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仲邑菫初段、最年少本戦進出

2019年08月05日 | 時事
10歳5カ月での本選出場はこれまでより丸3年も早い快挙ですな。

この大会は女流棋聖戦予選なので、全棋士参加のタイトル戦というわけではありませんが、まあ囲碁界は女流も100名以上いるわけなので、その中のベスト16に上がったということはすごいことですな。ちなみに現在女流トップの藤沢里菜女流四冠がこれまでもっていた最年少記録と比べると、以下のようになります。

藤沢里菜 仲邑菫
・プロデビュー11歳6ヶ月10歳0ヶ月
・公式戦初勝利11歳8ヶ月
10歳4ヶ月
・女流本選入り13歳5ヶ月
10歳5ヶ月

出発が早すぎたことは誰もが感じることですが、その後の可哀相になるくらいのラスボスラッシュ(笑)を見て「この子は藤井総太のような即戦力でなく、3年後を見越して雇い入れたのだな」と思い直していました。そのためデビュー後のこの1年は藤沢四冠と同じようにしばらく苦労するのだろうと思っていましたけど、いずれ達成できる初勝利とは違い、今回の本選入りは明らかに達成難易度が違います。藤沢四冠ですら女流本因坊の本選に顔を出せたのは2年目に入ってからですし、それをデビュー後すぐやってのけたわけで、並の才能では突破できない関門のひとつを堂々とクリアし、プロとしての実績を1つ得たと言えるでしょう。「英才特別枠採用だからプロ試験を実力で突破していない」というような引け目や周りのやっかみも、これで解消されるでしょうね。

ただ、これは蛇足ですが日本棋院のHPで対戦表を確認してみると、東京本院所属棋士は本選に上がるのに3回ないし4回勝利する必要があるのに対し、関西総本部所属の仲邑初段は2回勝てば上がれるという少々ラッキーな組み合わせだった模様ですね。まあ高校野球だって、地方によっては甲子園に出るまでに激戦区より1試合2試合ほど少なくて済む所もあるので、この組み合わせだけを見て不公平だというつもりはありませんが、やや棋院の温情が働いた感は否めません。もちろん、この件は本人に全く落ち度はありませんし、本日勝利した金四段は昨年本選入りしていたほどの実力者であり、そのシード選手を破って本選入りを勝ち取ったことは実力以外の何物でも説明できないでしょう。初勝利は相手のミスに助けられた感じでしたが、今回の内容はものすごいコウ合戦で相手の石を全滅させている完勝譜でしたので、先日のグロービスAQZに惜敗した経験(両コウ含みの激戦)が生きていたのかもしれません。すごい速さで吸収し成長しているのですね。活躍が楽しみです。

・・・で、そろそろ局後のインタビューとかは諦めてくれないかな(笑)



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