「**さん、ちゃんと織れとるんかしら・・・」と先生が心配していると風の噂に聞いた。
何で私ばかり心配してくださるの・・・それは私が不肖の弟子だから。
でももう自分で頑張るしかないので、頑張りました。
僅か1m20cmの整経なので、引き続き卓上機を裏返してstick立てて。
床置きで疲れたので、本日は階段に寝かせてみる。座布団は滑り止め。うんうん、いい感じ。
日曜日の整経済み糸に5本足す。綾返しの準備。
男巻を外す・・・お・も・い・・・
粗筬と綾棒の間に物差しを通して隙間を確認。
物差し立てて隙間を作り、粗筬に近い綾棒を筬の手前に移す。
続いてもう一度物差しを通し、綾を筬の手前へ移す。
もう一本の綾棒を筬の手前に移す。これで綾返しの完成。
短い整経なので、最後は卓上機に結び付けて引っ張る。なんだ、最初からこれでよかったんだ。男巻をスティックの間でガタゴト動かして粽の完成。木材の重さでしっかり巻けることが分かった。
うーーーむ、卓上機、侮りがたし。織ることはもうしないけど、整経から綾返し、粽までできるとは。びっくり。
夫が整経台作ってやろうと言っているけれど、短いのはこれで。長いのは二階の自作本棚の枠にスティック取り付けたらいいような気がする。
織り機に粽をセット、糸を引き出して綜絖に通します。ちょっと右に寄りすぎました。
糸を数えたらなぜか113本になっていた。100本で5本足りないと追加し105本にしたつもりが、初めに108本整経したらしい。なんのこっちゃ。
参考にした本では53羽/10cm、私の筬は60羽/10cmなので、20cmの出来上がりが19cmになりそう。それにしても自然数が三桁になるともう数えられないなんて。いつも注意されてましたよね。テキトーにやっていても、すぐばれる。織り目は正直だから。
ちなみに53羽なんて中途半端だけど、1寸20羽の計算らしい。10寸が1尺でしたか。着尺の37センチ幅は、腰で糸を引いていたいざりばたの時代の名残ではあるまいか。人間の標準的な体の幅がそのくらい、着物は身頃が着尺二枚幅、袖が各一枚分で、なるほど織物の単位としては合理的。などと、自分なりに考えてみました。
問題はタイアップ。参考にする本と私の織り機では違うので、組織図を書き直しなさい。でもそれは難しいので他の柄にしなさい、と昨日先生の指導。
でも頑張って、とりあえずやってみる。踏んでみてどんな模様が出るか明日以降試してみます。