時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ライフ -いのちをつなぐ物語- 34

2011-09-17 | 映画
‘動物と同じ目線’にこだわった
最新技術と世界初の映像
製作期間6年
撮影日数のべ3,000日
総製作費35億円をかけた
BBC史上最大規模のネイチャードキュメンタリー

『ライフ -いのちをつなぐ物語-』



超ハイスピードカメラ
ハイビジョンマクロカメラなど
最新鋭カメラの導入はもちろんのこと
新開発の撮影装置「ヨギカム」など
創り手の
こだわりと工夫が凝縮された映像によって
動物たちの
「いのち」のドラマを
彼らの目線で
描き出すことに成功した



全15シーンにも及ぶ史上初の決定的瞬間
地球上の全大陸
そして陸・海・空
あらゆる動物の20を超えるエピソード

愛 知恵 努力 勇気



観客は
主役である動物たちと一緒になって
空中を飛び 地上を走り 水中を泳ぎ 動物たちの気持ちになって
「いのち」のドラマを味わうことができるのです
描かれるストーリーは
とてもシンプルですが
我々人間を含む地球上のすべての生き物や自然が
つながっているということを伝えています

 「CINEMA TOPICS INLINE」より引用



撮影機材の素晴らしさと共に
動物達のリアルを
ここまで映像に残したスタッフの
努力と根性
そして情熱に
驚くばかりでした

特に
酸素ボンベ無しで
海中に潜り
撮影に挑んだ水中ダイバーの
それこそ命を懸けた映像美

CGと見紛う映像でした

どれもこれも
撮影は困難を極めたことと思います



地球と言う
美しい惑星に‘生’を受けた
全ての存在に対し
敬意と畏敬の念を覚えずにはいられない

とは言え
案内人である
松本幸四郎&松たか子両名のコメントは
あくまでも人間が考えた(感じた)感覚であり
動物たちの真の言葉ではありません

そんな事は
書かずとも当たり前と思われるかも知れませんが

果たして
そうでしょうか



‘動物と同じ目線’とは
あくまでも
登場する動物の目の位置にあわせ
そこから見える世界を眺めているだけで
決して
彼らの心情を聞いた分けでも
理解したわけでもございません!

所詮は
食物連鎖の頂点に胡坐をかいている
人間のエゴ的発想&着眼なのであります



この手の作品を見ると
必ず思うことを
今回も思いながら拝見させて頂きました

この地球上で
もっとも不要な存在
地球を
一日でも長く存続させるのに必要なこと

それは
人間がいなくなること



悲観的なコメントで申し訳ありませんが
地球と言う惑星に存在する生命全ての
そして
地球と言う惑星自体にダメージを与えているのは
人間だけのような気がしてなりません

申し訳ない

そんな気持ちが
心に重くのしかかってしまいました