確かにネットを介して自宅から投票できれば便利ですけどね。
日本の投票のシステムは昔からほぼ変わらず、完全にアナログになっています。送られてきた葉書を持って投票所へ行き、名簿をチェックしてもらって板のようなものと投票券を交換し、名前を書いて投函する。電子化の第一案としては、投票所で例えばタッチパネル等で投票ができれば、集計だけでも非常に楽だろうなあと思うわけですが、どうやら過去に地方自治体の選挙で実験的に導入してみたら不具合が出て投票が無効になってしまったことがあり、尻込みしてしまっている模様です。過去の失敗を踏まえて改良すれば済む話なのに、日本という国は一度ケチがつくとそれをケガレとして避けようとする動きが大きいですからね(笑)
スマホにしろPCにしろ、在宅で投票できるようにするのであれば、離島や海外にいたり、たまたま仕事や旅行で投票所にいけないという場合には非常に便利ですが、当然セキュリティについては厳重に考えなければいけません。また、ネット環境がない人のために従来の環境は残さざるを得なくなり、二度手間になってしまうことも考えられます。機械的なトラブルはもちろんあってはいけませんが、一番懸念されるのは一人一票の大原則が守られなくなることです。例えば母親が活動員で、選挙に行かない家族の分まで勝手に投票したりすることを選挙管理委員会が見抜けるのでしょうか。スマホで投票するにしても、最低でも公共の場所で第三者が監視している中、個人の意思で投票をするという行為は最低限必要だと思うのですがね。用事があるのなら期日前投票も今はできますし、電子化は集計の手間を省く程度で良いような気がします。