時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

Grand Slam US Open Tennis Championships 2011 Men's Singles ~Second round~

2011-09-02 | テニス
ロジャー・フェデラー
2回戦
6-3,6-2,6-2
ストレート勝ちです

何度も書きますが
ここで負けたら
非常にマズイですから…

深夜の放送でしたが
撮り合えず
小生も頑張りました

3回戦までは大丈夫だと思います
って誰が?



一方
女子は波乱!?

第5シード・全英ウィンブルドン女王のペトラ・クビトバ
第6シード・全仏女王の李娜(リー・ナ)
第8シード・全仏ベスト4 全英ベスト8マリオン・バルトリ
早くも敗戦

ビーナス・ウィリアムズは
持病(シェーグレン症候群)病気のため棄権

あろう事か
シェーグレン症候群とは…
しっかり養生なさって下さい


               画像はOfficial Site of 2011 US Open Tennis Chanpionshipsより引用しています

日輪の遺産 32

2011-09-02 | 映画
2011年
森脇女子学園中等部の卒業式に
来賓として出席した
金原庄造が亡くなった

娘婿である荘一郎は
県会議員を務めたこともある義理父・庄造の葬儀を
大々的に執り行おうとするが
義理母であり庄造の妻である久枝は
おじいさんの遺言だからと
身内だけの密葬を進言する



孫であり
森脇女子学園中等部の教師である金原涼子は
祖母と二人
祖父の遺影となる写真を選ぼうと
アルバムを開いた

祖父母が並んで写っている写真を見つけたとき
祖母の久枝が

赤鬼さん…

と呟いた

えっ?

昔ね…

久枝が
戦時下のある思い出を語り始めた



終戦間際の1945年
昭和20年8月10日

近衛第一師団・真柴司郎少佐
東部軍経理部・主計・小泉重雄中尉
座間五百一連隊・曹長・望月庄造
3人の軍人たちに
ある密命が下される

マッカーサーから奪取した900億円
(現在の貨幣価値で約200兆円)の財宝を
秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよ




その財宝は
敗戦を悟った軍上層部が
祖国復興を託した軍資金であった

蜜命の任務を遂行するため呼集されたのは
13歳の少女20名と
彼女たちに付き添う英語教師だった…



フィクションではありますが
ここに登場した少女たちの純粋で無垢な心
敵国である
アメリカに暮らしているであろう
自分たちと同世代の少女たちの命や
境遇を憂う姿

戦い続けることに
多くの命が犠牲になることに
疑問を感じながら
お国のため
妹や弟たちのためになると信じ
自分達に与えられた任務を
まっとうした結末

あまりにも惨い

その非道さは
マッカーサーが後に取った行動(対応)でも
明らかです



戦後の混乱期
少女たちの遺志を引き継ぎ
一命を落として
マッカーサーと対峙した小泉重雄

戦争が終わり六十猶予年
世の中が表面上では平和になっても
ひとり
生き残った少女・金原久枝は
戦い続けていました
その傍らに寄り添っていたのは
夫である金原庄造

赤鬼さんと少女たちから慕われたいた曹長
旧姓望月
彼もまた戦争の呪縛から逃げることなく
生き残りのひとりとして
戦い続けていたのです



何のために生き
誰のために生きるのか
此処がどう生きればいいのかが
明確だった時代

それが
羨ましいだの
カッコいいだのは申しません

申しませんが
21世紀を生きる我々は
過去の出来事を
真摯に受け止めるべきであると同時に
決して繰り返してはならない教訓として
後世に語り継がねばならないのではと
改めて思った次第です

最後に
真柴司郎氏のその後が
映画では語られていないような…

気になります



作品を拝見した限り
内容と
タイトルである「日輪の遺産」が
ど~も結びつかないので
取り合えず
映画見終わって本屋に直行致しました

おいおい
原作じっくり読んで
真柴のその後と
浅田次郎氏が
小説の中で言わんとすることを
可能な限り理解することに努めます