かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

父の遺したもの

2010年01月28日 | Weblog
 昨日は、父の7年目の命日でした。(七回忌は昨年)離れて暮らしている姉から、「月日がたって、やっとお父さんの写真と話をすることができるようになりました。」というメールが来ました。



 家の中のいろんなところに父の遺していったものがあります。その一つに、俳句、小説、童話、日記があります。病気の体で思うように動けない中、いろんなものをノートに綴っていました。命日に本棚をそっと開け、俳句のノートをめくってみました。いくつかの俳句を紹介しますね。




 
◇雪になる気配の雨や山眠る
 父の葬儀の日、次の日は、大雪でした。エッセイ集(第一集)に書いていますが、雪の中、火葬場から上がる煙を見ながら、姉が、「お父さんは、煙になって天国にいっているやね。」と言っていたのが今でも心に残っています。雪の中、父も眠りにつきました。



◇新米をとぐ妻の手に増えし皺(しわ)
◇河豚刺しでキューと一杯妻居ぬ夜
◇背に妻の息吹き暖か車椅子
 けんかをしながらも仲のいい両親でした。皺とともに、母と過ごしてきた日々も懐かしく思い出したのでしょう。 母も十年近く寄り添いながら父の病気と闘ってきました。母がいたからこそ、父もあそこまで病気と向かい合うことができました。父が亡くなってすぐに、力が尽きた如く母が病気になりました。父もどのくらい母に感謝をしているかわかりません。



◇ご無沙汰を羊羹ひとつで詫びる春
 晩年、床についていることが多かった父の気持ちです。人の世話をすることが多かっただけに、思うように活動できない自分を歯がゆく思っていたことでしょう。でも病気に対しても愚痴を言ったりする父の姿をあまり見たことがありません。強さを感じていました。

 

写真は、父の句を兄が筆で綴ったものです。
 


今になって一つひとつの句に父の思いをゆっくり感じることができます。
「ありがとうあなたがいたからがんばれる」
7年が過ぎました。母も病気と闘っています。でも残された家族はあなたがいたから、みんながんばれるのです。

かったかくん流学級経営論・学力論⑥

2010年01月27日 | Weblog
【学級新聞】~例1~
 文化活動のサークルで、教師になりたての頃、他の学校の先生に教えていただきました。子どもたちの簡単な新聞の作り方です。グループでB4ファックス原稿用紙に新聞のレイアウト枠の線を鉛筆でひきます。班員で何を書くか決めます。できたら、はさみで切ります。書くところの分担をします。



 それを家庭で書いてきて、次の日に集めます。次の日の朝の会の前に、再びファックス原稿用紙に糊付けして終わり。あとは、好きなサイズに拡大、縮小して印刷。A4版が一番いいようです。フラットファイルに閉じていくと、本棚などに収納しやすいのが利点です。




 思い出の宝の歴史書になります。気をつけないといけないのは、同じ子どもがいつも楽なところばかりを担当させないことです。これも学級経営のポイントです。どうしても新聞名を書くところなどに、希望が集中します。



 上の新聞は、中学校の3年生の新聞です。ここまでくれば、クラスの雰囲気もぐっと落ち着いた感じになっていることでしょう。日記と新聞だけでもお家の方も子どもの変化に驚きます。


「子どもが机について勉強をし始めた。」子どもの家庭の姿が違ってきます。



 ただ、日記もクラスの人数が多いと、せっかく子どもが書いてきてもその日の内に、見て返すことは不可能です。また家に持って帰ってみると、自宅でも仕事をしなければなりません。


 また返事が遅くなるので、返事を楽しみにしている子どもにとっては、書く意欲が半減します。やっぱりその日にコメントを添えて返してあげるのが一番です。
 そこでかったかくん方式です。これは、次回で。

元気をもらえます

2010年01月27日 | Weblog
昨日の夕方、職員室に戻ると、数年前教えた生徒が遊びに来ていました。


「先生、結婚するよ。」
笑顔がいっぱいでした。中学生時代の同級生とこの春に結婚式をするそうです。職員室の他の先生からも祝福の言葉を受けていました。
「今日は、相手の親のところに行って、許しをもらった。」
ということです。



「ぼくがこの学年の男で結婚が一番かもしれない。」
仕事をしながら資格をとり、整備士として福岡で頑張っています。



「ガソリンの方の資格はとれたから、今度はディーゼルの資格をとるために勉強をしているよ。小学校時代の同級会をしたときに、先生に、もっと勉強しちょればよかったと言ったんで。そしたら、おまえも変わったのう、と言われた。」
 目標を持ってがんばっています。目標があるからがんばれています。




