里山悠々録

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越冬を前に茎立ち菜に追肥と土寄せ

2024年12月07日 | 畑:花菜類

越冬を前に茎立ち菜に追肥と土寄せをしました。
茎立ち菜とは当地方での呼び名で通称「茎立ち」、とう立ち菜のことです。
アブラナ科野菜の春に伸びてくるトウを食します。広い意味ではナバナ類の一つ。
今収穫しているハクサイや縮み雪菜などのアブラナ科野菜も春まで放置すればトウが伸びてくるので、これも茎立ち菜の一つと言えるでしょう。
しかし、トウを利用する目的で栽培する場合に茎立ち菜と言うのが普通です。
我が家で茎立ち菜として作っているのは「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種。
種播きは例年並の10月21日。昨年よりは若干遅い。
当地の標準よりは早播きです。大株にして越冬した方が収穫量は多くなります。
7、8粒と多めに直播きし、3回に間引きして10日ほど前に1本立てにしました。
これが「仙台雪菜」。


当地方のいわゆる伝統野菜で、このまま葉物として美味しく食べられます。
我が家では春に伸びるトウが美味しいので、昔から茎立ち菜として作っています。


3種の中では一番弱く作りにくいのですが、今年は順調。欠株もありません。
「仙台雪菜」を作る方は少なくなりました。増えているのは我が家でも作っている「縮み雪菜」。
しかし、全くの別種。ただ、最近店に出ている雪菜と称している野菜は「縮み雪菜」です。
まず畝の両肩に追肥。


見にくいですが、節約のため在庫の硫安に苦土石灰を混合して使っています。
土の水分具合も良かったので鍬だけで土寄せしました。


特に覆いなどの防寒はしません。土寄せが防寒対策なのでしっかりと寄せます。


大株にするとわき芽の数が多くなるため沢山のトウが伸びてきます。
こちらは「かき菜」。


類似のアブラナは全国各地に見られます。
「かき菜」は在来アブラナの一種で、主に関東での呼び名になっているようです。
丈夫で作りやすく沢山穫れるので昔から作っています。
昨年は発芽と初期の生育が遅れましたが、今年はまずまずの生育で欠株もありません。
同様に追肥。


土寄せ。


昨年に比べると生育のバラツキが少ない。元々は丈夫なので旺盛になるでしょう。


「かき菜」は茎立ち菜専用で、春にトウ立ちし伸びてきた新葉を利用します。「仙台雪菜」のようにこのままで葉物としては利用できません。
こちらは「つぼみ菜」。


「かき菜」と同類で、姿が似ています。
「かき菜」に比べると「つぼみ菜」の方が葉が明緑色で艶があります。
他よりも初期の生育が進むように感じられます。
同様に追肥。


土寄せ。


当地方では、「かき菜」より「つぼみ菜」の方が馴染みがあります。
我が家では昔は「つぼみ菜」は作っていませんでした。作り始まったのは数年前から。
他の2種より確実に早く穫れることが分かり毎年作るようになりました。


アスパラ菜や寒咲花菜と違い茎立ち菜3種は冬の十分な低温に当たることで沢山の花芽が出来ます。
茎立ち菜は早春の貴重な野菜と言えます。





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