鬱金桜見たなら、御衣黄も見たくなるのは人の常。
今年は季節が早いのでもう咲いているはずと、猫屋町の明教寺へ出かけます。
本通り抜けて、平和公園の向こうにお寺はあります。
木陰の嬉しい季節。
もはや初夏の日差し。
カフェで休む人たち。
平和公園抜けて本川橋を渡ります。
公園を抜けてお寺まで行きましたが、桜の木はありませんでした。
日当たりのいい場所に一本だけ植わっていたので、陽射しが強すぎたのでしょうか。
土も硬そうで、根も呼吸できなかったのかも。
桜は難しいです。
がっくり。
何も写さずに帰ります。明教寺は広島が城下町になった時に安芸高田市からきた古刹。原爆までは広い境内でしたが、戦後の都市計画で大幅に寺地は狭くなっています。
本川の上でヘリコプターが旋回しています。消防車、救急車、パトカーも多数。
水面を目視で捜査していましたが、結局、何事もないように去っていきます。
春の昼下がり、世にこともなし。事件ではなかったようです。
本川と相生橋。
平和公園の北端にある原爆供養塔。名前があるのに引き取り手のないご遺骨が地下に眠っています。
両側にオガタマノキ。
魂を招き寄せると言われる木。初夏に芳香のある小さな花を咲かせます。
タイサンボクなどの仲間。
似たようなカラタネオガタマは時々庭木にしています。
木陰を通って帰ります。
元安川。右隣は折鶴タワー。入館有料。
再び元安橋を渡る。冷たいコーヒー飲みたいなあ・・・でももう帰ろう。花が見られなくてがっかり。
植え込みの中の道路原票。
散歩の男性が誰かに説明しています。この付近は西国街道に、藩政時代の船着き場で交通の要衝、測量の基準点なので大切にしたいものです。
2006年4/16
明教寺のギョイコウ。
2011年 4/17
上と同じ日。こんな感じで植わっていたのですが。
2011年 5/10 広島県緑化センター
ギョイコウ。
こちらは他の木と一緒に、何本かあったので今も多分あると思います。
緑化センターはどんな木が広島県の気候風土に合うかを研究する試験場。
以前は一人で車運転してよく行ってましたが、また行きたいものです。
明教寺の原爆被災の詳細と戦後の寺院の復興が詳しく書かれています。
著者は明教寺に生まれ、京都大学を卒業して龍谷大学の教授になった人。
史料を駆使し、一切の感情的表現を配した記述は却って原爆被害の悲惨さを際立たせています。
今は絶版になっているのか、アマゾンでは激高。