「先生、整備士をしていると、夏は暑いんで。作業着の色が変わるほど、汗が出るんよ。作業をするところは、40度くらいになるしね。でもがんばっているよ。」



小学校のころから、ずっとサッカーを続けてきました。その頑張りが、社会に出てからうんとがんばれる原動力になっているんでしょう。
 そのような輝いている姿を見ると、うれしく感じます。




 また、先日、メールが来た生徒がありました。メールを読みながら、幸せな気持ちになりました。苦しいことを乗り越えて、そしてがんばり抜いたことが自分のことのように嬉しく感じました。



「お久しぶりです。先生、元気ですか?

先生に知らせたい事があってメールしました。
実は今月中に進学と就職の両方とも合格しました。この間、合格発表があり、今日病院の採用が決まりました!


その病院は一緒に受けた友だちは残念な結果になり、友だちへの接し方で悩みました。でも、今度は私が友だちの就職活動で力になってあげれば良いと思い、気持ちを伝えることが出来ました。



友だちのことは先生のお陰です!実は先生のブログを読んで中学で私が辛かったことを思い出して、あの時に私は何を求めていたのか、先生は私に何をしてくれたかを考えました。そしたら、きっと理由は違っても友だちは中学の時の私みたいに辛いはず・・・と思い、力になってあげたいと伝えることができました。




 あの時私を支えてくれたので、今の私があるんだと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m



資格試験に絶対合格したいと思います。
先生・・・もし体が悪くなったら・・・病院にどうぞ。(笑)



たぶん私は外来ではなく病棟の勤務になると思いますが。(笑)



3年間,働きながら通学するのは難しいと思いますが頑張ります☆また2月に資格試験があるのでそれに向けても頑張ります。




中学もそろそろ受験シーズンですね 先生も忙しくなると思います 体に気をつけて頑張ってください。
P.S.先生の元気で受験生の悩みを吹き飛ばしてあげて下さいね。」




 生徒たちががんばっている姿が何ものにもかえることのできない宝物です。

大人になり、超えていき・・・

2010年01月25日 | Weblog
 そう、ちょうど、人間ドックに行くために、ちょっと「かったかくんダイエット体操」を行っていました。少々、体重が減りました。効果あり。でも・・・その体操を始めた頃から・・・キーンと小さな耳鳴りがし始めました。何かに集中しているときは、音が聞こえないのですが、ぼーっとしているときは、キーンと聞こえてきます。あらら・・・年なのか。




 ドックでは、見事、体操の効果があってメタボには、かかりませんでした。よかった。でも聴力検査です。高音とキーンという音が重なって小さい音では区別がつきません。検査結果の時、「ふだんの会話では問題がありませんが、ちょっと高音が聞き取りにくいようですね。」




 今日の夜、食事をしているときに、病院のリハ室に勤めている子どもに、「キーンという音がするんだよね。」と話をしました。すると、「ちょっとまっすぐに首をあげて。」はいはい。「まっすぐにあげたつもりでも中心線がずれているよ。」そう言って、説明をしながらリハビリをしてくれました。すると、今までの音が10だったとしたら、すーっと5~6くらいまで落ちました。




「耳鳴りがする人はね、首のところの骨の何番と何番が・・・ずれていることが多いんだよ。」きっとあの体操が・・・。「しばらくは、首を回したり、無理に肩などを回したりしないように。そしたら、治ると思うよ。」




 うーん、無理なダイエットには気をつけます。つけがきた。しばらくは、そっとしておきます。




 先週の読売新聞で、足の装具についての記事が掲載されていました。今までとは違って、油圧式で補助をする装具です。連れ合いは足が悪いので、この油圧式の装具なら、もっと楽に歩けるのではないかと聞きました。「これは、○○大学の先生が考案したのだけれど、お母さんの可動域では使えない。」と説明をしてくれました。




 頼もしく感じました。ときどき近所の人も、「どうしたらいいんかなあ。」と電話や聞きにくることもあります。最近、親と子の立場が逆転したことを感じることがあります。嬉しいような寂しいような。寂しいような嬉しいような。
 ある小学校の先生が、生徒の詩を集めた次の詩を見せてくれたことがあります。



