時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

Disney’s クリスマス・キャロル

2009-12-11 | 映画
主人公のスクルージにとって
人生は金が全て
家族を持たず
人との絆に背を向け
ただ己の金銭欲を
満たすためだけに生きる彼は
町一番の嫌われ者だった


                
あるクリスマス・イブの夜
かつてのビジネス・パートナーの亡霊が
世にも恐ろしい姿で彼の前に現れ

お前は3人の亡霊にとり憑かれるだろう

と予言する

それは
幸福な思い出とは
無縁のスクルージにとってさえ
人生最悪のクリスマス・プレゼント…

‘過去の亡霊’‘現在の亡霊’‘未来の亡霊’が現れ
スクルージを
彼自身の過去・現在・未来をめぐる



時間の旅へと連れ出す
そこで彼が目撃したのは
貧しく孤独な
‘過去’のスクルージ
富を手に入れる代わりに
温かな心を失った‘現在’のスクルージ
そして
最後に導かれた‘未来’で彼が見た己の姿とは…



原作『クリスマス・キャロル』は
すでに読み終えております

キリスト教の訓話的ストーリーが
どんな感じに映像化されるのか関心があったので
映画館へ足を運んでみました
ですが3Dで見ると
絶対酔うと思ったので
通常バージョンにての鑑賞です



ん~
キャラクターの描写や
背景画像の美しさ
映像技術の面からすると
なかなか優れモノ!
音楽も良かったと思います

ですが
映像がされたことによって
妖精たちの言動が
単に
スクルージを脅迫しているような
印象を受けてしまいました
                

        

たしかにスクルージは
お金に執着し過ぎるところもありますが
改心しなければいけないほどのことなのか?
あそこまで
叩かれる必要があったのか

疑問

彼の
生き方やモノの見方すべてが
‘悪’だったのか?
慈善的な行いをしない人間に
幸せな未来はないのか?

原作では
受け入れられた宗教観も
この作品では
逆に抵抗感倍増

一神教特有の宗教観は苦手…



ニュームーン トワイライト サーガ
公開されておりますが
昼間だからガラガラなのか
日本では受けが悪いの?

高台寺

2009-12-10 | 神社仏閣
東山霊山の山麓
八坂法観寺の東北にある
正しくは
高台寿聖禅寺

平成21年10月23日(金)から12月6日(日)まで
「秋の特別拝観&ライトアップ」が開催されておりました

拝観する機械に恵まれず
今回
やっとその願いが叶いました


                 

豊臣秀吉歿後
その菩提を弔うために
北政所(ねね)が
開創したお寺だと言うことは
よく知られておりますが
これほどのモノとは思いもよらず…

水面に映し出された
紅葉の美しさ・優美さと云ったら…

これは実際
目で見て感じて頂きたいです


                

秀吉亡き後の
政治に対するねねの絶大な影響力を
窺い知る事ができます

権力・制覇者のパワーって
本当に桁外れだと
今更ながら実感ですσ(^^;)


                

ねねや前田利家夫人・まつが
語らいながら歩いている様子を想像しながら
庭園や月見をした観月台を眺めてみました

次回は是非
昼間に拝観させて頂きたいと思います

叶わぬ事とは思えども
観月台とか臥龍廊を
歩ける身分になってみたいものだ
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体のために?

2009-12-09 | 健康第一身体が資本
座椅子に寄り掛かって
炬燵に入る生活は
至極極楽~♪

と言いたいところなんですが
腰には一番悪い姿勢だって
ご存知でした?

炬燵に座椅子?そりゃ駄目だ


整骨院の先生にも
整形外科の先生にも
ダブルパンチで駄目だし頂き…

意を決して
IKEAの家具を購入致しました



早速
横浜にある港北IKEAへ行って
お目当てのテーブルを椅子を見て参りました

テーブル14,900円
チェア7,900円

デカイカートを押しながら
最後の棚出しの段階へ…

ところが
テーブル38キロ…
運べん

チェア売り切れ

結局
インターネットで購入することに!

