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来るものは拒まず、去る者は追わず

2021-02-10 | 断想

桜の草履、おまけに紙風船が入っていた。懐かしい。

昔富山から来た薬売りの人によく貰っていた。

夫に話振ると「そんなん来んでえ」とのこと。そりゃそうだ。納得。


三男のブログ、前の記事がごっそりなくなっているのは、たぶん見られるのが嫌だから、特に私にだと思う。

面と向かっては素知らぬふり、してもう長い。息子の暮らしが分かっていいのだけど、お嫁ちゃんの両親と息子夫婦で旅行する記事は、息子の母親としてはちょっと寂しいかな。記事はもう消してあるけど。

息子によると、お母さんは肉が全然食べられない人で、その宿を探すのに苦労するそうで。寂しがっても何かが変わるわけではないので、いい関係を築いて、可愛がってもらっているようでよかったと思うことにした。

私が声かけたら、一緒に旅行行くのだろうか。多分行ってくれると思うけど、今度、思い切って言ってみようかな・・・

長男も、結婚当初は、元旦にはあちらの一家で集まって宮島かどこかの旅館で過ごすとかで、お正月、我が家でゆっくりしたことがなかった。

昔の姑なら、お正月は夫実家で過ごすべしと姑風吹かせたかもしれないけど、私は全然そんなこと言う気もなくて、放置していた。ちょっと寂しいけど、少し手伝ってくれても私が大変なことに変わりはないので、楽だと思うことにしていた。

それにお正月の宮島なんて、いくらするんでしょう。我が家は総勢9人、3万円として27万円だあ~無理無理。

でも時は流れ日は移り、お父さんは亡くなり、お母さんは年齢的にはちょっと早いけれど、認知症の症状が出始めて一人にしておけないので今は施設に。孫たちは遊びに行く祖父母の家が我が家だけになってしまった。お嫁さんにも「いつでも来てね」と言ってある。ちょっとかわいそうだけど、正直に言うならちょっとだけ嬉しい私。

人との付き合いは、相手のあることだから、自分ではどうすることもできないことも多い。でも時間が経てば流れが変わることもある。ずっと付き合う人との間では、自分の気持ちを棚上げして潮目が変わるのを待つ。それしかないですね。


先月、銀行ロビーで染めと織りの展示会の時には、姑様の作品見ていただきたかったのでいろいろな人に案内出した。

感想はメールや電話で、または口頭で言ってもらって嬉しかった。お隣の人はわざわざ我が家にまで感想言いに来てくれて感激した。

がん闘病中の友達、昔のママ友、ワカメ友達が来てくれたのも嬉しかった。

私のこと、友達としてこれからも付き合ってくれるサイン。我が家へ来てもらって話もした。

水彩画の友達にも案内したけれど、何人かで集まり、見て帰った・・・よかったとあとで電話くれたけど、なんか釈然としなかった。我が家は近いのだから、ちょっと声かけてくれたら、出かけたのに。そして、作品について話もしたかったのに。

私、嫌われているのかなと落ち込んだ。だとしたら原因は?

考えても分からないので、もう考えないけど、こちらが友達と思っているほどにはあちらは思ってなかったということでしょう。残念ながら。

それに、誰かのいない場所で、その人のことを話すのは、自分たちの絆を確認する快感もあるのでしょう。

もう一つのグループも声かけてくれればよかったのにと残念でならない。なんでかなあと思う。そのグループの中で居心地が悪くなって、初めに私が距離取ったので、相手も気を使ったのかもしれないけど、少しの時間も会いたくなかったのかしらと激しく落ち込んだ。私がいない方が盛り上がるのかなあと。いやいや、未練がましいのは私だけで、あちらにすれば私は過去の人?

人の付き合いはいつも流動的、縁の切れた場所からは離れるのがお互いのため。楽しかったこと、世話になったあれこれは忘れないけど、くよくよしても仕方ない。新たな一歩を。

これって、恋人と別れるときにも思うことでしょう。付き合うのは双方の合意、別れるのはどちらかが離れたいとおもった時。

いつまでも古い付き合いの中にとどまってないで、次の場面に行き、新しい人と出会いなさいという流れが来たのだと思うことにした。

そしてうーーーんと時間が経ったときには、また笑って会えそうな気がする。そう、高校の50周年の同窓会のように。あの時は楽しかった。

みんなおじいちゃん、おばあちゃんになってたーーーー。

でも、うーーーんとって何年後?

