
今日は久しぶりの棟梁教室。まぁこの1年何しろ体調を崩したり、怪我をしたり踏んだり蹴ったりって感じで・・・弱っていたのね。そんな中の教室。
って言うか、相談とでも言うか・・・大作を作っていると、鍋敷きをやっているのとは違って、数年掛かるからその中であれこれとこうした事が起こるのね。
勿論良い事だって起こるから、新しい家族を迎えるとか、逆に亡くなるなんて事もある。その時に杏さんのようにウチの犬って限定した場合は、ウチの犬だけ
の事になるが、棟梁やピエロの壁画のように、家族の紋章みたいな感じに、その人の人生みたいなテーマの場合、色んな登場人物だったり、趣味や物だったりすれば、
色んな事が起こるのね。だから追加モチーフなんて事もあるのね。ただもう残りのスペースは少なくなるし、でも入れたい・・・幸い残っているから出来るし、
でもただ入れるのでは無く、素敵になりたい訳で・・・。ではどうやったら?そんな思いの丈に該当するのか?って事になるんだけれど、あれこれへっぽこな
事はあるものの、心はしっかりしていて、気がしっかりしているのなら、技の心配なんて一つも無いから、後は体って事になるが、そこは俺ではどうにもならない。
心技体なんていつでも万全なんて中々揃わないんだけれど、何しろ棟梁はメンタルがもろい・・・まぁ恐らくその心の部分の病は気からで相当、体に影響した
と思われる。後は環境に馴染むなんて事も、水が合わないなんて表現があるように、魚は水が合わないと死ぬからね。引っ越した訳じゃ無いのに・・・なんて
単純に思う人もいるだろうが、仕事だってそう。会社は変わらずも部署が変われば全てが一から・・・なんて事もある。そんな事でも平気な人もいるし、
全く話にならない位、立ち上がれないようになる人もいる。それはお祭り金魚を同じ日に同じ環境で投入したのに、一夜で死ぬ金魚もいれば、何十年も生きるものもいる。
こんな比喩なのね。ただ人間は感情を持つ生き物なのね・・・特に。そこの部分を沢山持つ人と持たない人って分けたとすると、持つ側は感受性が豊かとも
言う事になる。感性だの感受性が豊か・・・こんな言葉を好む人がいるんだが、それは持たない側や少ない側の意見で、全ては良い事と悪い事は背中合わせである。
この事を理解していないからなのね。つまり豊かって表現は、ガソリン満タンってイメージだとすると、常に満タンが当たり前で普通と思っているのね。
それを良いなぁ・・・って普段満タンにしていなくて、半分にしとこう・・・節約、節約って意識し減らしている側からすると、まだ半分しか減って無いのに、
また満タン・・・なんて思うかもね。でも満タンが普通だと、減っちゃったって思うもので・・・逆に言えば、半分にしとこうって人は、ランプが付いたら
入れようかなぁ・・・って感じにギリギリでも平気って感じだったりする。この比喩はガソリンってメーターありきの話で、感受性って言うメーターは無い
のね。つまり人の体や心って言うものにも、実はメーターがあって、でも無意識だと自分では感じないから、それを世の中では自覚の無さと言うのね。
感受性豊かって言うのは、人一倍とか、人よりも多めとか、みたいな話で、じゃどんな特性があるか?そしてどんなマイナスがあるか?なのね。
常に良い事ばかりじゃ無いから。これがもし生かされるのなら・・・例えば、微妙な違いに人より気が付く。味を整える時、さじ加減、繊細な切り方・・・
じゃスポーツ。盗塁するタイミング、ピッチャーの球種、投げる癖だったりを見抜く目だったり・・・要するに五感が優れているって事なのね。では逆。
悪い事は、普通に生活を送ってしまっている場合、宝の持ち腐れになる。つまり豊かを活かす場所に恵まれない。その場所が趣味って遊びや戯れの居場所では
1人だけ浮く。しかも普通では流せるものだったり、忘れられる事が、一生引きずる・・・当たり前で、読んで字のごとく、人よりも感じ方や受け方が豊かだから。
当然、ニュースを見て嘆いて、悲しみ、ドツキ漫才がいじめに見え、スポーツは戦争に見え、負けた者の悲しみを背負い、全てに感情移入をする・・・。
まっ弱わればお医者さん行きだろうね。それが豊かじゃ無い普通側なら、喉元すぎれば熱さは忘れるし、人の噂も七十五日だし、忘れる能力に長けている。
そんな中、全ての人が若さって言う武器で、悲しみや辛さ、理不尽な思いなど、負の気持ちや心を稼いだお金と若さのフットワークで、楽しみと交換する。
この繰り返しが人生。勿論これはディフェンダー側の考えだから、楽しみ追求って言う側なら、フォワードとして、楽しい事を嗅覚で察知出来るだろうし。
ただねぇ、人はいつしか衰えるのね。小倉さんじゃ無いが、好きなゴルフも歩けないと出来ない。段々出来る事の許容範囲が狭くなるのね。
いつもいつも同じでいられる・・・おー過信の塊。みんな平等に歳を取っているのに・・・いつまで若さに頼っているんだか。そんなもん、使い減りしない
もんかねぇ・・・素晴らしい世界一の包丁は研がなくて良いのかね・・・恐らく料理人なら毎日研ぐのね。そう言う点では、趣味と言ってこれだけのものを
