小説は最近はほとんど時代小説ばかり・・・
時代小説ばかりよむと現代小説がうすっぺらく感じてしまってしまう。
葉室麟の感じは藤沢周平のタッチににてるような感じがするが、九州が中心だから
藤沢周平の海坂藩の庄内が中心と比べると明るさはあるような感じはするが自分は藤沢周平のほうが断然いい。
藤沢周平はほぼ95%読んだ、あと二つあるがなんとなく読む気がしない本なのです。
いのちなりけり
あの桜の下で出会った少年はいったい誰だったか
鍋島と龍造寺の因縁が一組の夫婦を数奇な運命へとみちのく
天地に使えると次期藩主にてらいもなくいう好漢・雨宮蔵人と咲弥は、一つの和歌をめぐり
命がけで再会を期すのだが、幕府と朝廷が絡んだ大きな渦に巻き込まれてしまう・・・
スケールが大きいというか
柳沢吉保や水戸光圀が策略をめぐらしてその中にもまれてしまい命の危機もあり
元禄時代の政治の内幕もあわせて読むとおもしろい。