長ネギが一段と充実、厳寒期に向け正に旬といえる時期になりました。
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しかしながら、収穫の進度は少々遅れています。
長ネギは畝間を十分にとっているので土寄せが出来てはいるもののこれが限界です。
冬期間でもネギは次第に生長するため分岐部まで完全に軟白するのは困難です。
そこで今年も一部を曲がりネギ風に仕上げてみることにしました。
すでに穫り終わったスペースを利用します。
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この時期ではさすがに遅く、本来の曲りネギの作り方とは違います。ですからあくまで曲りネギ風です。
当県伝統の「仙台曲がりねぎ」は仙台市の余目地区が発祥。
ネギを真っ直ぐに伸ばさず、あえて湾曲させるので「曲がりネギ」と呼ばれます。
地下水が高い悪条件を克服するため「ヤトイ」という作業を行い長い軟白部を作るのが特徴です。
軟白を作る時期にネギを一端掘り上げ寝かせて植え替え、土を盛ります。
寝かせたネギが生長し軟白を作りながら伸びる時に曲がりが生じるのです。
寝かせたネギが生長し軟白を作りながら伸びる時に曲がりが生じるのです。
そして曲がるときにネギにストレスが掛かり軟らかく甘味も増すため旨いネギになるとされます。
当地のような粘土質で湿害の起こりやすいところでも行われていましたが、今は長ネギが主流。
長ネギを作るのに機械が利用でき「ヤトイ」の手間が掛からないためです。
本来の曲がりネギは本格的に軟白を始める時にヤトイの作業をします。
今回のように長ネギの軟白が進んだ後にヤトイをするということはありません。あくまで曲りネギ風です。
今回のように長ネギの軟白が進んだ後にヤトイをするということはありません。あくまで曲りネギ風です。
穫り終わった畝のすぐ側の畝のネギをヤトイます。
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ネギを一旦掘り上げます。
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植え替えする溝はすでにネギの収穫の終わった所を利用します。
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ここにネギを並べるためにごく緩い傾斜になるように均しながら植え溝を作ります。
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そこに一旦掘り上げたネギを寝かせて並べます。手前側が掘り上げた畝。
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反対側から見るとこのようになります。向い側が掘り上げた畝です。
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ネギの分岐部まで土を数センチの厚さに覆土します。
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真横から。覆土は右側のネギを掘り上げた畝の土を利用します。
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斜め後ろから。この後、生長するに従い葉は垂直に伸びてきます。
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茎が伸びてきたら、そこに土を盛っていきます。寝かせているので容易に土が盛れる訳です。
ネギは湾曲しながら伸び軟白が長くなります。
また、防寒の効果もあるので厳冬になった場合は傷みが軽減されます。
但し、この曲りネギ風は軟白が充実する反面、根を掘り返すのでかえって茎が細くなったりねぎ坊主の出来るのが早まったりするリスクもあります。