作るのだから、コツコツ進めている棟梁は技は身に付けたと思うのね。つまり心技体と言うのなら、技が抜群であるとするのなら、心と体はどの位見劣り
して見えるのか?つまり棟梁が必要なのは心や気と言った、目に見えない事の方が大事なのね。例えば、アスリート。めちゃめちゃ毎日すり減らして鍛える。
だから強靭になるのに、やり過ぎて壊れる。怪我をする。何故?これでもか、これでもかって努力をする。でもやり過ぎた・・・何故やり過ぎたか?なのね。
そこに負けたから・・・なんて人と比べて、後少しだったのに・・・だから今までの量では越えられない・・・ってもっともっとって、休まず続けるんだろうね。
ライバルの存在はそうした事の繰り返し。自分の限界なんてもんはそうした切磋琢磨から生まれたりもするが、そこに身を置くって怖いのね。これを仕事と
するのなら、出世するって言うのは、年功序列なら歳で良いから、悩みは少なくて済むが、異例の出世なら、若くて年配の上に立つ・・・精神的なダメージ
を受けるだろうね。みんなと一緒で出世しなければ、お手々繋いで仲良くいられたのに・・・。って思える人は良いけれど、妬みや欲望、嫉妬・・・。
何せ感情の生き物だからねぇ・・・人間は。人と付き合えば色んな事があるし、でも孤独にはならない。独りならしがらみは無くなるが、孤独になる。
まぁ簡単な話なのね。まぁ棟梁はこっちの人間だって事なのね・・・あははは。黒いアヒルの自覚を持つ事だな・・・。ってな話。普通のお茶飲み話。
ただ普通って自分中心で考えるから、大谷さんの周りには超一流の選ばれし者しかいないし・・・普通なら普通の人達になる。その大谷さんが一流の人が
憧れるのを辞めましょう・・・って言うのね。そうキチンと努力して叩きのめす機会を伺う・・・そしてその日が来るのを待つ。やっぱそうなると、戦の前に
団子用意しないとなぁ・・・ってな新作落語チックな話ね。まぁ、近々で言うなら、割と棟梁シャキーンって感じね。そんな後は、くじらの下地。
とは言うものの、これはモザイクをする為の下地じゃ無くて、これで仕上げて展示販売用なのね。そもそも俳句ってのは、短冊のようなものに書いたり、
色紙に書くもの・・・それが王道と言うのなら、まさか銘木を彫ってってスタイルなんて見た事無いはずなのね。つまり邪道になるんだろうね。これが政治なら、
保守と革新とかね。相対するものとして。ただ全てのものが邪道から始まるのね・・・だって敷かれたレールが無いのだから。誰もやっていない事って言うのは・・・。
ただね、新しいものが入って来ると、今まで安泰だったものが揺らぐし、安定が崩れるのが怖いものなのね。波風が立つし・・・個性を活かすと、俺は
力のさじ加減をしないと、破壊王になっちゃうからね・・・でも受け入れて貰えると、それを全力が出せるのね。容赦無く・・・完膚なきまでに・・ね。
ただそれを受け入れられる人が多くなると、いつしか邪道が王道になり、歩がと、に化ける・・・すると金扱い。成り上がりシステムなのね。ただ所詮、
歩ごときは、金もどきにしかなれない。俺はその程度じゃ満足出来ないし、そもそも群れの中に入りたいのでは無く、群れを作りたいのだから、もののけ姫
のたたら場を作りたいんだろうね・・・だから俺はアシタカになりたいのでは無くて、エボシ御前になりたいんだろうね・・・。ことごとく俺は俺が余り
好きで無い側の方向に向いている・・・好みと得意なんて、元々自覚の無さであって、習慣で植え付けられたものだから・・・取っ払っちゃえば良いのね。
それは何も無いからやりやすいだけで、守るものが沢山あると好きに出来ないしねぇ・・・ただ、それとて一つ一つ無くなって行く・・・先人がそうである
ようにね。でも一流は常に準備をするらしい・・・まぁクマでも冬眠の前には準備するなら、俺も人だからなぁ・・・くまごとき以上にはなりたいし。
一流って言うのも物足りないからなぁ・・・超一流とかそれ以上って何をどうするんだろうか?・・・って常に考えちゃう。高卒の足りない頭で・・・。
日々葛藤・・・誰も教えてくれないし、先生として教えちゃうと、生徒の成長は出がらし先生になるって事だからね・・・これだけの物を作る生徒の先生を
するって言うのは、サボっていたらすぐ捨てられちゃうのね・・・例え先生だろうが。そもそも生徒の方が伸びしろが多いのだから、追い付いて来るペースが
早いもので・・・まぁこっちも油断出来ないし、高度な質問もして来る。ただね、モザイクな質問は技術だから、割と簡単でも、その人がやりたい事を
達成させるには、その人の脳の中に入り込むくらいの事を出来ないとね・・・何かはたらく細胞チックな話だけど・・・。ただね、人の脳に入り込むような
事をすれば、その人の悲しみまで味わう事になるのね・・・楽しみならまだしも。そもそもここには楽しみなんて落ちてないし、困った事ならいつでも0に
出来る用意はしてるんだけどね・・・。とは言え、そろそろ楽しく出来る準備も出来るようにもなりそうだし・・・まぁ何事も準備だね。