という境地にまではなかなか行きませんが、例えば干し柿が寒さで甘くなったりすると嬉しい。
自分で作ったと自慢したいけど、生産者直販で購入。
一連はすぐ食べて、こちらは吊るしたままおいてたら、とても柔らかく、甘くなっていてびっくり。
食べ過ぎないよう、一日一個で。
子供のころ、柿なんて嫌いでしたが、50歳過ぎたころから食べられるようになりましたね。
他には白和え、ぜんざい、讃岐名物餡餅雑煮など。子供のころに食べたものは長い年月を経ても、味覚のいちばん基本のところに根を下ろしているとみえます。
今食べたいのはバタークリームのクリスマスケーキ。何それ?と聞かれそうですが、50年以上前、クリスマスケーキと言えばちょっと黄色いバタークリームのケーキしか見なかった。デコレーションは職人さんが作るバラ、仁丹みたいな銀色の粒々が乗っていた。あれはアザランとか言うらしい。今でも製菓コーナーにあるのかしら?
我が家は戦災で焼け出された自転車屋さんに北座敷(通称ひや、どんな字を書くかは知らない)を貸していて、戦後二十年くらいは毎年お歳暮が届いていた。自転車屋さんなので自転車で来ていた。
このバタークリームの大きなケーキを貰った時の嬉しさと言ったら・・・
今はバターが品薄と騒ぎになっているけど、あの時代には地元の牛乳メーカーがあったくらいなので、小規模にバターだって地域で作っていたと思う。
食品工業も大規模化、寡占化して世界規模の価格競争に巻き込まれたら、今回みたいなことも起きるわけで、食べるもの位、高くったって自前で作らないといけないのではと思うのでした。
干柿でさえ買ってるくせによく言うよと、自分で自分を突っ込みつつ。
ああ、それにしてもバタークリームのケーキ、食べたい。