「相撲でお父さんに勝った。
        でも悲しかった。」



子どもが大人になり、親を超えていっているんですね。

仲島正教さんの講演を聴いて

2010年01月25日 | Weblog
 前任校でお世話になった保護者の方の勧めがあって、「未来をつなぐ 心をつなぐ 生命をつなぐ」というテーマの講演会に行ってきました。昨日の高校の発表会と二日続けてパトリア日田です。



 この日の講演会は、一階、二階と広い会場が超満員でした。職業柄、何十回と今までいろんな講演を聴く機会がありますが、聴いた中で一、二番の内容でした。講師はステージいっぱいに動きながらの講演でした。感動したり、考えさせられたり、ぐっときたり・・・だから、うとうともすることがありません。会場の人みんながずっと話に惹きつけられていました。90分の時間があっという間に過ぎていきました。




 テーマに基づいて「あーよかったな あなたがいて」~「優しさ」という温かい貯金~という演題で講演が開かれました。講師は、西宮市で小学校の教員や指導主事をしていた方です。仲島正教さんといいます。でも思い切って学校を辞めて、各地で教育についてのセミナーを開いたり講演をして回っています。講演の数がすごい。もう今年はつまっています。3月に熊本に来るのが今年の講演で近いところです。初めて知った講師の方でしたが、世の中で生徒を真剣に思うこんなすごい先生がいるんだと思い、自分自身のしていることと、自分の心が小さく感じました。





 うん?じゃあ、どんな話だ?と思うでしょう。言葉ではなかなか伝えることができません。是非、一度聴きに行くと、その理由がわかります。我が子を、クラスの子どもを優しく包んでいく大切さを感じることができます。




 いろんなラポートづくりのための話をしながら、次第次第に話に食い入ってしまいました。




「実際の距離感は、心の距離感です。」
という話がありました。家庭でも学校でも子どもが急速に心を充電してほしいときがありますよね。その対応の在り方が印象的でした。「10秒の愛」・・・ちょっとした子どもの寄り添い方のアドバイスはたかが10秒、されど10秒でした。




 インターネットでも講演やいろんな話の資料をプリントアウトすることができます。「仲島正教」で検索をしてみて下さい。資料を読んでみると、考えさせられることが多いです。

かったかくん流学級経営論・学力論⑤

2010年01月24日 | Weblog
(3)生活を綴ろう
 【日記】~例 1~ 
子どもに日記を綴らせます。それには、3つの意味があります。


①子どもの様子を知ることができる。
②子どもとのコミュニケーションの場である。
③文章表現力をつける。



そのときに子どもに言います。
○きれいな字ではなくてもていねいに書くこと。
○ノート何行以上書くこと。


「大学ノート下3行以上は余らせないこと」など言うと、子どもは、「えー書けないよ。」と言います。「先生、書くことがない。」「1時間かかった。」と言うけれど、励ましながら、1ヶ月も続けると、どの子どもも間違いなく書くことができます。



 何回かは、書き直させることもありますが、次第にできるようになります。そのためには、書かせた以上は、こちらもコメントをしっかりと書いてあげる必要があります。それが大きな励みとなるのです。



 小学校で2年生を担当したときも、最初は、5行以上、それから10行以上・・・と書く量を上げていきました。2ヶ月。お家の方の協力もあって、みんなが短時間でノート1ページを書くことができるようになりました。それは、「無理。」と決めつけないで、子どもができる能力を育ませていった成果です。



 また、ここでポイントですが、たくさん書きたい子どももいるのです。だから、「3行書きましょう。」「10行書いてきなさい。」では、まだそれ以上書こうとする子どもを制限してしまうことになります。子どもの能力を押さえてしまいます。また国語の分野でもいいますが、「3行以上」、「10行以上」というのがちょっとしたポイントなのです。こうすることでみるみるうちに文章力がついてきます。




 以前、グループ日記に取り組んだことがあります。グループ日記だけでは、書く日数の間隔が空いてしまいます。



「グループノートを書く順番のときには、個人の日記を書かなくて良い。」
と取り決めをして毎日、個人日記とグループ日記を綴っていきました。



 ある学年の時は、コメントを先生だけが書くのではなく、順番に回ってきた生徒がそれぞれの仲間の日記のコメントを日記のページの裏に書きます。班員一周まわるとコメントのコーナーは一人のためのメッセージが1ページ全部埋まってしまいます。



