里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリを植付け不織布で覆う

2023年05月16日 | 畑:果菜類

キュウリを植付けました。苗は、購入したもの。
老朽化したパイプハウスを解体してからは、主要な果菜類の苗を購入しています。
その前は植付け時期に合わせ、接ぎ木苗も含め全て自前で作っていました。
ですから自己責任で納得し植付けていましたが、購入苗では自分の思い通りにはいきません。
それでも信頼できる苗生産者から購入していた時は良かったのです。
しかし、その生産者がコロナ禍を機に止めてしまい、未だ特定の供給先を見つけられずにいます。
そこで、今は数カ所を見て回り、良さそうな苗を購入しています。
葉物と違い果菜類の苗だけは良い苗であれば苗代の10倍は回収できます。
資材高騰の折り、今年は全ての果菜類の植付け本数を減らし、無駄を少なくします。
老若何女約10人の消費を賄うのが目安。
当地の果菜類の植付け適期は、最も早いトマトで5月半ば、他は5月下旬からです。
しかし、当地方の苗販売も需要の多い5月の連休から半ばまでが中心。
本来植えるには早いのですが、それに合わせて購入せざるを得ないのが実状です。
適期になっているトマトは植えられず、最初に植えることになったのがキュウリ。
夏から秋にかけてネット栽培するキュウリが、いわゆる夏秋キュウリです。
目標は収穫日数100日以上。
近年は目標を達成できずにいましたが、昨年しばらくぶりに達成。
今年も昨年に準じてやることにします。
昨年同様に深層施肥を行った畝を作り、支柱を立てネット張りまで準備は終えています。


今年も昨年と同じ所から購入しました。
品種は昨年と同様「OS交配ニーナ」。


昨年は初めて作るので不安でしたが、結果が良かったので今年も同じにしました。
「OS交配ニーナ」は埼玉原種育成会の品種。
埼玉原種育成会はときわ研究場と並ぶキュウリ専門の種苗会社として知られます。
そもそも「ニーナ」は周年とは言えハウス用で、夏秋期も雨除け用の品種のようです。
そのためか、昨年作ってみると節間が詰まり葉は小振りで締まった姿になります。
それでも結果が良かったので、再度この品種で臨みます。
植え穴を開けるのにホーラーを使用。ベットを作る際やや乾燥気味だったので植え穴に水をやりました。


害虫予防の粒剤を施用。


本葉3枚半程度で葉色も良く苗の姿は良い。。


畝間160㎝、株間は今年さらに広げ80㎝。1畝に7本。


2本仕立てにします。これで最盛期には1株から1日数本は穫れます。
植付けました。


ネットの内側に植付け、蔓上げ時にネットをくぐらせます。


但し、当地のキュウリの植付け適期は最低気温が安定して12、3℃になる5月下旬。
まだ少々早いのです。そこで、保温強風対策のため不織布で覆いをします。


上部を支柱の中段の横パイプにパッカー止めし、下はマルチ止めで抑えます。


主に風対策ですが、これまでの経験から十分効果はあるようです。
これで最初の果菜類、キュウリの植え付けが終わりました。


今年はヤマツツジは不調ながらサラサドウダンは見事

2023年05月15日 | 

今年の我が家のヤマツツジは不調です。
開花は例年より1週間くらいは早い。
いずれも大株になっていますが、開花には個体差がかなりあります。
ピークは5月上旬ながら早い株は4月末に満開になった株もあります。
例年この株は遅く、花数は一番多い。


今年はまばらで、これほど少ないことは近年あまりありません


例年と変った管理は何もしておらず、剪定も間引き程度。
暖冬から一転酷寒となり、異常な乾燥が続きましたが、それらの気象変化と関係あるでしょうか。
この株は比較的良い方。


この程度なら例年並かもしれません。


我が家のヤマツツジは庭のはずれや家裏にあります。
何れも父が3、40年前に我が家の山から掘り出して植えたもの。
今では大株に生長しました。
毎年よく咲くと思っていましたが、今年は絶不調です。
この株は毎年のように秋に狂い咲きする株で、春にもよく咲きます。


