葉室麟 橘花抄
読んだあとにすがすがしさを感じるのが葉室麟の小説だ、すがすがしさの進化形の時代小説
藤沢周平はふるさと庄内を思い海坂藩もの・・そして葉室麟は故郷の九州もの
ものがたりは両親を亡くした卯乃は、筑前黒田藩で権勢をふるう立花重根にひきとられたが、
父の自害に重根が関与したと聞き、ショックで失明してしまった・・
卯乃は重根の弟峰均の屋敷に潮のにおいがする屋敷にすむことになる
前藩主が死後、粛清が始まる、前藩主の息のかかったものは閉門,配流。
立花一族は従容として苦境を受け入れるが追及は苛烈を極め、重根と峰均に隻腕の剣士 津田天馬の凶刃
が迫る。
己の信ずる道を貫く男、そして一途に生きる女
ほんとにすがすがしい・・・・