ちょっと前ですけど、個人的にはこちらの方が衝撃的ですな。
１２の制作発表はすでになされており、音楽ももう作られていたと思いますけど、完全に生涯現役で終えられたということですね。オリンピック入場曲に選ばれたのも記憶に新しく、まだまだお元気と思っていただけに残念です。
すぎやま氏はもちろんドラクエにかかわる前から作曲家としての第一人者であり、ドラクエとの関わりは自らのゲーム好きが高じた半ば運命的なものだったと言えると思います。そもそも当時はゲーム音楽など全く重要視されていなかったわけで、そうした中で「もっといい音楽をつけたらどうですか？」などとエニックスに投書したのがプロデューサーの目に留まったのだとか。制作秘話を聞く限り、自分から飛び込んでいった感すらあります（笑）ゲーム音楽が交響組曲に発展し、オーケストラで客を呼べるようになるまで、すべて彼の手で作り上げたといっても過言ではないでしょう。
ゲーム音楽はクラシックだと話されていましたが、まさにその通りで、彼の作った曲は偉大な作曲家たちと同様に、この後も何百年とのちの世に残るに違いないと思います。