昨年秋にも狂い咲きしましたが、花数は僅か。
春もこれほど少ないのは珍しい。


以前から苔がはびこっていましたが、それでも沢山咲いていました。いよいよ弱ってきたのかもしれません。


一方、サラサドウダンは見事に咲きました。


これは家裏にあるサラサドウダン。うまく撮れていませんが大株で無数に咲いています。


適当に間引き剪定をしている程度なのですが、ヤマツツジとは対照的です。


実に微妙な色合いがなんとも言えません。


これは庭にあるサラサドウダン。


こちらの株は、それほどの大株ではありません。


密に咲いているわけではないものの葉とのバランスが良く画にするにはこちらでしょうか。


光りの関係で微妙に感じが変わります。


昔はサラサドウダンの良さをあまり感じませんでしたが、今は非常に良く思えます。



春播きしたターサイと縮み雪菜を穫り始める

2023年05月14日 | 畑:葉菜類

春播きしたターサイと縮み雪菜を穫り始めました。
我が家ではターサイと縮み雪菜は専ら晩秋から冬場に収穫しています。
春播きも出来ることは分っていましたが、実際に作るのは今年が初めて。
これまで春播きの青菜としては小松菜などを作っていました。
ターサイと縮み雪菜は旨味があり食感が良く好きな野菜なので作ってみることにしました。
秋播きのターサイと縮み雪菜は厳寒期に向い姿がすっかり変わっていきます。
春播きでは逆に高温期に向かうのでそうはなりません。
ともに4月7日の種播き。バラ播きです。
種播き後に不織布のべた掛けをしています。幅広の不織布なので大きくなっても大丈夫。


こちらがターサイ。


まだ1ヵ月と少しですが、気温が高かったため生長が早い。


異常乾燥状態だったのでさすがに何度か灌水しました。
実は種播き時に大失態。この同じベットにサニーレタスも播いてしまったのです。
後に気付きサニーレタスは別の畝に播き直したので、このベットに出てきたサニーレタスは全て抜き取りました。
同時にターサイも厚播きになったところは間引いています。
ここからは間隔を広げながら抜き取り収穫していきます。


冬場のターサイと違って葉は立っており、間引き収穫には都合が良い。


最終的には株間10~15㎝間隔になれば、後は普通に収穫して良いでしょう。
こちらが縮み雪菜。


ターサイと同様に播きました。
こちらはグリーンリーフレタスと2重播きになってしまいました。
グリーンリーフレタスは種がなくなり、しょうがないのでベットをそれぞれ半分になるよう抜き取りました。
こちら側が縮み雪菜です。まだ若干リーフレタスが残っています。

生育はターサイと殆ど変わらないようですが、若干早いかもしれません。


縮み雪菜はターサイの変異株から育成されたと言われています。
厳寒期はそれぞれの特徴が出てくるので容易に区別できますが、今の時期は殆ど見分けが付きません。
しかし、よく見ると違いはあります。縮み雪菜の葉がやや明るく軟らかそうに見えます。


