時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

サヨナライツカ

2009-12-05 | 読書
人間は死ぬとき
愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる
私はきっと
愛したことを思い出す

‘好青年’とよばれる豊は
結婚を控えるなか
謎の美女・沓子と出会う
そこから始まる
激しくくるおしい性愛の日々
二人は別れを選択するが
二十五年後の再会で…

愛に生きる
すべての人に捧げる渾身の長編小説

           「BOOKデータベース」より引用

阿呆くさ~
なんとまぁ~
内容のないお話なの?
主人公である豊や沓子のキャラクターを
文字で説明するばかりで
会話や行間から全然感じられない!
表現力のお粗末なこと…

結婚までの関係と
沓子と自堕落な日々に溺れたかと思いきや
空港で泣く泣く沓子と分かれた3時間後には
東京から来た婚約者・光子と親類一同を向え
しゃ~しゃと結婚する豊の
何処が‘好青年’なんだっ~の
自分を
‘賢い’と言い切る豊の人格を疑う

自分の立場なかりを気にして
只の小心者じゃないですか?
光子にも沓子に対しても実に不誠実
この上ない

これは
辻さんだけじゃなく
世間一般の理想とする
男の生き方なんでしょうかね~

離婚して
莫大な慰謝料貰って
異国の地で大盤振る舞いの生活して
婚約者のいる男と遊びまくって
カッコよく男の元から去ったものの
やっぱり忘れられなくて
バンコクへ舞い戻った沓子
慰謝料もわずかになったからと
ホテルで働き出したかと思ったら
癌を患う!
死期間近になって
昔の男に手紙を書いてって…
再会して涙流して感動しまくって
随分と
自由奔放で波乱万丈な人生を送ったこと!
でも
全然羨ましくないです

なんか
豊と沓子の関係って
自分達夫婦を想像して書いてないか?
辻版ハーレクイン・ロマンス

かなりボロクソ書きましたけど
サラ~っと字面読みするには
お手頃かと思います