きょうは着物の整理です。
好きだったけど、解いて布団にします。
と言っても、この私に布団仕立てられるわけもなく、ホームセンターで買ってきた薄いポリ綿の蒲団の上から袋状に縫ってすっぽり被せ、ふとん針で綴じる予定。
蒲団針で綴じる・・・なんか昔っぽくて、私が嬉しい。
こちらはもしかしたら孫娘に譲るかも。解くのは中止。
お任せモードが正方形になる!!焦って室内のパノラマ画像撮ってみる。こちらは大丈夫。
(結局そんな設定になっていただけ、直したら直りました。ウッカリ、またカメラ叩くところだった。)
お姑様から以前いただいた赤ちゃん用の着物。一つ身。桜、青海波、桃、お団子持つ猿、雉?犬などの柄。男の子用と思われます。お宮参り用?
何でも大姑様がなくなって、その遺品とのこと。もう90近い夫の叔父たちのものかも。いずれにせよ約1世紀前の着物。
どうするすべもなく放っておいたけど、昨日の友人の話。
裂き織りは、傷んで弱った生地を手で裂いて、目の見えなくなった年寄りが(時間を気にせず平織で)織っていたもの。とのこと。
そうなんだあ。織りの教室では新しい生地を五ミリ幅くらいに鋏で切りそろえてテープ状にし、織っていた。切るのが面倒で、私の場合すぐ挫折。
ううん、胴裏の古いのとか、手で裂ける柔らかい生地の方がいい。私は古い胴裏を草木染してもらっている。
なるほど、教室では平織よりも複雑な織りを先生は教えたがった。それはそれでよかったけど、これからは自分の好きなものが好きな時に織れる。しみじみと嬉しく解放感いっぱい。
僅かな生地だけど裂き織りにすることにしました。
裏はこうです。90年経っても何と言う鮮やかさ。胴裏は紅絹裏、八掛は・・・何と言うのでしたか、朱子織で模様を織りだした柔らかな生地。朱子織でいいのかしら?
やっぱり、薄く綿を貼っています。冬の着物?
身頃はこうです。衿と裾の綿を厚くして、細かな仕事です。もうこんな着物、日本のどこでも縫ってないかもしれないので、私自身のこの世の記憶として写真撮りました。
布団は男ものは久留米絣の着物と羽織で。切り裂いて手芸するのは忍びなく、かといって着物仕立てても息子たちは着ないし。女ものは紬の着物二枚分で。夏の終わりを目途に頑張ります。
夏には冬用布団の綿を洗って、新しい綿を足し、布団側も洗濯して広い座敷で仕立て直していた。母の実家へ夏休みに行くと、叔母がせっせと布団を作っていた。従兄たちも手伝っていた。昔の大人も子供も勤勉。
あの涼しい座敷、今はもうないけど、楽しい夏休みでした。