里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

冬キャベツが雪中甘藍となる

2023年02月13日 | 畑:葉菜類

当地、2月10日から11日にかけ纏まった雪となりました。
我が家で実測したところ11日早朝で23㎝。多雪地帯から見れば大したことはないと言われるかもしれません。
大雪と言うには少し大げさかもしれませんが、20㎝越えは久しぶりです。
当地方では西高東低の冬型の気圧配置で大雪になることはまずありません。
大雪になるのは今回のように南岸低気圧が北上する時で、東京でも雪が降るような場合です。
過去には数十㎝の重い雪が降り痛い目に遭った経験があります。この程度で済めば可愛いものです。
それでもあまりないことなので雪中甘藍を記録してみました。
これが2月10日午前中の雪が降り出す前の冬キャベツ。


種播きは8月7日、8月26日植付け、9月21日に追肥土寄せ。
品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。この品種は雪中甘藍としても使える品種です。
大寒からの酷寒でアントシアニンの色素が強く出てきました。


これが翌2月11日朝の冬キャベツ。


と言ってもどれがキャベツか分らないほどすっぽりと雪で覆われました。
ここ数年ではお目にかからなかった風景です。


もっとも、本来の雪中甘藍が根雪に埋もれた中から掘り出すものを指すとすれば、厳密には違うことになります。
当地で根雪になることはないのですが、完全に雪に埋もれたので雪中甘藍としても良いのでは。
これが昼過ぎ頃のもの。


思いのほか早く葉が見えてきました。

終日晴れ上がり気温も高くなったのです。


これが翌2月12日の9時過ぎ頃。


朝は放射冷却でー6℃と冷え込みましたが、晴天で気温が10℃を越え、たちまち溶けてきました。
雪の中を掘り出すほどにはなりませんでした。


何れも大玉になっています。1月20日過ぎから穫り始めました。
秋キャベツも残っていたためまだいくらも穫っていません。
他から比べると小振りなこの株を穫ってみます。


紫と緑のコントラストはなかなか。紫色の葉は空気に晒される表皮だけです。


12日も好天で気温が高くなり、午後には雪の被っているキャベツは殆ど無くなりました。
寒玉ですから雪の影響は全くありません。これから収穫をさらに進めます。


冬囲いしたダイコンを穫る

2023年02月12日 | 畑:根菜類

冬囲いしたダイコンは必要な都度逐次取り出しています。
一昨日大雪になる前に取り出しました。
冬囲いしたのは12月25日。品種はすべて「耐病総太り」。
冬囲いは二通りの方法で行っています。
こちらはダイコンの葉を付けたまま囲ったもの。


奥がダイコンで、手前はニンジン。ニンジンは作業場内に取り込んだものがあるため全く手つかずです。
こちらはダイコンの葉を落とし土中に埋め込んで囲ったもの。葉付きのダイコンを消費した後に取り出します。


葉付きのダイコンは、土を掘りあげ稲わらを挟みながら斜めにして埋め込んでいます。


ダイコンは多少氷点下になったくらいでは問題ありませんが、連続するようになると凍害を起こします。
この「耐病総太り」は根の半分くらいが地上に出るので、厳寒期に放置すれば根が凍結します。
ですから、当地では冬囲いは必須。今冬大寒以降の酷寒の環境では貯蔵の効果が発揮されるはずです。
上の右手前の方から順次取り出しています。


冬囲いした時点では畑にも残していたため、取り出しの進度はまだ半分に達していません。
冬囲いは昼夜とも0℃で保つのが理想で、多雪地帯なら雪中下に貯蔵すれば理想的な環境が保たれます。
当地はそのような環境にはなく、日数が経てばダイコンは次第に傷んでくるのは避けられません。
この部分を取り出します。


