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「ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか」熊谷徹

2021-04-24 | 読書

著者は元NHKの記者でワシントン支局に勤務。1990年にフリーになってドイツミュンヘンに住み、ドイツ、ヨーロッパに関する政治経済などの著書多数・・・という経歴の人。

これはたくさんの著作の中でも、分かりやすく短く書いた新書ではないかと思う。

長いタイトルは、読者への問いかけ。確かに日本で290万の年収は低い方になると思うけど、ドイツ人はそれを不満に思うことなく心豊かに暮らしている。なぜか。それを考えることで、合わせ鏡のように日本人の姿も見えてくる仕掛け。

著者はNHK時代の若いころ、忙しい仕事の合間にブランドものの高価な洋服を買うのを趣味の代わりにしていた。ドイツに住み始め、フリーになって時間ができるとお金を使ってストレスを解消しなくても楽に暮らせるようになったとか。

ドイツでは一日10時間以上の仕事は法律で禁じられている。休暇は30日、残業をした分を10日までの休みに換算もできるので、土日合わせると勤め人は150日は休んでいる計算になる。それでも経済がまわっているのは時間当たりの労働生産性が高いからだそうで。

要するに短い時間で効率よく仕事をしていることになる。

それからドイツ人は質素で外食などはめったにしない、日本なら業者に頼む家の修理なども、簡単なものは自分でしてしまうなど、お金をあまり使わないそうで。

それよりは長期休暇でゆっくり過ごすことに価値を置くそうです。

この本読むと、丁寧な接客、過剰なサービスが結局はものの値段を高くしているのかなと思った。それを買うために残業をして、休暇をけずってコマネズミのように働く日本人。質素でもいいから、便利でなくてもいいからゆっくり暮らす。それもいいかなと思った。

私自身は老境に差し掛かって若い時のように服や身の回りのものが欲しくなくなったのは、時間に余裕ができて好きなことしているからかもしれない。お金もあまり使わない。若い時から心の余裕と言うことを考えて暮らしていればよかったのだけど、なかなかそうもいかない事情もあり。。。。

お金にとらわれないゆったりとした生き方、人と比べてあれこれ考えずに足るを知る。この本読んで、これからはそうなりたいと思った。


ドイツは半日立ち寄ったのも含めると三度行った。

印象は・・・

街がとてもきれい。

物価が安い。

贅沢品は殆ど売っていない。

などでしょうか。

ツアーバスの窓の掃除の仕方でその国が分かる。ドイツのバスの窓ガラスはピカピカ。きちんとした国民性。それが暴走するととんでもないことになるけれど、反省するのも徹底している。

ドイツで買ったもの、このブログから探してみました。旅行自慢で恐縮ですが、よかったらどうぞ。

ミュンヘンのスーパーLidleで。3.99ユーロ。

2012年11月には1ユーロが100円くらいなのでこのチョコは400円という安さになりますね。

こちら息子に渡したので開けてないけど、窓のところだけがチョコではないと信じたい。1.99ユーロ。

ドレスデンのシュトーレン専門店で。

大10ユーロ。小5ユーロ。だったかな。忘れた。。。。としても安い。

レーゲンスブルクのショップで。色がきれい。デザインシンプル。

値段不明。

パンは一個25セントから。

大きい食事パンもこの値段。

ワインも2、3ユーロ。大衆品とは思いますが。

粉末のスープの素。一袋35セント。当時で35円前後。一袋で10回分くらいありました。

ジャガイモ団子の元。1.99ユーロ。ハイデルベルクのスーパーで。

パンに塗るムース。鶏肉とかツナの味。0.99ユーロ。

カモミールティーのティーパック25個入り、49セント。一箱が当時で50円くらい。

レジはベルトコンベアで流れていく。計算終わったら自分で素早く自分の手持ちの袋に入れる。もたもたしていると恥ずかしい。

今は1ユーロ131円くらい。それでも生活必需品は激安。

ドイツで付加価値税率は食品などは安く、贅沢品は高いと聞きました。日本も食品は消費税を安くしていただきたいものです。


旅行に行くとスーパーマーケットを覗きたい私。そこに暮らしのすべてがある。ミュンヘンで、アラブ系のブルカをまとった老婦人にレジの順番譲ってもらったことも。

日本人=私は恥ずかしがり屋でコミニュケーションの取り方が下手だけど、人間はこちらが心を開いて行けばそう悪い反応は帰ってこない。

きょうはあちこち話が飛んでとりとめなくなりましたが、週末ということで何卒ご容赦を。

 

 

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