ところが
インターネットだと
値段が8割増し!

これには絶句

一瞬
詐欺じゃん!
とも思いましたが
送料がとてもお安い!



逆に
ショップで購入した場合
自分でお持ち帰りできないので
ショップ内にある
配送ブースでまた手続きしなければならず

その送料が
品物と同じくらいかかるらしいんです

トータルで考えると
小生の場合
インターネットでの購入が
ベストでした

ただし
組み立ては自力

3時間近くかけて
ようやく完成致しました

完全に腰痛悪化



しっかり
整骨院予約入れておいたσ(^^;)



炬燵も捨てがたい
しかし
自分の健康を考えるとね~

実際
モニートクッション敷いたチェアに腰掛け
パソコンに向っているんですが
楽です

足元凄~く寒いけど





机の裏に取り付けたり立て
掛けたりしても邪魔にならない厚さ
1.5cmのスリムタイプながら
遠赤外線を放射し
身体の芯からポカポカと暖めてくれます
暖房器具とは思えないほど軽い400gだから
寝室やトイレなど移動する部屋へと楽々持ち運び可能
電気代は
1時間たったの1.5円というのも嬉しい所
と云う
極薄1.5cm遠赤外線じんわりあったかボード

心惹かれてます

孤宿の人(下)

2009-12-08 | 読書
加賀様は悪霊だ
丸海に災厄を運んでくる
妻子と側近を惨殺した咎で
涸滝の屋敷に幽閉された
加賀殿の崇りを領民は恐れていた

井上家を出たほうは
引手見習いの宇佐と
姉妹のように暮らしていた
やがて
涸滝に下女として入ったほうは
頑なに心を閉ざす加賀殿と
いつしか気持ちを通わせていく

水面下では
藩の存亡を賭した秘策が
粛々と進んでいた


JRの車内で読んでおりましたが
後半に突入して
爆泣しそうになり
思わず本を閉じてしまいました
辛すぎる…

宇佐や渡部達の想い
加賀殿の流罪に隠された真実…
無念です
切な過ぎます
悲し過ぎます

多くを語ることなく
しかし
慈愛の心を持って
ほうを導いた加賀殿
彼の生き様は壮絶です
武士としてあっぱれと言うしかない
されど
あまりにも非情

丸海藩の相続争いに
その立場をいい様に
利用されてしまったのが
なんとも悔しい

阿呆の‘ほう’といわれた少女が
孤宿の人・加賀殿と出会い導かれ
進むべき方向‘方(ほう)’を与えました
そして少女は
彼女を愛しんだ
今は亡き多くの人たちの‘宝(ほう)’となったのです

これまでになく
多くの人の命が物語の中で失われました
理不尽と感じる死が
余りにも多かった
なので
心静かに
ほうが宇佐と加賀殿に語りかける
ラストシーンには
救われる思いがしました
と同時に
余計に泣けた

心正しく生きること
その難しさとは
並大抵のことではない


養源院

2009-12-07 | 神社仏閣
豊臣秀吉の側室淀殿が
父浅井長政の追善の為
長政の21回忌に
秀吉に願って養源院を建立し
長政の侍従で叡山の僧であった
成伯法印を開山として
長政の院号を以って
寺号としたのは文禄3年(1594年)である


本堂への参道

其後程なく火災にあい
元和7年(1621年)
徳川秀忠が夫人崇源院殿(お江与の方)の願いにより
伏見城の遺構を移築したのが今の本堂である

以来
徳川家の菩提所となり
歴代将軍の位牌を祀っている

                「養源院略由緒」より引用


                              養源院本堂

こちらの本堂は
自由に拝観することが出来ません

住職の説明
或いは
テープによる解説を聞きながらの見学となります

「徳川家の菩提所となり歴代将軍の位牌を祀っている」
と言う割りには※■$%△
時代を感じさせる本堂でした


                             本堂への参道

こちらの養源院は

血天井
此の本堂の左右と
正面の三方の廊下の天井は
伏見城落城の時
鳥居元忠以下の将士が城を死守し
最後に自匁した廊下の板の間を天井として
其の霊を弔つたもので
世に血天井と称して名高い
               