この歳ではもう後がないんですけど。

コメント (4)
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着物で散歩

2021-02-10 | きもの

着物着たい、書店も行きたい、同時にすることにしました。着物着て本屋へ。

いいお天気で暖かいので駅前のエールエールA館まで。

本日はこちら。

雪輪にツタ模様の大島、紬地の絞りの帯。

バッグは自作のこちら。工作下手で歪んでいる。。。

草履はこちら。案外、穿きやすい。

新幹線口。

広島ガーデンテラスまで歩いて行ってみる。できたころ、同業者の奥様方との食事会で和食店に行ったのは、かれこれ30年近く前。それ以来。

お弁当持ち帰り、カレー(持ち帰り?)500円などの招き看板いろいろ、新幹線口からちょっと歩くから経営的にも大変なんだろうなあと。

和室で一人で泊まって5千円代、行こうかな~と思いつつ、踏んぎれない。

近くの、知り合いの先生のクリニックは週の半分くらい休診になっていた。我が地元でも午後は休む医院もあり、これもコロナの影響でしょうか。

これはもう相当長期戦になりそうです。どうすればいいんでしょうか。


駅裏。昔は広島東練兵場。それを耕して畑にする作業中に、たくさんの動員学徒が被爆した。。。。。って見てきたように。

国鉄の土地は少しずつ民間に払い下げられて、今はマンションやホテルなども増えました。

本は結局駅ビルの中で買った。エールエール館のジュンク堂まで行かず。

ジェラート食べる気になったのは春が近いから?

ドライフラワーいろいろ。

こちらも。地下二階、エールエールA館入口右。

小さな店で時々業態が変わる。女性には入りやすい店。

毎日少しずつ春、庭のクリスマスローズのつぼみも大きくなった。そろそろ庭掃除もしないと・・・

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「しょぼい生活革命」内田樹 えらいてんちょう

2021-02-10 | 読書

面白い本でした。305ぺージあるけど、割とすんなり読めました。

えらいてんちょうはHNで、本名は矢内東紀、ネット上では有名な人のようです。全然知りませんでした。

両親は東大全共闘の生き残り、(節を曲げず社会に妥協せずに生きるという意味)沖縄で集団で農業したり、東京に戻って商売したりしながら緩やかな家族として今も集団が続いている。

小さいころは誰がお母さんか知らないと言う暮らし方をしたそうで、その話に私はとても興味を持った。

二、三年前から、いろいろ著作があったらしいのに全然知らなかった。

その人となりは詳しくはこちらへ。

起業のヒントは「寅さん」にあった えらいてんちょうさん「しょぼい起業で生きていく」|好書好日 (asahi.com)

発想がものすごく柔軟。勉強していい会社に入って勤勉に働いて・・・ということをしなくても、自分の知恵、才覚、人とのつながりで自分の好きなことをして結婚もして妻子に食べさせつつ、またまた新しいことをしていく。

ものすごくしなやかな人。

内田樹氏はこれまた既成の常識をひっくり返して、来るべきこの国と世界へ提言いろいろする人で、年は40歳も離れているけれど、お二人のユニークな考えがスパークして、私の目からは鱗落ちまくりの、凝り固まったものの見方が激しくゆすぶられて楽になるという楽しい読書体験でした。

前後の脈絡なく、印象に残ったフレーズ、いろいろ挙げてみます。

内田「日本のためになんて言っている連中は具体的には誰を支援する気もないんです。・・・彼らがナショナリストなのは、国家を忠誠の対象にしておくと、何の具体的な責務も発生しないからなんです」103P

内田 「家長が責任を果たすより、権限をふるって威圧的に臨むことを優先させると家父長制は崩壊する・・・適切な礼儀正しさが(必要)」

・・・・・

ここまで書いて来て面倒になったのであとは省略。

日本は中国に追い抜かれ、韓国ももう政治経済で日本を抜きつある。と内田氏。この本は新型コロナが流行る前、昨年一月に発刊、対談はもっと前だけど、この間の日本政府の対応を見ると、中国、韓国、国の体制は違うけど、きちんとしているのかなあと、私などは思ってしまう。

最後に日本とアジアのあるべき未来として、日本は中国、アメリカの二つの大国の間にあって、アメリカ一辺倒ではなく、他の東アジアの国々と連帯して、この地域のバランスを考えるべきとの考えに深く共感した。


東大の安田講堂が封鎖解除になったのは1969年の1月半ば、成人の日前後だったと記憶している。

あれから50年以上、久しぶりに東大全共闘と言う言葉を聞き、ギヨッとしたけれど、既成の価値を軽やかにひっくり返し乗り越えていく今の時代の1人の若者に、あの精神は受け継がれているのかなと思った次第。

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