雨がやっとあがりました。
子どもたちも、
「昼休み、遊べるよ。」
という声。
給食を食べながら、
「今日、先生、昼休み、何して遊ぶ?」
と声をかけられました。可愛らしいです。
「みんなで決めたら教えて。」
と答えました。
「Sケンしたい人?」
「ひまわりしたい人?」
「ドッジボールをしたい人?」
など言いながら、決めていました。
その結果、ドッジボールに決定。
小さい学校のことです。
クラスの子どもたちが、グランドにドッジボールのラインを引いていると、1年生から6年生までどんどんと子どもたちが後をついて、集まってきます。
「ぼく入れて。」
とクラスの子どもたちに、頼んでいます。
にぎやかな光景となっています。
ふと校門の方に目をやると、2人の方が手を振ってくれています。
近づいてみると、30年前、5年生の時に担任をしたHちゃんとお母さんでした。
「もう、子どもが20歳になったんですよ。」
早い。
あの当時、今の校舎建築のために、夏以降、全くグランドが使えませんでした。
そこで、Hちゃんのお父さんが、グランド横の田んぼを昼休みに開放してくれました。
田んぼでのドッジボールです。
同じ昼休み。30年ほどの年月が経ち、5年生からお母さんになったその顔が、グランドにありました。
いろんな思い出が蘇ってきます。
「先生、あの頃と、ちっとも変わらんね。」
Hちゃん親子から、せいいっぱいのお世辞を贈ってもらいました。
チャイムが鳴り、教室に戻りました。
Hちゃんの手を振る姿に、あの頃に戻ったような気がしました。