                「養源院略由緒」より引用
 

                           正面は三千院です

元は赤い血とは言え
時の流れと共に
茶色くなっている板の色に馴染んでまして
平成の世となっては
長い棒で
「ここが腕で…この辺りが腰です」
と指し示しながら説明して頂いたんのですが
全然解りませんでした

ただただ
茶色い染みが
天井を多き尽くしておりました
壮絶な最期だったのだろうことが
想像できます


     俵屋宗達筆「唐獅子図杉戸絵」

この他にも
左甚五郎作「鶯張廊下」
狩野山楽筆「襖絵」
俵屋宗達筆「唐獅子図杉戸絵」「波と麒麟図杉戸絵」「白象図杉戸絵」
見所が多い!

何気に
鶯張廊下を往復しまくり
独り
はしゃいでしまいました

孤宿の人(上)

2009-12-06 | 読書
江戸から
金比羅代参で
讃岐国を訪れた九歳の少女ほうは
丸海の港で置き去りにされ
たった一人
見知らぬ土地に取り残される
幸い
丸海藩の藩医・井上舷洲宅に
奉公人として住み込むことになった
そして半年

この丸海の地に
幕府の罪人・加賀殿が流されてくることに
海うさぎが飛ぶ夏の嵐の日
加賀殿の所業をなぞるかのように
不可解な毒死や怪異が井上家と丸海藩を襲う…


久しぶりに
宮部作品を拝読しました

人間の心の
‘光と闇’‘信と疑’‘善と悪’‘慈愛と残酷’等々
相反する感情が見事に絡んでます
誰の内にも
常に表裏一体で存在している感情が
今更ながら
切なく悲しく
しかし恐ろしい

それぞそれの思惑の中
モノの見方・判断の基準を知らぬ
まっさらな九歳の‘ほう’が
この先
如何なる運命に翻弄されて行くのか

モノの道理を
世の中を
どう見極めて生きるのか

上巻は
下巻への序章的な感じなので
テンポが遅いと申しますか
江戸下町の人情モノとは
受ける印象が違いました
正直
読み進むのに多少の忍耐と我慢が必要でした

‘ほう’にしても
‘加賀殿’にしても
江戸から遠く離れた讃岐国丸海藩で
穏かな暮らしは…

サヨナライツカ

2009-12-05 | 読書
人間は死ぬとき
愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる
私はきっと
愛したことを思い出す

‘好青年’とよばれる豊は
結婚を控えるなか
謎の美女・沓子と出会う
そこから始まる
激しくくるおしい性愛の日々
二人は別れを選択するが
二十五年後の再会で…

愛に生きる
すべての人に捧げる渾身の長編小説

           「BOOKデータベース」より引用

阿呆くさ~
なんとまぁ~
内容のないお話なの?
主人公である豊や沓子のキャラクターを
文字で説明するばかりで
会話や行間から全然感じられない!
表現力のお粗末なこと…

結婚までの関係と
沓子と自堕落な日々に溺れたかと思いきや
空港で泣く泣く沓子と分かれた3時間後には
東京から来た婚約者・光子と親類一同を向え
しゃ~しゃと結婚する豊の
何処が‘好青年’なんだっ~の
自分を
‘賢い’と言い切る豊の人格を疑う

自分の立場なかりを気にして
只の小心者じゃないですか?
光子にも沓子に対しても実に不誠実
この上ない

これは
辻さんだけじゃなく
世間一般の理想とする
男の生き方なんでしょうかね~

離婚して
莫大な慰謝料貰って
異国の地で大盤振る舞いの生活して
婚約者のいる男と遊びまくって
カッコよく男の元から去ったものの
やっぱり忘れられなくて
バンコクへ舞い戻った沓子
慰謝料もわずかになったからと
ホテルで働き出したかと思ったら
癌を患う!
死期間近になって
昔の男に手紙を書いてって…
再会して涙流して感動しまくって
随分と
自由奔放で波乱万丈な人生を送ったこと!
でも
全然羨ましくないです

