里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

中晩生ハクサイの冬囲い

2024年12月20日 | 畑:葉菜類

ハクサイの冬囲いをしました。
品種は、トーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。
8月28日に直播きしたもの。


昨年ハイマダラノメイガ(シンクイムシ)で痛い目に遭ったので追肥土寄せするまで不織布をべた掛けしました。
今年は被害はなく生育も順調ですが、まだ手をつけていません。
と言うのもこのようにまだ早生ハクサイが残っているからです。品種は「郷秋60日」。


早生ハクサイは虫対策が奏功し10月下旬から穫り始め
品質も良好です。
中晩生ハクサイはすでに殆どが完全結球しています。


この品種は外葉が大きく遅くまで青々としています。
次第に耐寒性も付いてくるので囲いは急がないようにしています。
それでも暖冬だった昨年とは違い今年は例年並に冷え込んでいるので頃合いです。
今年も2通りの方法で行います。何れも古典的なやり方です。
一つは畑から室内に取り込んで貯蔵する方法。
外葉を数枚付けた状態で収穫します。


作業場の下屋に運び込みます。


少し乾かした後、新聞紙で包みます。


大球になっているため2枚の新聞紙をずらして重ね、全体を完全に包みます。
この時、外葉を剥かず数枚を必ず付けて包むことが大事です。
ここから先は助っ人がやってくれました。
きっちりと寄せ逆さにして立てます。


こうすると芯が生長しにくいと言われますが、おまじないのようなものでしょう。
この後、覆いをして完了です。
この方法は天候の影響を受けないので、最も確実です。
外葉を付けて包むことで、使うときに外葉を外せば鮮度は十分保たれます。
少々手間が掛かりスペースが必要なので、今年は10数株だけにしました。
もう一つは、よく行われている畑に置いたまま外葉を縛る方法です。


但し、この品種は外葉がパリッとしているため強く縛ると破れてしまいます。
何れも大玉でやりにくいのですが、外葉が大きく枚数も多いので結球は完全に縛れます。
4㎏超え確実の大球です。


縛りました。


この方法は、手間が掛からず簡便なので、今年は20数株。


この後不織布で覆いをします。


問題は、酷寒になるとやはり凍害を受ける可能性があります。
一方、暖冬だと結球内では花芽が生長し、放置すると割れてきます。2月には中に取り込まないといけません。
一つ切ってみました。3㎏は優に超えています。


黄芯系ハクサイらしく黄色い葉が表面近くまでぎっしりと詰まっています。
今ではすっかり黄芯系の品種が主流になりました。