない地元の作家、中里保子さんの大作や受賞作品を鑑賞できるのもこのギャラリーの魅力の一つですが、それに加えて、昨今目覚ましく進化している日本の万華鏡界の作家さん達がたくさん出品なさっていて、見ごたえのある展示となっています。
上の写真は若林寛さんの作品です。金属の表情がとても豊かな万華鏡を制作なさる作家さんで、万華鏡の仕組みやデザインでオリジナリティを発揮しています。回転を助けるオブジェクトセルの周囲の飾りもユニークです。べアリングを使いスムースに回転するオイルセルから生まれる美しい映像もこの通り。 ここでも金属を使って繊細な万華鏡模様ですね。
ユニークな発想といえばもう一人、北村幸信さん。 万華鏡の機能やデザインに新しさを取り入れて制作なさっています。
今回初めて拝見したのは 電球の形をした「ライトバルブ」です。
右奥は今年のBKSのコンベンションで発表し、大人気だった手毬の万華鏡です。 電球の万華鏡「ライトバルブ」もこの手毬と同様、オブジェクトセルの中にLEDを組み込むという新しいアイディアを使っています。オブジェクトセルは外からは見えないし、光を取り込む窓もない形状で内部の光が万華鏡映像を映し出します。 覗き口は底の部分にあり、覗くために持ち上げるとスイッチオンとなるようです。上が3ミラー、下が2ミラーの映像です。
木村えみ子さんのさわやかな色合いのパーラータイプの作品「ミクロスコープドラム」です。いろいろなテーマでステンドガラスの作品を制作なさる作家さんです。ボディーとオブジェクトのきれいなガラス使いが目を引きます。
ライトグリーンのボディーに彩を添える映像展開です。
中里保子さんの作品コーナーにはBKSでの受賞作品「秋草」や「型紙」の大きな作品と、富士山の万華鏡が並んでいます。
海外作家の作品も並んでいます。ぜひ足を運んで、いろいろなタイプの万華鏡を手に取って、覗いて、楽しんでいただければと思います。
2018年11月14日から12月24日まで開催中です。 月・火休館(祝日開館)10:00~17:00
https://www.issasouju-leimei.com/misegura/misegura_index.html