冬季には田んぼの土手や水路の補修を行っています。
自然災害があれば、当然補修する箇所も多くなります。
2011年の東日本大震災や2019年の台風19号による崩落などでは大変でした。
それほどでなくとも、毎年全く何事もないと言うことの方が少ない。昨年はその珍しい年だったと言えます。
しかし、自然に弱っている所が必ずあります。大事に至る前に手当てすることが肝要なのです。
土手や水路の崩落を防ぐために杭を打ち、土止めをするのが主な作業になります。
その補修に用いるのが自ら切り出した栗の木。
切ったばかりの生木は重く扱いづらいのでしばらく放置してから利用します。
これは一年ほど前に切り出し、現場近くに放置していた栗の木。太いものは割って使います。
チェーンソーで先を尖らせ杭を作ります。
不足する場合は自宅にストックして置いたものの中から選んで持ち込みます。
栗の木は太古の昔から掘立柱に用いられるなど優秀な建材として知られていたのです。
水に極めて強く、栗の木に優る杭は他にありません。
ここは排水パイプのある所。崩落するとまずいので両側を補強します。
右側を横木を入れながら杭を打ち込み土止めにします。
左側も同様に打ち込みます。
これで出来上がり。
ここは土が緩んでいるので何れ崩落する心配があります。
やはり横木を入れながら杭を打ち込み土止めにします。
打ち込みました。この後土を載せて終了です。
栗の木は丈夫ですが、土止めのため打ち込んだ杭も、古くなればこのように次第に腐ってきます。
それらは新しい杭を打ち直します。
数本、新しい杭を打ち込み更新しました。
こちらも同様に古い杭に変え新しい杭を打ち込みました。
こちらも新しい杭を打ち直しました。
同様の箇所は結構多くあります。
狭い場所なので補修は全て手作業にならざるを得ません。
若い頃はあまり感じませんでしたが、老体になると掛矢で打ち込む作業は、後で体にきます。
厳寒期でもあるので、天候にも左右され長時間の作業は厳しい。何日かかけて少しずつコツコツとやります。
田んぼの作業と言うと田植えや稲刈りだけが目立ちますが、それらは一時。地味な仕事が多いのです。
コメントありがとうございます。
ザリガニもたまにいますが、ヤゴが多いですね。
カワニナもたくさんいて夏にはホタルが飛びます😊
猫ちゃんたちさすがいいですね👍