なんか
豊と沓子の関係って
自分達夫婦を想像して書いてないか?
辻版ハーレクイン・ロマンス

かなりボロクソ書きましたけど
サラ~っと字面読みするには
お手頃かと思います

2012

2009-12-04 | 映画
2009年
太陽の活動が活発化し
地球の核が熱せられた結果
3年後に
世界は終わりを迎える



この驚愕の事実を
いち早く察知した地質学者エイドリアンは
すぐに米大統領 主席補佐官に報告
やがて
世界各国の首脳と
一握りの富裕層にのみ事実が知らされ
人類を存続させる
一大プロジェクトが極秘に開始される



そして2012年

売れない作家のジャクソンは
子供たちと
キャンプにやってきた
イエローストーン国立公園で
政府の奇妙な動きを目撃
世界に滅亡が迫っていることを
偶然知ってしまう…

            「goo映画」より引用



「インデペンデンス・デイ」
「デイ・アフター・トゥモロー」の監督
ローランド・エメリッヒの最新作です

「デイ・アフター・トゥモロー」に
思いがけずハマってしまいまして
今回も早速拝見させて頂きました

折りしも
2012年に太陽フレアが最大級になるとか
マヤ暦が2012年12月21日以降白紙とか
かなり煽ってますね~


               

ニュートリノが
地球内部で化学変化を起こし
異常な高温となる
そして
熱は行き場を探し
地殻を破壊しながら地表に向う

地上では
継続的な地震と地割れが発生
世界各地の異常気象

誰しもが
不吉な予感を覚えつつも
まさか
ここまで自分達の暮らしが
一変するとは思うまい



かつて『日本沈没』と云う映画で
無残な姿を見せた日本列島ですが
多分
この作品の中では
日本…完全に消滅したね(汗)

足元が揺らいじゃ~どうしようもない
他の惑星に移住するのかと思いきや
人類は
21世紀版・ノアの箱舟を造ります

そして乗り込むのは
一部の特権階級と金持ちだけ!
これもありがちなパターンです



造船に掛かる
莫大な費用を出したのが
金持ち階級の方々なのだし
その船に乗り込む権利が与えられるのは
当たり前~

生死がかかってるんです!
お金だけ出して
他の人を優先的に乗船させる気にはならんだろう

なので
彼らの利己主義的な思考は
個人的には納得してしまいました

願わくば
造船に携わった人も優先的に…



逆に
たまたま‘船’の存在を知った
主人公の売れない作家が
ドサクサに紛れて船に乗り込もうとして
船に乗船した人間の命を危険に晒したって事の方が
マズイでしょ~

やたらと
家族愛とか博愛主義をちらつかせたり
アメリカ第一主義的な発想をちらつかせる辺りが
ハリウッド(アメリカ)映画だね~
相変わらず



とは云え
地球を襲う
天変地異のG映像は
お見事ですよ!

主人公とその家族は
絶対生き延びるって解っておりましたが
それでも
ハラハラ&ドキドキ感は
十分味わえます


         

すべてが
想像を超える出来事ばかりでした

ヒマラヤ山脈を越えて
津波が押し寄せるなんて事が
実際
起こりえるのでしょうか?

それは
2012年12月21日解ることですね
あと3年程ですが
成り行きを見て生きたいと思いました


清水寺

2009-12-03 | 神社仏閣
平成12年の御本尊御開帳(33年に一度)で
訪れて以来の清水寺でございます



濡れ手観音(ぬれてかんのん)
奥の院の裏側に立像されておられるのが
こちらの観音様です
北隣の蓮華水盤で柄杓に水をくみ
肩からかけて
自分自身の心身の清めと
諸願成就を祈願します



願い事をして水を頭からかける
その時
真正面から観音様の顔を見て
そのお顔に笑みが浮かんだら
願いが叶う!

