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病める新人

2011年11月08日 | 時事
辞める新人教員、10年間で8.7倍 「心の病」急増
10年前って自分が入った頃か・・・もう比べられるような年になってしまったと(笑)

当時は教員の門が非常に狭く、本気でなりたくてもなかなかなれない時代でした。苦労して入った分、いろいろ言われても、「狭き門を突破したのだから」と、ある種のエリート意識をもって奮闘していたように思います。同じ職場で、同い年の採用者にも10年間で一度も巡り合っていませんし、それでなくとも20代の先生がほとんどいなかったのも、この10年間の特徴ですね。

現在は、団塊世代の大量退職が表面化し、募集も当時に比べれば相当増えています。普通の学校にも新採がポツポツ入るようになりました。傍目から見ていると、ただでさえ初任は経験値的にも担任する学級をうまく回すのが大変な上、週に1度の割合で出張あるいは研修が組まれていて、学級を空けることも多く、その補充の用意や、入られた先生に毎回頭を下げ、研修のまとめをレポート提出し、授業を見られたらご指導を仰ぐなど、とにかくやることが多すぎます。時間的な制約も大きく、授業が遅れても取り戻せる隙がほとんどなかったり、子ども同士のトラブルがあっても十分な指導ができないまま研修に行くことになったり、はっきりいってこれで完璧に学級経営をこなせていたらベテラン以上の能力者です。

教員の資質として、ある程度完璧主義でないと勤まらないわけですけど、やりたいと思っていても思うようにできないという気持ちが、心を病む原因になっているように思います。そもそも、こういった強制的な研修で学んだことなんてほとんどないです(笑)から、いっそ採用後の300時間研修なんて辞めてしまうか、学生時代にインターンとして済ませてしまったほうが良いと思うのですが・・・