川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
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善きかな、大相撲の思い出

2011-02-04 09:39:54 | Weblog


昔々テレビが出初めたころ、プロレスが人気でした。私も見ました。小さいころの遥かな記憶です。プロレスは頭から突き落としたり、顔のどこかから血が出たり……。とにかく激しい。本気でやりあえば、かたわになったり、死んだりするだろうと、子ども心に思いました。だからプロレスはヤラセ、あるていどショーだと思って見ていました。それですぐに見飽きて、プロレスを見なくなりました

相撲は柏戸、大鵬が子ども仲間で大変な人気だった記憶があります。プロレスを見た記憶と相撲に見入った記憶と、年代に少し隔たりはあるかもしれません。記憶は定かでありませんが、いつの時期だったか確認するほどのこともないでしょう。

私は小学校時代にわけあって、大阪の祖母のもとで育ちました。小学校から社会見学で相撲を見に行ったことがあります。最後部の椅子席でした。印象が強かったのでしょう。最後部の方から土俵が小さく見えたことを、はっきりと覚えています。

大阪・西淀川堤防下に住んでいたそのころは、近所に小さな子どもが山盛りいました。子どもが集まって毎日いろんな遊びをしていましたが、その一つに相撲もありました。家の前の道はまだ舗装されていなかった。そこに輪を書いて、相撲をします。勝ち負けに騒ぎたてながら、二組に分かれて勝負をしました。

それは大きい道だった、と記憶していました。しかし、大人になってからそのあたりに行ってみますと、道幅4メートルくらいの小さい道でした。小学校低学年くらいまでの空間感覚と大きくなってからの空間感覚には、ずいぶん違いがあるものだと思いました。

10年ほど前までの仕事の実入りがまだよかったころには、数年間としごとに、大阪府立体育館の桟敷席で春場所を見ました。千代の富士全盛のころでした。接待をする側であったり、接待をされる側であったり、また家族連れのこともありました。間近に見る関取は大きく、皮膚に張りがあり、ぴかぴか光っていました。立ち上がりでぶつかると、バシッと大きな音が鳴り響いて迫力がありました。実物で見るのはえらく違うものだと思いました。

家族連れで見た或る年の春場所は千秋楽で優勝決定戦になり、場内は歓声に埋まりました。喜ぶ家族を見て、私も胸を張ったものです。どうや、お父さんも立派やろ……。




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