穫ったものを並べてみます。右がターサイ、左が縮み雪菜。


春ホウレンソウや茎立ち菜に加えターサイ、縮み雪菜が穫れるようになったので青菜のバリエーションが増えました。


いま庭で咲く野草たち

2023年05月13日 | 

いま庭で咲く幾つかの野草があります。
例年に比べ極端に早いわけではありません。数日程度早い感じでしょうか。
エビネが丁度見頃です。


ごく普通のジエビネで、珍しいエビネはありません。
地植えしたものが徐々に殖えました。


これは別の場所。


元はこちらの方が多かったのですが、イノシシが侵入して荒らされました。
絶えはしなかったものの容易に元には戻らないようです。


大分昔にエビネブームがありました。小生も見る機会はありましたが、集めることまではしませんでした。
今盛りなのがクリンソウ。


かなり繁殖力が強いようで自然に増殖しました。


花の付き方が仏塔の屋根にある九輪に似ていると言います。


これからもう少し段数は増えそうですが、さすがに9段は無理というもの。
エビネとのコラボが見られます。


散り始めた手前の花は西洋サクラソウ(プリムラ・マラコイデス)。


4月中から咲き日陰の花が未だ咲いています。


自然に殖え、数カ所に咲いており、可愛らしい。


こちらがニホンサクラソウ。


これは少し前に撮ったものです。


ここが毎年一番纏まって自然に咲いてきます。


3カ所ほどにあり、一部はやはりイノシシに傷められました。
シャガ。


ほぼ満開の状態が続いています。


庭とは言えないところに群生化しています。


春の野草は長く楽しめます。

水墨画「孟宗竹と竹の子」

2023年05月12日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙  

妙な題名を付けてしまいました。
孟宗竹だけで良かったのかもしれませんが、季節感で言うと竹の子。
タケノコもいつもなら筍、ただこの構図だと竹の子の方が良さそうな気がしました。
どういう訳か、筍と言うと殆どの場合孟宗竹の子を連想するようです。
当地では孟宗竹の子が終わるとハチクの子が出てきます。
しかし、孟宗竹の子とは言わず筍、ハチクの子とは言わずハチクです。
実に変なのですが、他地方でも同様な事例は多いのかもしれません。
当地にもイノシシが出没するようになって10数年。筍が出る前から食い散らかすのが日常になっていました。
それが、昨年、今年と激減。人間が旬の筍にありつけるようになったのは嬉しい誤算でした。
しかし、これが今後も続くと思うのは多分甘い考えなのでしょう。
少なくなったと言っても残っているのは確実。繁殖力が強いので、より強靱なイノシシになって舞い戻ってくる可能性は高い。



果菜類などの畝作り

2023年05月11日 | 畑:果菜類

キュウリの畝作りについては過日記しましたが、他の果菜類などの畝作りについて、纏めて記録しておきます。
すでに半月ほど前にマルチ掛けまでは終えています。
キュウリ同様1ヵ月以上前に苦土石灰を全面散布し一度耕耘、その後作物ごとに畝作りです。
ナスとピーマンは全く同じ。畝間は120㎝。畝の中心位置に目印を付けます。


幅60~70㎝に有機肥料と化成肥料を帯状に散布します。


いわゆる帯状全層施肥です。


最低速度で深くロータリー耕耘します。


再び畝の中心位置に目印を付け、管理機で畝立てします。


畝立てロータの爪は左側は2連で外向きに、右側は1連で内向きにセット。


目印線が畝の中央になるよう逆転ローターで往復し土を盛ります。


鍬でならしてかまぼこ形に成型します。


黒マルチをかけナスとピーマンの畝は完成です。
2畝がナス、1畝がピーマンです。


今度はトマトの畝作り。
やはり畝の中央になる位置に目印線を付けます。


雨除けの支柱を立てるのでナス、ピーマンの畝から180㎝ほど離して畝を作ります。
幅60~70㎝に有機肥料と化成肥料を帯状に散布。


施肥量はナス、ピーマンより少なめながら、一般のトマト栽培よりは多い。
これは連続摘芯栽培を行うので果実の負担が大きくなるため樹勢を維持する必要があるからです。
管理機で畝立てし、鍬で成型します。


黒マルチを掛け畝は出来上がり。


この後、雨除けの支柱を立てます。


全て老朽化したハウスを解体した廃材を自分で曲げ加工したもの
そのため規格品と違い不成型で腐蝕もあります。
この後、筋交いをして取り敢えずトマトの畝作りは終了。後に雨除けを掛けます。
こちらは別の畑。


これから作付けする野菜などの畝を準備しました。
畝間は150㎝とインゲン用の支柱に合わせて幅広。
施肥量は違いますが、帯状全層施肥の畝作りで要領は同じです。
さらに蔓ありインゲンのネット張りまでは終えました。

作るのは先になりますが、態勢は大方整いました。
ここにはすでに蔓なしインゲンやカボチャの種は播き終えています。
さらに助っ人達が自由に作れる畝も用意しています。

茎立ち菜はまだまだ穫れる

2023年05月10日 | 畑:花菜類

我が家で作っている茎立ち菜は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種。まだ盛んに穫れています。
何れも種播きは10月19日。
こちらが「かき菜」。


