庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

風の道

2011-02-04 20:41:00 | 海と風

久しぶりの別府。道中、粟井海岸の西風で30分ほど、風はあっという間に落ちてそのままの格好で別府へ。安定した5~6mの西風、なぜかここだけ吹いている。IMGP0335s1024pix100kb.jpg

風の出口や海峡近くの岬が生む地形風の一種だろう・・・思っていたが、近辺の風データを総合してみるとそれだけでもないらしい。昨日などは、他所は海陸風(かいりくふう)主流の平凡で穏やかなデータしか残ってないのに、この近辺では夜中に3時間ほど10mの西風が入っていた。

現在の科学的・分析的手法だけでは捉えきれない「風の道」は、まだまだあちこちに存在しているような気がする。





サウナスーツ

2011-02-03 18:32:00 | 海と風
今日も気温が10度を超え、セミドライでトーング・ジャンプを繰り返していたら袖口から汗が流れ出るほど暑くなった。まったくサウナスーツだ。もちろん手袋などいらない。風は3mほどか・・・少し水にも漬かってみたが走れるコンディションではなかった。IMGP0330s1024pix100kb.jpg

やがてやって来たF君も19㎡でちょっとジャンプの練習をしたり、ラグーンの水面で振ってみたり・・・なんとものどかな午後だ。

風情報を見てみると、別府は今日も6mほどの西が入っていたようだ。これから当分は暖かそうだから、明日は久しぶりにちょっと出かけてみようかなぁ・・・。

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デカ板

2011-02-02 22:58:00 | 海と風
身体のどこかで燻(くす)ぶっているような風邪の残余を吹き払っておこうと塩屋海岸へ。実に暖かい^^。グラハンには適当な3mほどの風でセットアップをしていると、西に振れた風が少し上がってきた。沖合いの様子も悪くない。 

あんまり使う気がしなかったデカ板の良いところを少しはつかんでおきたいなぁ・・・と4~5mの風で1時間10kmほど走った。幅広・薄めでノーロッカーのこの板は、やはり平水向きで、ちょっと波が立つとスプレー激しくなり、簡単にキャビテーションを起こしたりしてコントロールに難儀する。110202-s-1.JPG

  今日くらいのコンディションだとちょうど良い感じで、ちょっとしたジャンプができなくもない。体重だけでロッカー量が変化するから、特に板をスイッチする時は体重移動に気をつけた方が良いなぁ・・・などと思いながら、外海の端から端まで何往復か楽しんだ。

潮の引いた「水たまり」では、今日も多くの水鳥が食餌(しょくじ)を楽しんでいる。ほんのり静かな午後だった。



煙草

2011-02-01 12:00:00 | その他

煙草の味が戻ってきた。「その日の体調は朝一服のタバコの味で分かる」という愛煙家の通説はどうやら本当のようだ。私の場合、朝食後のパイプ煙草の数呼吸で、自分の体調が本来のものか否かが大体分かる。 

健康のバロメーターが、「百害あって一利なし」などと遠い昔デート中の彼女に言わしめ、近頃日増しに風当たりの強い煙草だなんて、なんと逆説的な事実だろう・・・と笑いたくなるが、私はタバコに一利もないとはツユほども思っていない。1152512208.jpg 

ある日、マーク・トウェインを読んでいたら、”To cease smoking is the easiest thing I ever did. I ought to know because I've done it a thousand times.” 「タバコを止めるなんてこれまで私がしたことで最も簡単なことだ。そんなこと充分わかってるはずだ、1000回も止めたんだから」・・・という一文に当たって腹を抱えそうになったことがある。

私も過去何度か止めたことがあって、20年ほど前の最後の禁煙は半年間も続いた。しかし、空関係の大会で立山連山に1週間キャンプ生活をすることになった時、雨続きの退屈さに負けて「ちょっとだけ一服^^;」・・・これでもとの木阿弥。同じものに手を出すのはあんまりシャクなものだから、紙巻からパイプに切り替えることにした。紙巻と違ってパイプ煙草には幾つもの「利点」があるので、気が向いた時にまた触れる。 

なんでこんなことを書くことになったか・・・この数日の静かな「もの読み」でバートランド・ラッセルに浸っていたら、なんと彼も相当なパイプスモーカーであることを知ったからだ。日本屈指のラッセル研究家である三浦先生のHPで見つけた、これも思わずニンマリしてしまったラッセルのインタビュー動画。70年以上もパイプ煙草を愛し97歳まで活動した彼は、煙草から一利を得るどころか生命を救われているのである^^。この敬愛すべき巨人については、これからここにも時々登場することになるだろう。