つい最近まで、読んだ本の一冊ずつ、感想をここに書いていたけど面倒になってとりあえずまとめて。
他にも読みかけがあった。写真撮るの忘れている。
貧乏物語は、2016年発刊。各界の有名人が、自分の貧乏物語を語っている。
いろいろと面白かったけれど、評論家の佐高信氏が、東北から慶応大学に進学して本当のお金持ちを知った話が面白かった。東京都心、駅に近い場所に広い屋敷があり、テニスコートが二面あるとか。
野呂栄太郎、野坂参三が慶応出身なのもうなずけると佐高氏。野呂栄太郎は講座派でしたか。20歳ころ日本資本主義発達史とか、この私も時代の風潮で読みましたが、(自慢モード?しかし何の自慢?変わり者と思われるだけ)、資本論に似た激烈な文体、なかなか面白く読みました。野呂栄太郎も若く、日本の資本主義も若かった。あの本はもう捨てた。
最近、資本論が文庫で出ていることを知り、そういえば昔からあったと思い、一巻だけ読めば神髄はそこにあるのでいいそうで、変わり者ついでに読むかな・・・読まないかな。
マルクスはドイツ南部トリア―の出身。2015年、トリア―に行った時は、マルクスの住んでいた家は城門近くで1ユーロショップになっていた。日本ならダイソーとかですよね。石造りの家はつくづくと長持ち。
この中で特に面白く読んだのは「夫に死んでほしい妻たち」
いゃあ、身も蓋もないタイトル。ルポルタージュですが、今の時代は女性も働くのが普通。しかも家事育児は女性に負担がかかりがち。片や夫は妻のサービスを受けつつ、会社の中で男であるだけで、女性より有利に扱われる。妻の怨念は深い。
で、そんな気の利かない男を育てたのは私たちの世代の女である。
多くの人が専業主婦になり、家事子育て一人でして、家に閉じ込めらていた世代。男の子も生活面で自立をと思っても、家庭内で親がそのモデルを示していないので、どうしていいか分からない。そんな感じかと思う。
ここはひとつ、遠慮なくしつけてもらって結構。と、自分の責任放棄して言ってみます。ごめんなさい。よろしくお願いします。
で、退職後の世代でが、離婚すると世帯が二つに分かれ、年金分割してもお互い生活が厳しくなる場合がほとんど。
それよりは死ぬのを待った方が現実的。だそうです。なるほど。待つ間に自分が先死ぬリスクもあるけれど、年取ってから名前は替えなくていいけど、住居、交友関係を失うのはデメリット多すぎ。
そう思って過ごしている人も多いかもしれませんね。
「私だけ夫がいると妻愚痴る」と言う川柳がありますが、夫のいる私はそれを笑ってはいけない、寡婦の人の思いを想像しなければと思いました。
この中で、腹立つときは夫の歯ブラシでトイレ掃除してまた元に戻しておく。というのに笑いました。大腸菌うようよ、でも大腸菌はどこにでもいるので案外大丈夫でしょう。
この私も、若いころ、夫が仕事とはいえ、ずっと26時ころ帰宅には頭に来て、帰ってから夕食食べるので、ご飯を半分にして塩を思いっきりかけ、またご飯被せて出したことがあります。
平気な顔して食べているので、この人の味覚は・・・と呆れたものです。
同僚の方は、ご飯、おかず、味噌汁、全部ボウルに入れられて、はいどうぞと出されたとか。猫まんまや。
このころは放影研で、通常の勤務のあと、自分の研究していたんですよね。夕方から・・・実験?結果が出るまでは帰れませんよね。
深夜と未明の間、帰宅途中、パトカーに不審尋問されたこともあったそう。勤め先を言うと「ああ、放射能の研究ですか」と無罪放免になったそうで。
このころ生まれた三男はめったに会わないお父さん見て、泣きまくり。家庭内不審者。
すみません、本の感想から離れて、自分の思いを供養しました。