藁を返すとダイコンが現れ、容易に引き出せます。
今回は2本だけ引き出しました。


気温が低ければ一度に数本引き出し、泥着きのまま保管しておけば効率的です。
藁と土を軽く元に戻して取り出しは終了です。


洗ってみました。


畑から穫りがけの綺麗な肌と言うわけにはいきませんが。
この程度なら全く問題なし。形はイマイチながらずしりと重く約3㎏。
「耐病総太り」は少々肌が悪くなっても中身は上々です。
但し、気温が上がってくると、根が動き出し傷みが目立って来ます。
消費増加に助っ人は今年も切り干し大根を作っているようです。


マルチ栽培のタマネギにバラまき追肥

2023年02月11日 | 畑:土物類
大雪となりました。


早朝の積雪は23㎝。


大雪になりそうだと言うので、昨日いろいろと大急ぎで済ませました。
まずは越冬中のタマネギにバラまきの追肥。予定より前倒ししました。
4条の黒マルチが3ベット、植え付け本数は昨年より1割ほど少ない400数十本。


種まき9月7日、植え付け11月3日。
品種はタキイ種苗の「ネオアース」1品種。
何年か、越冬時の姿がイマイチで収穫だけは大玉豊作という結果オーライが続き納得できませんでしたが、昨年は越冬時の姿もまずまずで結果もよく納得の出来となりました。
今年も前年並程度になっていると言っていいでしょう。
ほぼ想定した姿となっています。


昨年より今年の方が生育が揃っているように思います。


まず越冬時に気になるのはトウ立ちのこと。
年内の生育が良すぎて大苗で越冬するとトウ立ちのリスクが高まり、貧弱だと収量が上がりません。
昔からトウ立ちが僅か見えるくらいが良いと言われてきました。
近年、我が家ではトウ立ちはほとんど見られません。今年もそれほど大苗になっているものはなく、問題ないでしょう。


葉先が枯れているものがありますが、この程度なら想定内で気になりません。
大寒以降の酷寒の割にはあまり影響がなかったようです。
芯の2、3葉さえしっかりしていれば問題なしです。


ネキリムシの被害があります。


今の時期は幼虫が小さいため見つけるのが難しい。欠株はごく僅かなので気にしないことにします。
生育の悪そうな所にそのまま補植したため2本立てになっている株がいくつかあります。


あまり変わらない程度に育っているようです。1本立てにしました。


例年より少々早めとなった追肥。


水に溶けないことには追肥の効果がないので、近年は早めにやるようにはしています。
粒状の速効性肥料をマルチの上からバラまきました。
繰り返し書いていますが、昔は追肥をしたことがありませんでした。
マルチ栽培では全量を元肥でやるものとばかり思っていたのです。
緩効性、遅効性の肥料を組み合わせることで追肥の必要はないと教えられました。
もう大分前になりますが、高齢の方がマルチの上から肥料をばらまいているのを見ました。
その時は無駄なことをやっているなと思って見ていました。
しかし、試しにやってみると効果抜群で、いわゆる目から鱗です。
これは偶然だった可能性もあるのですが、以来続けています。
マルチの上からバラまくだけですから甚だ簡単です。


植え穴を狙ってやるということはしません。
マルチのベットは必ず中高の かまぼこ形に作ります。一番は排水をよくするためですが、バラまき追肥にも好都合です。
粒状肥料をベットの中ほどにバラまくと自然に転がって適当に植え穴に入っていきます。


もちろんマルチ上に留まっている肥料もありますが、何れ雨に溶ければ流れて入るだろうとラフに考えています。
追肥をするようになり、肥え切れすると発生しやすいベト病も殆ど出なくなりました。
今年も追肥の効果に期待したい。


生育不良のラッキョウに追肥と土寄せ

2023年02月10日 | 畑:土物類

越冬中のラッキョウに早めの追肥と土寄せをしました。
生育は甚だ不良です。


ラッキョウはどれ?と言った有様。これまでで最悪です。
もともと充実した種とは言えませんでしたが、それにしても育ちが悪い。


これで、まともな方です。


年々生育が悪くなってはきていました。
昨年収穫時は、事情があって半分を三年子の花ラッキョウにして初めて収穫、貴重な経験となりました。
今作は通常の栽培で、畝数も3畝に減らしました。
畑を変え、畝間も広くとってしっかり作る段取りをしたつもりだったので、これほど悪くなるとは想定外。