と以前訪れたときに
現地のガイドさんが云っていたのを
思い出しました

ですが
願い事をする人が顔を見るのか
願い事をしながら水をかける
顔を他の人に確認してもらうのか
どっちだったっか…
肝心なところを忘れてしまった(汗)


                               音羽の滝

サイトの解説によりますと

清水寺の開創を起縁し
寺名を由来する
こんこんと流れる出る清水は
古来「黄金水」「延命水」とよばれ
‘清め’の水として尊ばれ
開祖行叡居士・開山延鎮上人の滝行を伝統して
水垢離の行場となり
またお茶の水汲み場となってきた
今日
参詣者が行列をつくって柄杓に清水を汲み
六根清浄、諸願成就を祈る
滝祠に不動明王や行叡居士を祀っている

だそうですが
いつも人だかりで
中学の修学旅行以来
何度も訪れている清水寺ですが
音羽の滝は
今だに柄杓で清水を汲んだことがない!



京都で最も観光客が訪れるお寺ですから
願い事の数も桁外れでしょうね~
観音様も年中無休でさぞお疲れのことでしょう

フロスト/ニクソン

2009-12-02 | 舞台/役者
全米を揺るがした
ウォーターゲート事件によって
アメリカ史上初めて任期中に退任した
第37代アメリカ大統領リチャード・ニクソン

国民に謝罪しないまま
沈黙を守って3年が経った彼の前に
英国で活躍しているテレビ司会者
デビッド・フロストが現れた

ジャーナリストとしての名声を狙い
直撃インタビューを申し込んだのだ
これを
名誉挽回のチャンスと考えたニクソン側は
多額の出演料を取り付け承諾

互いのブレーンと共に
インタビューという場を借りた
真剣勝負の対決が
4日間にわたる熾烈な戦いが始まる



元アメリカ大統領ニクソンと
事件を暴き
全米進出を目論む
英国のテレビ司会者
デビッド・フロストとの
実際に行なわれた
インタビューの生中継をもとにした
ピーター・モーガンによる傑作戯曲

緊迫したシーンが
永遠と続くのかと予想しておりましたが
そうでもない
フロストは
硬派な司会者と言うよりは
むしろ
コメディー番組の司会の方が得意そうな雰囲気
インタビューも重要だけど
スポンサーそれ以上に大切!
みたいな八方美人的な?タイプ

そんなフロストが
徐々に
ジャーナリストとしての本性を
剥き出しにしていきます



フロストを演じた仲村トオルさんの
最終日の追い込みと申しますか
インタビューは
それなりに迫力ありました
ですが
北大路欣也さんの貫禄と重厚感には及ばず…

政界から退き
ひっそりと暮らすニクソンの元へ
アメリカを去るフロストが訪れます
別れ際
フロストは
自分がインタビュー時に履いていた
イタリア製の靴と同じものを
ニクソンにプレゼントするんですが

実は
ニクソンがインタビュー初日に
フロストの靴を見て褒めるていたんです
それを覚えていたんですね~



革靴って
社会で男性が働く(戦う)時の
必需品だと思うんですσ(^^;)
戦闘服の一種?

新しい革靴をニクソンにプレゼントしたのは
新たなる人生(戦い)の一歩を踏み出すして欲しい
と言うフロストの願いが
込められていたのではないだろうか

しかし
フロストが去った後
ニクソンは箱から出した靴を浜辺に置き
静かに見つめ続けるのです
この靴をまとい
政治と言う戦場で
己が戦うことはない

どんな思いで
ニクソンは靴を見つめていたのでしょう
北大路欣也さんの表情には
政治家として孤独な戦いを続けてきた男の
哀愁と言うか
苦悩が滲み出ておりました