川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

お月さんがついてくるよ (新聞投稿転載)

2006-09-03 08:50:24 | Weblog


朝日新聞(大阪本社)9月3日朝刊「声」から、兵庫県・賀屋さん(高校女子17)の投稿を転載します。

◇◇◇◇◇

私は先日夕方に1人で外を歩いていて、ある親子の会話が耳に入って。4歳ぐらいの女の子が空を見上げながら、こう言っていた。

「ねえ、見て。お月さんがついてくるよ」。
お母さんは「そうだねえ」。
女の子は少し興奮気味だ。

私も幼い頃に同じようなことを思った記憶がある。女の子の言葉を聞いて懐かしかったのと同時に、幼い子どもはさまざまなものを見ているんだと思った。

大人が気づかなかったり見過ごしたりしているものを、子どもはちゃんと見ている。この女の子は、何げないところで面白い発見をしたのだ。

「気づく」ということはとても大切だし、すごいことだと思う。学校で勉強して得られるものではない。

私は今、受験勉強で日々何かに追われるような生活。周りが見えなくなっている。外を歩いていても、ただぼうっとして何も気づかないだろう。親子の会話を聞いて、自分を見つめ直すことができたように思う。



コメント