今最も穫れているのが「かき菜」です。
穫れ始めたのは三月末からと三種の中では最も遅かったものの分枝が多くたちまち最盛になりました。


今年は当初勢いが良くないと感じていましたが、今は例年以上に旺盛になっています。


「かき菜」はトウでも蕾が見える前の若い茎葉を掻き取るのが基本です。
しかし、今の時分は生長が早く花芽が見えるようになるのはやむを得ません。
そうなると次第に茎は硬くなってきます。その時は手で折ってポキリと折れるところから上を食すようにします。
多くの側枝(子茎)からはさらにしっかりした孫茎が伸びています。


当分穫り続けることができるでしょう。
これは「仙台雪菜」。


3月20日頃から穫れ始めました。以降、順調に穫れ続けています。


3種の中では一番弱く作りにくいのですが、大株に作ると沢山収穫できます。


何と言っても美味しいのが最大の魅力です。花が咲くくらいになっても美味しく食べられます。


それでも、やはりこの時期になると茎の下方は硬くなってくるので、その場合は下部は捨てます。
今は子茎、孫茎混在しており多数トウが伸びています。こちらも当分穫り続けることができるでしょう。
こちらが「つぼみ菜」。


これが最も早く3月10日過ぎから穫れ始めました。


例年に比べ特に早いわけではありません。それでも3種の中では確実に早くから穫れ、それが一番の魅力です。


名前の通り沢山の蕾が見えます。


今はすべて孫に当たる側枝です。それだけに本数は多いけれども細い。
3本合わせて「仙台雪菜」や「かき菜」1本分といったところでしょうか。
それでも十分食べられます。
三種を並べてみます。右から「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」。


今年は茎立ち菜をしばらく穫ることが出来るでしょう。


長期収穫を目指す夏秋キュウリの畝作り

2023年05月09日 | 畑:果菜類

夏から秋にかけてネット栽培するキュウリが、いわゆる夏秋キュウリ。
今月に植えて長期栽培する夏秋キュウリの目標は収穫日数100日。
近年は目標を達成できずにいましたが、昨年久しぶりに達成。株当たりの収穫量も最高で納得の出来でした。
要因は幾つかあるかもしれませんが、畝作りもその一つと思います。
昔やったことのある深層の溝施肥に変えたのです。少々手間はかかりますが今年もやってみます。
これまでの一連の作業を纏めて記します。
1ヵ月以上前に苦土石灰を全面散布し一度耕耘しています。
畝作りは半月余り前に行いました。
畝の間隔はパイプ支柱に合わせて160㎝。畝の中央になる所に目印線を付けます。


この目印線を中心に、70~80㎝の幅で元肥の有機肥料と緩効性肥料を帯状に散布します


この後、トラクターで最低速度でゆっくり深くロータリー耕耘します。いわゆる帯状の全層施肥です。


2本の畝のうち1本に深層の溝施肥を行います。
残りの1本は7月初めに直播きする短期の栽培なので帯状施肥のみです。
再び前と同じ位置に目印線を付けます。


ここが畝の中央になるよう管理機で溝上げします。
鍬で手直しして深さ30センチくらいの溝を作り、稲わら堆肥、有機肥料と緩効性肥料を入れます。


土を平らに埋戻し、畝の中央位置に再び目印線を付けます。


管理機で、溝が畝の中央になるよう逆転ローターで往復し土をはね上げます。
畝立てロータの爪は左側は2連で外向きに、右側は1連で内向きにします。


鍬でならし広く高い畝に仕上げます。


これで、帯状の全層施肥と深層の溝施肥を組み合わせた畝が出来ました。


最後に、黒マルチを掛けて畝作りは完了です。


手前が長期栽培用、奥が遅い短期栽培用です。


その後に支柱立てです。
支柱などの資材は、全てパイプハウスに使っていた廃材。
したがって腐蝕しており、自分で曲げ加工したもので不成型です。
横の直管パイプは、頂点、両肩、中段、下段の7本設置します。
横パイプはフックバンドで止めます。
下段の横パイプだけは、ネットを張るときにネットの端を通してから固定します。