欠株も大分あります。


挽回出来るとは思えませんが、やるべきことをやらない訳にはいかないでしょう。
見にくいですが、硫安と苦土石灰を畝の両肩に追肥しました。


単肥の硫安は土を酸性化するので通常は殆ど使いません。
追肥は専ら化成肥料を用いています。しかし、肥料高騰の折り、在庫のある硫安を使うことにしました。
酸性化を緩和するのに苦土石灰も同時に施用。クワだけで土寄せを行いました。


落ち葉も構わず一緒に寄せてしまいます。


当地、今年は降水量が少なく乾いています。雨か雪になりそうだと言うのでタイミングは良かったようです。大雪は勘弁願いたいところですが。
ラッキョウの種は亡き母が残したもの。早いもので今年が23回忌。
ラクダ種と思われますが、毎年同じ収穫物から種を取ってきたため劣化が進んだ可能性が高い。
助っ人とは今年が最後になるだろうと話しているところです。
それだけに最低限の収穫は確保したいもの。


ブロッコリーは酷寒にも動ぜず

2023年02月09日 | 畑:花菜類

ブロッコリーは酷寒の中でも殆ど凍害らしき症状は見えません。


多少葉が垂れてはいますが、例年の厳寒期と変わりません。
ブロッコリーは2回に播いています。
1回目は種播きが7月17日で植付け8月10日、2回目は種播きが8月7日で植付け8月27日。
品種はともに「緑嶺」。
これが1回目のブロッコリー。


10月20日過ぎから穫り始め、11月上旬が頂花蕾収穫のピーク、11月下旬から側花蕾が穫れ始め、12月になると頂花蕾並のビッグな側花蕾が穫れました。
少々拘っている追肥土寄せの効果が十分現れたと思います。
根元から主枝と間違うほどの側枝が伸び大きな側花蕾が穫れたので今年は納得しています。
現在穫れているのは主枝から出ている側花蕾と地際から伸びた主枝並の側枝から出ている孫の花蕾です。
低温でアントシアニンの色素が出て紫がかっているものの凍害は受けていません。


ブロッコリーが凍害を受けると花茎がしんなりしてポキンと折れなくなります。
そうなると味も悪い。十分な耐寒性が付いているようです。
この株は中央に黒く見えるのが頂花蕾の穫り跡、右と左に白っぽく見える穫り跡が大きな側花蕾を穫った跡。


したがって、側の花蕾は孫の花蕾になります。
根元の方を見ると、このようになっています。中央が主枝、両脇が側枝。


これが2回目のブロッコリー。


11月半ばから穫れ始め11月下旬が頂花蕾のピーク、12月下旬から側花蕾を穫り始めました。
1回目と2回目のピークが目論み通りにうまくずれてくれました。
こちらも主枝の根元から多数の側枝が出たものの、気温が下がり1回目のような頂花蕾並の側花蕾とはなりませんでした。


それでもそのような側枝からは通常の側花蕾よりは大きいものが穫れます。
右方に見えるのが頂花蕾の穫り跡。左の花蕾が根元から伸びた側枝に着いた側花蕾。


こちらは穫れているのは大半が側花蕾ですが、孫花蕾の穫れ始めた株もあります。
手前の白くなって見えるのが側花蕾の穫り跡。それに着いているのが孫花蕾。


数株穫ってみました。大きめのが通常の側花蕾、小さめのが孫の花蕾。


一口、二口サイズなので、自家用には重宝されます。
勢い自体の悪い株は散見されるものの、凍害は殆ど受けていないので春先まで穫り続けます。