里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

タラノキ管理のための篠竹刈り

2023年02月18日 | 野山

タラノキ管理のため、周りに生えている篠竹刈りをしました。
春の代表的な山菜で「山菜の王様」と言われるのがタラの芽。
タラの芽はタラノキから吹き出す新芽のことです。
ここは元々何株か自生していたタラノキを手入れし、年数を掛けて自然に増殖させたものです。
次第に増え、今では数十本のタラノキが群生化しています。(写真は逆光でうまく撮れていません)


但し、この辺りは篠竹が沢山群生しています。
篠竹は繁殖力が強く、このようにタラノキと篠竹が混在してしまいます。
と言うよりタラノキが見えなくなるくらいになっています。


放置すればタラノキの方が完全に負けてしまいます。
従って、このタラノキを維持するためには篠竹刈りが不可欠なのです。


この場所では篠竹刈りがタラノキ管理の一番の作業と言ってもいいでしょう。
ただ、篠竹も悪さをするだけではなく、有用な資源です。
良い篠竹は活用します。我が家でサヤエンドウの支柱にしているのは専ら篠竹。
まず、タラノキの周囲1mくらいまで刈払い機で切り倒します。


タラノキのごく近くのものは刈払い機では無理なので、手刈りします。


篠竹もタラノキと混在している所は使えるものは殆どありません。
使える篠竹は2m以上で太くしっかりしたものだけです。
ですから使えるものはタラノキの周囲にある篠竹の中から選別します。


刈り払った篠竹を整理しました。見違えるように綺麗になりました。
これで、春には良いタラの芽が出てくれるでしょう。


太くて長い篠竹だけを選び纏めました。


篠竹は葉を整理し、支柱にするため先を尖らせます。


タラノキの周りの篠竹刈りはこれで終わりですが、この後、他の所からも少し篠竹を採りました。


茎立ち菜に追肥と土寄せ

2023年02月17日 | 畑:花菜類

茎立ち菜に追肥と土寄せをしました。
3月上旬から穫れ始めることもあるので、予定より少し遅れました。
茎立ち菜とはとう立ち菜のことで、当地方では通称「茎立ち」。
秋に種を播いて冬越しし、春に出てくるトウを摘んで食べます。
茎立ち菜はアブラナ科のトウを食するので広い意味ではナバナ類です。
アスパラ菜や寒咲花菜のナバナ類に続いて穫ることができます。
作っている茎立ち菜は仙台雪菜、かき菜、つぼみ菜の3種。
10月19日の種播き。
我が家では通常より早播きし大株にして冬越しさせます。その方が沢山穫れるからです。
これが「仙台雪菜」。


当地方のいわゆる伝統野菜で、そもそもは葉物として作られます。
我が家ではトウが他より少し早めに穫れ柔らかく美味しいので茎立ち菜として作っています。
今「縮み雪菜」も作り穫っていますが、これとは全く別物です。
3種の中では一番作りにくいのですが、生育はまずまず。
ただし、昨年からみると若干小ぶりです。
やはり、大寒以降の酷寒が効いているようです。揃いは悪くありません。


少々見にくいですが、畝の両肩に追肥。


何時もは速効性の粒状化成肥料を施します。今年は肥料高騰の折り在庫の肥料を利用。
硫安と酸性化の緩和に苦土石灰を同時施用しました。
そして、土寄せ。


クワでしっかりと寄せました。
花が咲くようになっても軟らかく美味しいのが「仙台雪菜」の良いところ。


こちらは「かき菜」。


「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東での呼び名です。
丈夫で作りやすいので昔から作っています。
ところが、今年は生育がイマイチです。原因は不明。


ネキリムシの被害で欠株も出ているため3種の中では一番見栄えが悪い。
同様に追肥。


土寄せ。


元々は生育が旺盛なので、トウが出るまでにもっと株が大きくなってくれることを期待です。


葉物として利用される「仙台雪菜」と違い、こちらは茎立ち専用。
トウと言っても伸びてきた花が見える前の新葉を利用します。
こちらが「つぼみ菜」。


「かき菜」とよく似ていますが、「つぼみ菜」の方が葉色が明緑色で艶があります。
他より早くから穫れ始めるのが良いところ。
例年かき菜より一回り小ぶりな感じですが、今年は逆。旺盛に見えます。


同様に追肥。


土寄せ。


名前のとおり花の咲く前の蕾のうちに新葉を食べます。


早い年は3月上旬から穫れ始めましたが、昨年は3月中旬でした。
今年は大寒以降が酷寒なのでどうでしょう。


水墨画「冬の岩手山」

2023年02月16日 | 水墨画:風景他
画仙紙 色紙  


東北を代表する山の一つ岩手山を水墨画で描きました。
標高は2千mを越え「南部片富士」の名で知られる岩手県のシンボルとも言える名峰です。
過去に、冬季に岩手山の近くを通る機会は何度かありました。
しかし、綺麗に見えるような絶好の日はありませんでした。大概は悪天候で見えないか見えても下の方だけだったような気がします。
地吹雪で視界が遮られ苦戦した時のことはよく憶えています。
画はネットで公開されている盛岡市郊外から見た岩手山をモチーフにしています。
雪が降り積もった広い草原から岩手山を遠望する岩手らしい雄大な風景です。
夏場にはこれに近い風景を見る機会があって、素晴らしいと感嘆したものでした。
名前が似ている津軽の岩木山は優美で女性的な山、岩手山は豪快で男性的な山というのが小生の印象です。
これで、北東北を代表する、しかも何れも富士の名を冠した名峰、鳥海山岩木山、岩手山を描いたことになります。