ここまで一人作業でやっておき、最後のネット張りだけは助っ人に応援してもらいます。
これは両畝を一度に張るダブルネットを利用するためです。
一人作業でやる場合は片畝ごとにシングルネットを用いるようにします。
キュウリ専用支柱だとネットサイズが丁度ですが、手作り支柱なので緩みが出るのはやむを得ません。少々強引に止めます。


最後に筋交いをします。筋交いには直管パイプよりも竹の方がしなりがあるので望ましい。
筋交いをすると強度が大幅に高まります。筋交いをしなければ強風の際には極めて危険。


これで夏秋キュウリの畝は完成です。


省力早播きした春ほうれんそうを穫り始める

2023年05月08日 | 畑:葉菜類

数日前から、3月初めに省力早まきした春ホウレンソウを穫り始めました。
老朽化したハウスを解体して以来始めた我流の種播き法によるものです。
冬ホウレンソウから間を置かずに春ホウレンソウに繋げるため始めました。
当地の露地の春ほうれんそうの種播きより1ヵ月以上の早播きです。
秋冬ホウレンソウは4作、11月早々から穫り始め、助っ人はしぶとく4月半ばまで穫っていました。
さすがに春ホウレンソウが穫れるまで半月ほどのブランクが生じました。
省力早播きは、種播き時に不織布をべた掛けし、その上に透明マルチを張ります。
発芽後にマルチを剥いで、不織布だけを4月初めまでべた掛け。
気温が高い割にはやや遅れ気味でした。異常乾燥が効いたようです。
それでも2ヵ月ほどで穫れるようになりました。
品種はトーホク種苗の「スプリング」と「ボーカル」。
こちらが先に穫り始まった「スプリング」。


「ボーカル」より伸びが早い。この傾向は昨年までと変わりません。


葉色は明るい緑色ですが、昨年より葉色が濃い。やはり明らかに乾燥の影響でしょう。


発芽や密度は概ね想定通りです。葉肉は昨年より厚いように感じます。


こちらが「ボーカル」。


こちらも薄播きにし間引きはなし。密度はバラツキがあるものの概ね想定内。


こちらは元々葉色が濃緑色で、肉厚。


春ホウレンソウとしてはがっちりしたタイプで、「スプリング」より伸びは遅い。


異常乾燥状態で葉の艶がイマイチです。このような環境では「スプリング」の方が良さそうに見えます。
ハコベが大分出てきましたが、さして影響がないので気にしないことにしています。
こちらは4月7日に播いた春ほうれんそう。


省力早播きの不織布を剥いでこちらに転用して掛けました。
品種は「スプリング」。
当地では若干早めながら標準の春播きの範囲内です。
不織布を少し剥いでみると。


種播き後、気温が高く完全な異常乾燥。さすがに灌水しました。
二、三度の僅かな降雨と灌水後の干天でひび割れが出来ています。
例年なら種播き後に切りわらを掛けるのですが、今年は省略。皮肉なものです。
ここに来て、当地にもようやく雨らしい雨。
それでも密度は想定内でまずまずの生育。間もなく不織布は剥ぎます。


墨彩画「山吹」

2023年05月07日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3 

当地方で4月末に山裾を黄色に染める風物詩。
今年は4月半ばからそんな風景が見られました。山吹の花です。
山吹はこの時期になると描きたくなる花です。
春には菜の花、レンギョウ、水仙など多くの黄色の花を見ることができます。
それらにやや遅れて里山の自然に現れるのが山吹です。
遠くに染まる風景も良し、近づいてじっくりと眺めるのも良し。
黄色と言ってもその色合いは少々異なります。まさに山吹色と表現すべき黄色です。
原色の黄色よりは濃く、スッキリと澄んだ清々しい色です。嫌みのない高貴な色と言っても良い。
そんな色合いを表現したいと墨彩画で描いてみましたが、本物はもっと澄み切った山吹色でした。