 当然、そのコメントを読むために早く自分の番に回ってくるのが楽しみになります。次第にいろんなお家の方も参加をし始めました。懇談会の時などに参加を呼びかけたためです。ある小学校の子どもは○○のおっちゃんのコメントを、わたし以上に楽しみにしていました。お家の方も子どもたちと、日記を媒体として通じてあっていました。子どもたちは、自分の存在感を体いっぱいに感じます。下の図の要領です。





 工夫をすれば、日記もいろんな取り組み方があります。その学年に応じたアイデアのある取り組みをすれば、文章を書くのも子どもは楽しみになります。一ヶ月、一年間続ければ、文章力アップです。



 下の日記は、小学校の2年生の子どもの日記です。最初は、文章を書くことが苦手でしたが、お家の方がわが子の日記にコメントを書くようになってから、子どもも楽しんで書くようになりました。中学校でも生活記録ノートなどがあります。3行程度の書くスペースがあります。
「そんなに毎日かくことがないだろう。」
と先生たちが言うことを聞くことがあります。でも小学校低学年でも15分程度で書くことができるのですから、習慣化させていくことが大切です。


 
 そのためには、いろんな分野での小中連携も必要になるのかもしれません。小学校の先生が中学校ではどのようにしているのか、中学校の先生が小学校ではどんな活動をしているのかを理解をすることが大切です。

 また「書かせるのはいいけれど、見るのが大変だ。」
という先生がいます。確かに。でもちょっと工夫をすれば、少々人数の多いクラスでも15分で見ることができます。15分なら1時間の空き時間があれば、簡単に見ることができます。このことはまた後日に掲載します。

発表する姿を見て

2010年01月24日 | Weblog
「先生、今度発表会があるから、よかったら見に来て下さい。」


という前の学校の卒業生からの連絡。日田の高校では毎年この時期に総合学科公開発表会を行っています。パトリア日田での発表です。すばらしい会場での発表会です。



 総合学科の発表会に行くのは初めてです。どんな発表会をするのだろうと楽しみにしながら会場に入りました。



 三隈高校では、3年間を通じて、キャリア教育を推進していっています。1年生の時は、「産業社会と人間」2年生では、インターシップに取り組む「PAS Second」3年生は、課題研究「PAS Final」の研究を行っています。




 1年生は、「聞く力・調べる力・まとめる力・発表する力」の養成を行っています。3年生になると「発見する力・分析する力・判断する力・計画する力・表現する力・行動する力」を重要視しています。将来社会で必要としている「10の力」を3年間で学んでいきます。「10の力」を身につけていく中で、卒業してから社会の一線で活躍する資質を育てています。




 会場には、多くの高校生、地域の方、中学校の先生などがたくさん来ていました。



 学年の代表が発表をしていきます。学年の内容も3年生になると、テーマも発展しています。「余命宣告された人々」「効果的なトレーニング方法と疲労回復」「create」とテーマも「体験型」から「伝達型」へと深まっています。




 前の学校の生徒は、「この人に学ぶ」ということで、「声優~声で人を楽しませる仕事~」の研究をしていました。声優を育成する専門学校の講師の方と協力しながら、研究を深めていました。



 さすが高校となると、中学校の研究をさらに進化させて、内容が濃くなっています。具体的に有名な声優さんがどのような番組に出ているのかを最初に知らせ、聞く人に興味を持たせていました。それから声優の仕事内容などを詳しく発表していきました。大きな会場、たくさんの聴衆者の中で、落ち着いて発表する姿は、中学校時代とはまた違った頼もしさを感じました。


「しっかり学習をしているね。」と言うと、

「また来年も、研究をしてきたことを発表したいよ。」



という生徒の感想を伝えてくれました。目標をもって前向きに頑張っていることがとても嬉しく感じたひとときでした。

かったかくん流学級経営論・学力論④

2010年01月22日 | Weblog
(2)始業式の日に作文を書かせてみるのもいいかも


 クラス担任になったときに、「子どもたちは、どう思っているんだろう。」「お家の方は、どう思っているんだろう。」と気になったことはありませんか。本の名前は覚えていませんが、「始業式の日の作文」という取り組みを見たことがあります。始業式の日に、「新しいクラスについて友だちと話したこと、お家の方と話したことを原稿用紙一枚いっぱいに書いてくることが宿題。きれいに書かなくても良いので、丁寧に書いておいで。」と伝えます。


