渋谷Bunkamuraで開催中の万華鏡展から、また山見浩司さんの大作をご紹介します。「King」 と「Queen」という対の万華鏡で、その名のとおり、威厳のあるゴージャスな作品です。特徴は大きな美しい2枚のホイールです。 山見さんのホイールは本当にきれいで、それだけでもうっとりとする美しさですが、それを万華鏡を通して見るとまた別のアートの世界に引き込まれます。 Queenの方は2枚のホイールを合わせて重ねてあり、Kingの方は2枚をずらして重ねています。別々に回転するので、組み合わせの妙を楽しめます。
Queen は ひとつの覗き口から、背中合わせのふたつのミラーシステム(2ミラーと3ミラー)が見えますが、別々にも両方一緒にも見られます。
Kingは珍しいポリアンギュラーミラーシステムです。覗き口の下にあるクリスタルの粒を回転させると、2ミラーの映像を6ポイントから12ポイントまで変化させることができます。
ポリアンギュラーというのは、鏡の角度を、開いたり閉じたり動かす仕組みですから、製作するのはとても難しいのです。 美しさと素晴らしい万華鏡製作技術を見せてくれるこれらの作品をぜひ多くの方に見ていただきたいです。