映画一筋の女優として
昨今活躍の場をアジアにも広げている
田中麗奈さんには
期待するところが大きい
ということで
『暗いところで待ち合わせ』
見てまいりました
~histoire~
事故により視力を失い
父をも病気で亡くしたミチルは
住み慣れた一軒家で一人暮しを始める
彼女の家の下は駅のホーム
ある日
一人の男がそのホームから転落し
入って来た列車にはねられて死亡する事件が起きた
家の呼び鈴の鳴る音に玄関に出たミチル
『どちら様ですか?』
『・・・。』
その声に反応することなく
青年アキヒロがミチルの家に忍び込む
職場の人間関係に上手く馴染めず
孤立していたアキヒロ・・・
彼は今
ホームから人を突き落とした?
殺人事件の容疑者として警察に追われる
気配を消して居間の隅にうずくまるアキヒロと
自分以外のものの気配をなんとなく感じながらも
いつもと同じリズムで生活を続けるミチル
ふたりの不思議な共同生活が始まる・・・
原作は
乙一(おついち)氏が
2002年に発表し
ベストセラーを記録したサスペンス・ラブストーリー
盲目の女性と殺人事件の容疑者が
同じ家に同居する
しかし両者は会話を交わすこともない
果たして彼は本当に殺人者なのか?
孤独な2人の心が
無言のうちに
互いの存在によって癒されていく
本当に求めていたものは
自分の居場所ではなく
自分の存在を認めてくれる人だった・・・
幻遊伝 2006年
主人公のミチルとアキヒロを演じるのは
『幻遊伝』でも共演し
息のあったところを見せてくれた田中麗奈と
Chen Bo-lin 陳柏霖 (チェン・ボーリン)
陳柏霖氏?
何処かで見た事があると思っていたら
シュガー&スパイス~風味絶佳~で
夏木マリさん演じるグランマのボーイフレンド(マイク役)を演じていた俳優さんであった
シュガー&スパイス~風味絶佳~2006年
余談:柳楽優弥氏も映画俳優として是非是非頑張って頂きたいです
映画を見た感想ですが
原作を拝読させて頂いた限り
アキヒロの設定を
あえて原作とは違う
二世にしたのかは疑問
陳柏霖氏を起用する為に
設定変更しただけのことか
また
主人公ミチルとアキヒロの抱える心情が
映像では十分表現されていないように思いました
しかし
この作品に限らず
2時間前後という設定内で表現するのは難しいのかもしれません
小生の場合は
事前に原作を読んでいたので
そのあたりはフォロー出来たように思います
とはいえ
原作の雰囲気をうまく表現していると思いましたよ
心が‘ほんわか’したというか
優しい気持ちにさせてくれた作品です
Chen Bo-lin 陳柏霖 (チェン・ボーリン)
ちなみに
陳柏霖氏は
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
(フジテレビ系、2007年1-3月)レオ・リー 役
たった一度の雪 SAPPORO・1972年
(TBS系、2007年2月25日)主演
と日本のテレビにもお目見えするようです
台湾の俳優といえば 金城武氏周渝民氏
金城さんは
もう日本のテレビドラマにはご出演頂けないでしょうね
A demain