6年生を担任したときの始業式の日の日記の一部です。




 次の日が楽しみです。またちょっと怖い気がします。
『「女の先生を期待していたのに、また男の先生か。」とお父さんが言っていました・・・。』
『「今度のかったか先生、おこるとこわいよ。宿題も多いしね。」と前受け持たれていた友だちが教えてくれました。』
『かったか先生ではなく、前の先生がよかったね。』
これは、最悪。
『「かったか先生でよかったね。一年間がんばるんよ。」とお母さんが言っていました。』
など、さまざまな本音の部分が出た作文が提出されます。むっとする言葉や、テンションが下がる言葉もあります。でもそれを起爆剤にするのです。その原点からクラスづくりの出発をするのです。




これをもとに、どう接していったらよいのか、判断の材料にもなるし、今現在、自分が担任になったことが好意的なのか、そうではないのかもわかります。その時の気持ちを知ることで、ちょっとした出会いの接し方を工夫できます。


作文の取り組みから早く、子どもたちの気持ちを自分の方に引きつけることができます。子どもを自分の方に引きつける方策を立てやすくしてくれます。



しかし、前の学年の先生の悪口は、タブーです。
「こんなことも教えてくれていなかったの。」
というのは、厳禁です。自分が弱いときには、その言葉が出がちになります。少なくとも、子どもたちとのドラマは、365日受け持った前年の先生が多いのです。それを大切にしている子どももいるのです。

 
 365日対数日では、例外を除いては、子どものつながりは、新しい学年の先生の方が間違いなく薄いのです。否定語は、生徒との信頼関係もなくすことにもつながります。前の学年の先生の欠点があれば、そこは、黙って修正をします。否定をしてはいけません。前学年の先生の存在、そして、やり方も尊重しつつ、自分のカラーを出していくべきです。

完成をめざして

2010年01月22日 | Weblog
 2年生の技術の時間に「エネルギー変換」ということで、ラジオを製作しました。比較的簡単な仕組みですが、結構時間がかかりました。


 最初は、みんな同じようなテンポでいくのですが、時間が経つにつれて、進み具合が違ってきます。どんどん進んでいく生徒とそうでない生徒。集中力がある生徒とそうでない生徒。製作ノープロブレムの生徒とうまくいかなくてあきらめかけそうな生徒。それでも励ましながら、はんだごてなどにむきあいました。




 まず、作ってみよう・・・ということで、配線図をみながら基盤にトランジスタなどをつけていきました。作業をしながら、トランジスタ、コンデンサなどの部品名を覚えました。悪戦苦闘をしました。しかし・・・ついに今日、2年生全員のラジオから音が流れるようになりました。ほっ!!




「ならない!」
配線が悪いのではないか、ショート回路になっているのではないか、電解コンデンサなどの極性が違っているのではないか、はんだがリード線とうまく接合できていないのではないかなどを見ながら、原因を見ていきました。




 でも一人でも欠けずに全員のラジオが完成。音がスピーカーから流れたときには、生徒たちのにこっといういい笑顔を見ることができます。



 手回し発電機も付いています。これでもラジオの音を鳴らすことができます。手回しで発電された交流電源は、ラジオに利用できるよう整流ダイオードで直流に変換されます。電気に興味を持った生徒たちは、これから仕組みについて学習をしていきます。




 作業をする中で、生徒たちがお互いに助け合って製作できたことは、友だちのまた違った良さを見ることができたかなあ。



 明日は、一年生の木材加工でCDラックの全員完成を目指します。

かったかくん流学級経営論・学力論③

2010年01月22日 | Weblog
(1)クラスの憲法を創ろう

最初に、「先生が許さない5ヶ条」なんていう、先生の気持ちを生徒に知らせ、理解させます。色ケント紙や模造紙に書いて見えるようにしておくことが有効です。このことは許さないよという特に人権を傷つけることや基本的習慣についてなどについて記します。



またこんなことをしたらどうでしょうか。4月当初にどんなクラスにしたいのかなど、作文に書かせます。生徒と一緒に考えさせることも大切でしょう。すると、作文から先生の「先生が許さない5ヶ条」と相対して子どもたちから、「クラスの「6条の憲法」」というきまりを作らせることができます。生徒たちが考えただけに本当にその6ヶ条については、生徒にとっても価値のあるものになります。学級開きの中の一つに入れるのもいいかも。



 西谷小学校に勤務をしていたときに、6年生に天井から床まである6ヶ条の憲法を模造紙に書かせて一年間つるしていたこともありました。文字は、習字で書いています。みんながどこかの文字を担当しました。うまい下手は関係ありません。丁寧に書かせます。字の周りには、全員の子どもたちの手形を朱の墨汁を使って添えました。同意のサインです。