今年の田植えも順調に終了

2023年05月06日 | 田んぼ

今年の田植えも順調に終了しました。
予定を前倒しした今年の田植えは2日とも好天。
メインの2日目は家事も含めて助っ人は総勢5人。
早朝から苗や機械を準備万端を整えておきました。
助っ人が揃ったところで直ちに田植えを開始です。


トラブルもなく順調に進みました。
田植機の性能が悪いので、作業のスピードが遅いのはしょうがないことです。


田植機に付く助っ人は一人で十分間に合います。
他の助っ人には育苗箱やハウスの片付けをしてもらいます。
適当に作業が進んだ頃合いを見て機械を止め、みんなで一服。


人が多いので結構長い時間休憩しました。前日予定よりも進んだので余裕があります。
これで周囲の枕地を残すだけとなりました。


枕地を植え付けました。

田んぼの4隅を残して機械作業は終了です。


助っ人達も毎年やっているので慣れたものです。
同時並行で片付けも進み、田植えが終わる頃には片付けもほぼ終わっていました。
プールの枠も外して纏めてあります。


ハウスもビニールを完全に外して残ったのはパイプだけです。
老朽化したパイプハウスの今年の役割は終了、来年までお休みです。
黒マルチは剥がずに雑草防止と均平保持のため張ったままにして置きます。


田植機も洗浄まで終りました、後日オイル交換等のメンテナンスをします。


前日、助っ人の応援があり、トラブルもなかったことから2日目は余裕で田植えが終了しました。
まずは一安心と言ったところ。
しかし、実は田植えはほんの一時でその前後の作業の方が圧倒的に多い。
この後は直ちに隅々の補植、水の調整をして除草剤の散布と続きます。
今年は雑草の伸びも早いので刈り払いの作業も早くから始めることになるでしょう。
これほど手を掛けても資材高騰のことを考えれば正に赤字覚悟。
今や米は一番儲からない作物になってしまいました。それでも当地方では未だ腐っても鯛といったところ。
しかし、昔ほどではないにしても、人が集まってわいわいやる年中行事は貴重とも言え、悪くありません。


プール育苗'23~田植え開始

2023年05月05日 | 水稲プール育苗

田植えを始めました。
週末の予定でしたが、雨の予報だったため2日前倒しすることにしました。
トラブルさえなければ2日で済むはずです。
メインは翌日で、1日目は機械の試運転を兼ねた田植えです。
暑いほどの好天で田植え日和でした。
プールの片側のベットは前日に落水しているので、苗箱の扱いは楽になっています。


念のため苗の根の状態をチェックします。


いつも通り白い根が綺麗にマット状に張っています。
運搬途中や積み込みなどで苗箱を落とすようなこともありますが、この苗なら大丈夫。
少々乱暴に扱っても容易に根崩れは起こしません。
植付け前に、苗箱用の薬剤を散布します。


この薬剤は今年3年目。過去2年の結果から効果に問題はないようです。
1㎏で20箱分。散布した後に軽く散水して薬剤を床土に定着させます。


通路に一輪車を引き込み苗床から直接積み込みます。通路を広くとっているので楽です。


そのまま近くの田んぼまで一輪車で運び、必要な苗箱を畦に適当な間隔に並べておきます。


植え付け開始です。


機械の性能が悪いので、スピードが遅いのはしょうがありません。
それでも順調に進みました。
作業途中の機械トラブルが一番困るのでまずは安堵。


初日は一人作業のつもりでしたが、ここで助っ人が応援に来ました。
手伝いがいると作業はぐっとはかどります。1枚目の田んぼが終了です。


この後、さらに田んぼ2枚に植付けしました。
1日目に予定をオーバーして植付けたので2日目は余裕です。


プール育苗'23~落水する

2023年05月04日 | 水稲プール育苗

間もなく田植えです。
週末の予定でしたが、天候が崩れる予報のため前倒しすることにしました。
プールの落水をします。
トラブルもなく順調に生育しました。


見かけは茂った感じがしますが、ハウスを昼夜開放ししっかり換気したので徒長はしていません。
草丈は15㎝弱と言ったところ。
プールは常時培土の上まで水を入れています。
田植え直前まで水を入れておくと箱にはたっぷりと水が含まれた状態になります。
苗箱は重く、水が滴り落ちます。扱いにくく作業に支障を来します。
そこでプール育苗では田植えの2日前位に落水するのが普通です。
しかし、我が家で落水するのは大概田植え前日。と言うのは田植機との関係。
我が家の田植機は性能が悪く、培土が乾くと苗の落ちが悪くなるのです。
好天の日に苗を田んぼに運んで置いておくと乾くのは意外に早いものです。
落水するのは容易。プールの奥の方の木枠を1枚外すだけです。


