「弱い人、恵まれない人に対する施し」という政治観
「田中秀征・政権ウォッチ」第25回 (DIAMOND online 2010年03月11日)で、麻生前首相と鳩山現首相に「上から目線」という共通点があると、次のように言っています。
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2人は、最高権力者の傍らで子供時代を過ごしている。しかも、経済的にも何不自由ない環境だ。だからか、2人の政治観は基本的に同じという印象を受ける。 (※注:それぞれ吉田茂元首相と鳩山一郎元首相の孫に当たる)
それは政治を、「弱い人、恵まれない人に対する施し」と思っているのではないかということだ。「国民の目線」 とか「国民の気持」という言葉が頻繁に発せられるゆえんだろう。特に「国民の目線」という言葉は、上からの目線を持っている人からしか出てこないような気がする。
小沢・鳩山両氏への不信――政治資金問題
「田中秀征・政権ウォッチ」第20回 (DIAMOND online 2010年01月28日)で、小沢民主党幹事長と鳩山首相の政治資金問題について、次のように不信感を語っています。
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両氏共に秘書からの報告を受けていないと言い張ることでも共通している。億単位のカネの動きを「私は知らなかった」と言ってもにわかには信じられない。一般社会ではもちろん、政界の常識でも考えられない。
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一体そんな巨額な金を何に使うのか。あるいは何に使ったのか。それが一番大きな疑問である。常識的な政治活動にそんな巨額な政治資金が必要なはずがない。
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ふり返ると、麻生、福田、安倍、小泉と最近の自民党政権にもこんな巨額な政治資金をめぐる疑惑はなかった。