 この掲示物だけでも他のクラスとは、雰囲気が異なります。一般的なクラスならば、ここくらいでもクラスの様子にプラス的に変化が見られます。先生の5ヶ条と生徒の6ヶ条でクラスの規範意識の外枠は埋まります。



「おや、今度の先生、ちょっと違うぞ。」
とまず思わせることが大切です。また日々の生活の中で、規律を犯していたときは、もう一度、憲法を振り返らせます。これが、いろんな活動を充実させていく大きなポイントになります。
「先生は、厳しいけど、ちょっとおもしろいな」
という感覚がこれからの一年間を左右します。これは一例です。他にも工夫すれば、これ以上のものもあると思います。

 こんな風に先生のやる気を見せ、子どもも新しい学年で頑張るぞという気持ちにさせたら、スタートは、OKです。




さらにクラスづくりは続きます。

15の春を迎えるために

2010年01月21日 | Weblog
 昨日まで、人間ドックに行っていました。退屈な・・・でもちょっと緊張もした検診でした。

 ということで久しぶりのブログの更新となります。検診のことは、また後日お話を。




 さて、いよいよ高校入試も始まりました。その前に、大学入試センター試験もこの間実施されています。受験シーズンの突入です。


 先日、私立高校の前期試験が行われました。近隣の私立高校では、最近、前期試験が1月中旬に行われています。推薦入試を兼ねているところがあります。



 今までは、特別進学コースの入試やスポーツ特待選手の入試がほとんどでしたが、近年、いろんな科が実施しています。

 もうすでに合格発表をしている高校もあります。



 受験生にとっては、特に2学期末以降、真剣に学習に取り組んでいます。気持ちも落ち着かないことでしょう。受験が初めての生徒がほとんどです。面接のある学校の受験者は、休み時間や放課後に面接の練習に頑張っています。




 また先生たちも願書などの受験手続きに夜遅くまで、書類とにらめっこをしています。
「そろそろ帰ろうか。」
と昨日、誘いをかけたのですが、
「うん、もうちょっと。」
生徒たちの見えないところで、先生たちも全員の進路決定に向けて、最大の頑張りをしています。





 今は、私立高校の前期試験、推薦入試です。1月末から、2月の上旬にかけて、私立高校一般入試が行われます。続いて、高専入試、そして、県立一次入試、二次入試と続いていきます。生徒たちにとっては、今までにない壁を乗り越えようとしています。




 しかし、最近、思うことがあります。入試は、過程にしか過ぎません。入試などをクリアーする中で、少しでも自分の夢や目標を持ってもらいたいと思います。
 将来何になりたいか、どのようなことをしたいのかを少しずつ、明確にすることが大切なことではないかとつくづく感じることがあります。そういった生きていく強さも持ち始めることができたらいいですね。



 入試が始まった中で、学校の中も緊張感が漂ってきています。全員の進路が決まるまでお互いが励まし合いながら、全員が15歳の春を迎えてもらいたいです。

かったかくん流学級経営論・学力論②

2010年01月17日 | Weblog
 第一章 生徒が存在感のあるクラスを創ろう

 本著は、小学校の経験を中心に書いています。しかし、中学校でも十分に使えるものもあります。参考にしてみて下さい。「安心してクラスにいることができる」、「クラスにいることが楽しい」
その学級経営、学年経営が学力をつける源であると思います。



わがままがまかり通り、自己主張ばかりする生徒が多い、周りの友だちに配慮ができないクラスはどうでしょうか。

授業中に立ち回る、先生が話をしているときに、話に割ってはいる、そうじなどはいい加減、そんな落ち着きのないクラスでは、まず授業が成立をしないでしょう。当然学力が定着することはありません。友だちの心を簡単に傷つける場面も多くあるでしょう。クラスに安心していることができません。




クラスの担任ができるのは、大変な時もありますが、教師である以上、これほどやりがいのあるものはありません。クラスを持たない先生より、何十倍、何百倍もの子どもとのドラマを共同して創ることができるのです。また子どもに大きな影響を与えます。小学校の場合は、なおさらです。親以上に一緒に生活をする時間が長いのです。




よく先生たちの間で、
「今年の子どもはいい。」「今年の子どもは、なぜ、こんなに悪いのか。」
という言葉を聞きます。それは、裏返せば、
「なんて、自分の指導は下手なんだろう。」「自分の授業は、魅力がない。」
につながると思うのです。