春キャベツの追肥と土寄せ

2023年02月15日 | 畑:葉菜類

2月10日の雪が降る直前に済ませたことがまだあります。
春キャベツの追肥と土寄せです。
品種は、昔ながらの「金系201」。


9月29日に49穴連結ポットに種を播き、10月27日に植付け。
全般に好天で生育は順調。欠株もありません。


12月には例年なら越冬前に追肥し土寄せしますが、追肥はせず土寄せのみとしました。
この場所はキュウリの跡地のため肥料が残っている可能性が高く、生育が進み大株で越冬するとトウ立ちのリスクが高まるからです。
1月の時点ではやはり生育は進んでいるように見えました。
しかし、大寒後の酷寒でさすがに生育は停滞、ほぼ例年並のように見えます。


トウ立ちするようなことはないと思いますが。

少々気になっているのは下葉に付いているこの斑点。


べと病のようです。これまで越冬する時期に発生した記憶はなく、これで留まって欲しい。
まず、畝の両肩に追肥をします。


例年なら速効性の粒状化成肥料を用いるところです。今年は肥料高騰の折り在庫の硫安を利用します。
見にくいですが、同時に土の酸性化緩和のため苦土石灰も施用しました。
次に土寄せ。機械は使わずクワだけで行いました。


畝間が広いので楽に出来ます。過去には2条植えにしたこともありますが、やはり1条がやりやすい。
しっかりと土寄せできました。


水分も供給されたので、気温が上がってくれば追肥と土寄せの効果は十分期待できるでしょう。


中心の葉が少し巻いてきました。収穫の目安は4月下旬。
近年は4月半ばから穫れているので、それなら冬キャベツと殆ど間を置かずに収穫が続けられます。


曲がりネギを穫ってみる

2023年02月14日 | 畑:葉菜類

曲がりネギを初めて穫ってみました。
記録が遅くなってしまいましたが、2月10日に大雪の予報が出ていたため、急ぎ収穫したもの。
当初から曲がりネギ栽培として計画的に作ったわけではないので、あくまで曲がりネギ風です。
今作の長ネギは10月早々から本格的に穫り始め、小生としては上々の出来です。
しかし、土寄せは限界に達し、それ以上の軟白は困難となったため、1ヵ月ほど遅れて植付けた1畝を曲がりネギ風にしてみたのです。
11月末に当地方で「ヤトイ」と呼ばれる作業を行いました。
「ヤトイ」とは生育途中のネギを軟白前に一度掘り上げ、斜めに寝かせて植え替えるものです。
この写真で言うと、右下側に寝かせています。


当初寝ていたネギは生長するにつれて葉が垂直に伸び立ってきます。
ほぼ真横から見ています。寝かせたのが右側。


時が経つにしたがって次第に湾曲してくる訳です。
こちらが反対側。曲がりの外側になります。


斜めに植えられているので土寄せは容易で、軟白がやりやすい。
しかし、今回はヤトイ後はあまり伸びず、土寄せを一度少ししただけです。
長ネギの方は冬季も次第に伸びたので、こちらが見劣りする感は否めません。

それでもすでにヤトイ後2ヵ月以上経っているので穫ってみることにしました。

手前から数本抜き取りました。


抜き取りは容易で、長ネギよりも楽にできます。
曲がりネギ風にはなっていますが、想定より曲がりの程度は若干少ないか。
長ネギに比べると長さ、太りとももう一歩と言うところです。
但し、長ネギより植え付けが1ヵ月遅れのハンディがあるので、やむを得ないかもしれません。
こちらが普通の長ネギ。10月から収穫を続けています。


大寒後の酷寒で外葉が垂れ枯れ上がりもありますが、新葉はピンとしており気にしません。甘味、旨味が増し一段と美味しくなっています。
自然に丈も伸び太っており、軟白もそれなりに進んでいます。
11月下旬に最終の土寄せした後は、何もしていません。
長ネギを少し穫って曲がりネギと比べてみました。


曲がりの具合が分ります。
ボリュームでは長ネギに分があります。
曲がりネギの泥皮を剥いで調整してみました。


ちょうどヤトイで寝かせて植えた感じで置いてみました。
もっとしっかり軟白されていると思いましたが、少し甘いようです。
当地方では「曲がりネギ」は旨いネギとしてブランドになっています。
曲がるときにストレスが掛かってネギは軟らかくなり、甘味も増すとされます。
この後、穫るのは一寸先に延ばし、曲がりと軟白をもう少し進めることにしました。