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「農民になりたい」 川上康介

2021-04-04 | 読書

10年以上前の本。金座街の古書店アカデミィで、100円で買った。

先日、合同展の搬出の日に八丁堀でバス降りて急いで買って、あとは徒歩で会場に。

さっさと歩ける有難さ。同世代の人、みんな歩くのが遅くなっている。私はまだ何とか尾道の山も上がれるし、せいぜいあちこち出歩いて脚力をキープしたいもの。といってもまだこの歳、歩けなくなったら後の人生、不便で辛すぎる。


この本はサラーリーマンとか異業種から農業に参入した人の体験談をまとめたもの。

どれも面白かった。

長い間、なぜ若い人が農家を継ぎたがらなかったのか。

それは親の言うままに働き、きちんとした給料はもらえず、結婚しても妻も只働き、それではせっかく農地という資本がありながら、主体的に働く気が初めから起きないというもの。妻ともども賃労働に就いた方が、まだしも労働者としての権利が守られる。

御先祖からの土地を次に伝えるべきという精神論だけでは農家は続かない。長年にわたる農業の衰退はこの前近代的な経営方法が最大要因、と私は思う。加えて、流通と消費が世界規模に広がり、安い農産物が海外から輸入されるようになったことも大きい。

では日本の農業に勝機はあるのか。私はあると思う。しかしそれは細く困難なトンネルの先の、全く違う景色としてしかイメージできない。

この本の中の人は皆、自分の考えで働けることにサラリーマン時代とは違う喜びを感じている。また、米作は従で、野菜、果物などの商品価値の高いものを作り、販路も自分で開拓していること。

米作りは水利権が複雑で、使う農業機械も高価で、素人がいきなり参入するのにはハードルが高い。それに農家になるには農地委員会の審査が必要だったのではと思う。これは戦後、寄生地主を排除するための仕組みだったと思うけれど、本気で農業したい人にはもう少し融通を効かせてもいいと思う。

この本の中で、サラリーマン時代より収入が減った人がほとんど。それでも生きがいがあると自己肯定感は強いけど、さらに収入も安定し、高収入になれば言うことなしと思う。

経営規模が小さいのは日本農業の宿命。とすれば、日本国内でしか作れない付加価値の高い商品作物を作るしかないのでは。

農家の子供が親の働く姿を見て、農業に誇りを持ち、農業をやりたいと思うようになってほしい。また家が農家でなくても、農業ができる仕組みを作らないと、日本の食糧自給の未来は暗いのかなと思う。

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楽しい春休み

2021-04-04 | 日記

息子の家は車で15分くらい。思い立ったらあちらから遊びに来ます。

久しぶりに遊びました。

祖母手作りの、広島駅から宮島を目指す双六です。初めは路面電車で出発、JRに乗り換えたら早く行けます。路線の分岐個所では大回りします。広島港で停まれば高速船で一気に宮島へ。

宮島線は駅が多くてなかなか進まないので、先日はサイコロ4個同時に振り、足した数を二倍して進むと言う新ルール。あっという間に終わりました。やれやれ。

もう5年くらい使っています。その間に息子たちがイラストいろいろ書き加えています。

この先いつまで使うのでしうか。

広島大学は二部と放送大学残して、東広島へ統合移転。他の場所に医学部などが残るだけで、本部はマンション、商業施設、公園になっています。


夜桜見物。

姑様が先日までいた病院の前庭。ライトアップしています。

二日前。

泊まりに来たので、蚊帳を出してみました。

初めは何か分からなかったのですが、用途を説明して張って見せたら「秘密の家にする~♪」だそうです。

離被架でトンネルを作って、這って入ります。

秘密の家、内部。

一人用の蚊帳のようです。舅様が軍隊から持って帰ったのかもしれません。夫実家にあった蚊帳、人に上げたり、捨てたりして、これだけ残っていました。

しばらく張っておきます。

おばあちゃんちはお部屋が広くて楽しい~だそうです。

広くはないけど、家族は二人、昔、息子たちの暮らした部屋は今は空き部屋。そこが遊び場になっています。二人で始まり、二人からやがて一人になる家族の物語。

終章も近いようで。その前にしっかり遊んで楽しみましょう。

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4/3 尾道へ花見に行く

2021-04-04 | お出かけ

土曜日、広島駅で待ち合わせてJR乗車、尾道へ行きました。メンバーは孫2人、お嫁ちゃん、私の4人。

約90分で尾道着。北口で人と待ち合わせ、少し話して別れ、あとは山へ。

ロープウェーは使わず、土堂小学校から尾道城跡を通って展望台へ。

孫二人は駆け上がるけれど、成人二人、喘ぎながら追いかけていく。

最初の展望台でお弁当を広げる。パン、持参のおにぎり、コンビニ弁当、サンドイッチなどなど。お嫁さんがお茶のペットボトル転がしたら、孫娘が走って取りに下りる。

お弁当食べ終えると、孫二人は岩に登ったり下りたり、気を付けてねという祖母。

これはずっと昔から変わらないお花見の光景。走り回って遊ぶのが自分の弟たちのようでもあり、息子であり、今は孫二人。何十年たっても全然変わらない春の光景。

お弁当終えて市立美術館方面へ。

千光寺山北側。一目百本の桜。人より桜が多い。

美術館はビクトリアンジュェリー展をしていました。

豪華でアンティークな宝飾品の数々。その技術の高さに感動しました。

無料券4枚、さっき会った人に貰ったのですが、中学生以下と70歳以上無料でした。

子供たちも珍しそうに見ていました。特に女の子はきらきら大好き。

1のブローチは描いたのではなく、染め分けた細いガラスの棒を組み合わせて絵柄を作るそうです。

ビクトリア女王はウェディングベールやウェディングケーキを始めた人でもあるそうで、今の時代の豪華さの先達ということでしょうか。

ダイアナ妃が宝飾メーカーにプレゼントされ、後にチャリティに出した指輪の展示もありました。金とダイヤを使っているようです。こちらも豪華。

テーブルセッティング。こちらは撮影可能。

きらきら。きれーーい★~☆

一休み。

ママが縫ったスカート。

上手に縫っています。

美術館展望室からの眺め。

右側の宿に昨秋、一人で宿泊しました。

尾道水道と尾道大橋。

西方面。向かい側は向島。

美術館出て、ソフトクリームとかき氷食べます。

昔ならアイスクリーム。栗林公園の花見で、アイスクリーム買ってもらえるのが嬉しかった私。

大型の保冷ポットに入れたアイス、大きな匙ですくって枌へぎで作った小型のお弁当箱みたいなのに入れてもらう。5円くらい。蓋を少しちぎってスプーンがわりに。

買ってもらった私も今では買ってやる(あげる)身に。時代は変わっても花見の作法は変わらない。

グループで焼き肉して盛り上がる姿もなく、静かなお花見でした。

花の下を帰ります。

山をどんどん下ります。

孫二人、Tシャツ一枚の薄着です。

綿菓子屋。

みんなでシェア。

駅が近づいてきました。

またJRで帰ります。帰りの電車の中で三人はよく眠っていました。

おじいちゃんと息子は仕事の都合で不参加。おじいちゃんは、どこがいちばん山場だった?と残念そう。

いつかゆっくり花見できる頃には、孫たちが着いてこない予感。

一年一年、その時々のイベントを楽しくこなしていきましょう。

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