きちんと指導をしていけば、ある一定の学力はつけることができます。そんなクラス経営ができます。すべて、自分の意に沿うクラス・生徒にあたったことは、今までありませんし、そんなことがあろうはずがありません。





「今年は、悪い。」というのは、すべてとは言いませんが、言われる先生の逃げであると思います。様々な家庭の子どもがいます。クラスを持ったときに、実態を把握して、どんなクラスをつくるのかを明確にして、いろんな発想から子どもたちにアプローチしていってもらいたいです。




第一章では、学力をつけさせるための前段。序章となります。学級づくりについて視点をあてて書かせてもらいます。

元気な顔に安心

2010年01月17日 | Weblog
今年になって、おじが昨年入院していたという話を聞きました。母にとっては、弟になります。早くいかなくちゃ・・・と思いつつ、のびのびになっていた北九州のおじの家に行きました。何となくおじの顔も母に似ています。


幼い頃、父や母に、おじ・おばの家に遊びに連れて行ってもらっていたことが、本当に懐かしく思い出されます。



 おじは、待っていてくれて車の音で、居間から顔を出して迎えてくれました。

 病気をしていたのかなあと思うほどに、本当に元気な姿に安心しました。おじも近くに子どもたちがみんないて、孫に囲まれています。いつも孫たちにエネルギーをもらっているので、病気をしても跳ね返していく力があるのでしょう。
「孫は、かわいいよ。」
という言葉。その気持ちがお孫さんたちに伝わっているでしょう。お孫さんたちもおじいちゃんやおばあちゃんを慕っています。





 前回は、連絡なしに訪問したので、留守でした。今回は、朝電話をして行きました。いとこたちも集まってくれて、みんなで迎えてくれました。時間が過ぎるのも忘れてにぎやかに話をしました。




 夜も更けてきたので帰路に着きました。別れ際は、楽しく会話を弾ませただけに何となく寂しく感じました。

かったかくん流学級経営論・学力論①

2010年01月16日 | Weblog
今まで、小学校時代から含めて、取り組んできたことをかなりまとめてきています。いつか本にでもできたら・・・と夢見ています。
これで、次の世代の先生たちが何かヒントになればと考えています。ときどき、ブログにも載せていきます。





   はじめに
 最近、OECD学力試験の結果などから、日本の学力水準が低いという値が出ています。その結果やいろんな最近の子どもたちの学習の様子から、学力低下問題がクローズアップされています。そして、文部科学省では、全国学力テストを復活させ、教育全体の在り方や授業の改善点を求めたり、ゆとり教育から知識重視傾向型へと移行されようとしています。小学校では、平成23年度から、中学校は、平成24年度から新学習指導要領が実施されます。今は、移行期間となっています。



 わたしは、そんなに教育における改革を早急にすることはないと考えます。今の学習の型が実施され始めてそんなに年月が経っていません。結果がすぐに出てくるものもあれば、もう少し時間が必要なものもいると思います。教育ってすべてが即効果があるわけではありません。


 総合的な学習の時間、生活科などを学校に入り込んだときも、たくさんの時間をかけて話し合いや研修がもたれました。時間が経過して現れるものもあります。いろんなとまどいがありました。



 教育のシステムが「ゆとり型だ」「知識偏重傾向型だ」と揺らいでいるようでは、子どもたちや現場が一番混乱をきたします。日本の教育がどういうものであればいいのか、どんな日本の子どもたちになって欲しいのかなど子どもの姿を国民みんなが考えるべきです。



 今の教育の中にもその像が存在をしていると思いますが、一般の人たちには、明確に理解できていません。ただ、改革されている情報だけが伝わってきます。子どもたちの目指す像のイメージの上に立って、逆算の論理ですが、具体的な施策を講じていけばいいのです。




OECDのテストの結果が悪かった。しかし、そのテストの型に日本の教育が行われているかどうかも十分に論議していかなければならないと思います。「結果が悪かった。」だから、次々に教育の現場にいろんなものを導入するのでは服のつぎはぎにしかすぎないのかも知れません。





不登校生徒の増加、問題行動の凶暴化などが社会的課題となっています。わたしは、OECDのテストや学力テストなどを否定するものではありません。学力をつけることの大切さも感じます。しかし、あまりにも急激な教育改革により、学習にそして、教育活動全体に大切な子どもとしっかり向き合う時間がすごく希薄になっていることを感じます。先生たちの間でも「昔は生徒といろんな活動をして楽しかった。」という言葉を聞きます。





 一方では、心に病をもち、病気休暇に追い込まれる先生も多くいます。唐突かも知れませんが、現在は、時代の違いと言えばそうかもしれませんが昔の教育が消し去られ、新たなシステムが導入されようとしているような気がします。昔のよさと現代の国際化の中で必要なものをうまく融合させた教育のシステムが確立していく必要があります。
「先生、学校に行きたい。」
「先生、学校好きだよ。」
と言えるような学校づくりを私たちは実践していかなければなりません。先生たちも逆に「子どもが好きだ」「学校が好きだ」と思えるようになるのが一番です。





 その中から、現在課題となっている学力をつけるといった努力を惜しまなく続けていくことが重要でありますし、つけていくことが義務でもあります。






 またある特定の子どもたちだけでなく、クラス全員の子どもの力を高めていかなければなりません。わたしは、そのような実践をめざし取り組んできたつもりです。そこで、実践をまとめる意味から、
「クラスの子ども全員の学力をつける~かったかくん方式~」
というテーマでまとめてみました。一部でも役に立つところがあると思います。






 わたしは、教員になってから、30年近くの月日がたちました。いろんな失敗や成功を繰り返しました。生徒と一緒に活動をする中で、笑ったり泣いたりしました。生徒を真剣に叱りました。激励をしました。その試行錯誤の中で、いろんなものを自分なりに確立させました。でも多くは、失敗を生かしながら、修正をしながら、創っていったものです。それは、
◇ 楽しい学級経営
◇ クラスの子どもたち全員の学力を伸ばす
です。この2つをマッチさせていれば、どのように教育が変わろうが、翻弄されることはありません。






もしよければ、次の実践を参考にしてみて下さい。どちらかと言うと、私は、直感型で行動し、気持ちで押していくタイプであると思います。間違いなく理論派ではありません。だから指導のあり方が、違うこともあるでしょう。意見があれば、是非、指導を下さい。「それは、おかしいよ。」と思えばそこをオリジナルな先生方のやり方に変えればいいでしょう。いいところは、またそれをベースに工夫を凝らし、教室で取り組んでみて下さい。



 
「学力をつける」それは、行き止まりがありません。でもそれが押しつけではなく、生徒たちが主体的に身に付けていくべきものであると思います。そのために、この本が少しでも先生方の参考になれば、幸いと思います。


 
 わたしも実践の途中です。一緒になって生徒一人ひとりを大切にした学級経営を、授業を考えていきたいと思います。いつのときでも生徒から、保護者から信頼される教師をめざしたいです。

                       2010年 かったか
 

今年の誓い~どこまで続くか~

2010年01月16日 | Weblog
「2010年、新しい年になったぞ。
              ここで一発奮起だ。」


今まで新しい年になってから、何か新しいことをしようなどとは思ったことはないのですが、今年は・・・。
「一年の計は、元旦にあり。」
かな?



 今年こそはと、ダイエットにチャレンジをしています。
①お風呂筋トレ
②コンビニダイエットマシーン(インターネットで購入)
に頑張っています。


①お風呂筋トレは、かったかくんが考案をしています。効果が出たら、本にでもして、儲けようかな。
 他の先生にそれを言ったら、
「もう、何日もたつのに、効果がないのだから、もうだめでしょう。」
なにぃ・・・?



 いやいやもう間もなく・・・効果が出るかも。18日から、検診(人間ドック)に行きます。なんて言われるだろうか。



 一回だけは、新年会があったので、そのときは、トレーニング中止。それ以外は、頑張っています。①と②を合わせて、トレーニング所要時間約20分。
 家族から、「夜中にがんばっているね。」
と皮肉?の声。



 しかし、難敵があります。それはなんと、食べ物です。
鏡開き。ぜんざいが出ました。大豆とおもちは、2人の先生が持ってきてくれました。作ってくれる係も。


「先生、たくさんあるので、おかわりを。」
「・・・・・・・・・・・・。」
 おなかを満たしているわけではないので、「ダイエット中ですが。」と言いつつ、おかわりを。新年になり、そんなこんなで多くの人と食べる機会も多いです。
「そんくらい食べたら、ダイエットも無理やな。」
とある先生。




 半月近くは、①②は続いています。でもまだ全然効果はありません。ある先生の言うとおりか。



 まずは、18日迄は、頑張り通すぞ。