まだ水は培土の表面まで掛かっています。
この短い板一枚外すだけです。


外しました。


水は瞬間に抜けてしまいます。

まずは片側のプールだけ落水しました。


もう一方のプールは作業の進み具合を見ながら落水します。
機械のトラブルが発生したり、急な不幸があったりとこれまでも何度か作業が中断した経験があります。
ただ、仮に中断することがあっても、木枠1枚を戻しプールに水を入れ直すだけですから復旧は容易です。
プール育苗は、入水も数日に一度都合の良い時間に蛇口を捻るだけでよく、落水も瞬時、楽に管理が出来ます。
しかも苗の生育が綺麗に揃います。これまで生育不良になったことは一度もありません。


今年は田植えの準備に一苦労

2023年05月03日 | 田んぼ

田植えが近づいてきました。
今年は田植えの準備に一苦労しています。
半月余り前に元肥を散布し、ローリー耕耘。


田んぼは乾いて風があり土ぼこりが立つほどでした。
我が家の田んぼはコンバイン跡のわだちが酷いので乾けば作業がしやすい。その点では良かった。


しかし、その後も雨が極端に少なく強風続き。
田んぼはカラカラに乾き、なかなか水が行き渡りません。
例年なら田植え1週間前くらいに一通り荒代かきをし、数日後に植え代かきをします。
今年は荒代かき後2、3日で植え代かき、一部は同時に済ませた田んぼもあります。
代かきは二度にした方が均平がとれ、水と土が馴染んでゴミ浮きも少なくなります。
もっとも今は代かきを一度で済ます人が大半ですが。
この田んぼはまず荒代かきしました。


我が家の田んぼはみな自宅近くなので代かきを二度に分ければ作業時間も分散できて良いのです。


この田んぼは3日おいて植え代かきになりました。仕上げの代かきです。


これで田植えがしやすくなり、除草剤の効果も安定します。
今年は荒代かきと植え代かき同時の田んぼもありましたが、これで代かきは終了です。


この後2、3日は水を調整しながら土を落ち着かせます。
田植機を準備します。


各所に注油しエンジンを試運転。機械の動きを確認します。


何しろこの田植機は性能が悪く、作業スピードは甚だ遅い。
償却年数をはるかに超えていますが、今さら更新は無理というもの。
丁寧に使い続けるつもりです。
苗の生育は極めて順調。


田植えの準備は何とか整えましたが、さて本番はどうでしょう。




今年はタケノコも早い

2023年05月02日 | 山菜

孟宗竹のタケノコが盛んに採れるようになってきました。
今年は4月半ばくらいから採れ始めたので例年より10日は早い。
やはり気温が高かったからでしょう。
但し、雨が極端に少なく順調に伸び出したとは言えないようです。
また、今年は裏年に当たると言う方もいます。
確かに昨年はよく採れたので、それも当たっているかもしれません。
専ら助っ人が採っていましたが、今回は小生が掘ってみました。
それなりに良いものが出ています。


良いタケノコとは根元がどっしりと太く軟らかそうなもの。

上々でした。


これは竹藪から外れて出ていたタケノコ。痩せておりよくありません。


これもなかなか。タケノコ掘りにも要領があります。


根元には僅かながら反りがあります。表面の土を少し分け、反りの内側これでは手前側から鍬を入れます。
一発で掘れます。反対側から鍬を入れたのではうまく掘れません。


近年はイノシシの被害が甚だしく、タケノコが出る前に掘り返し残らず食い散らかすのが常となっていました。
人間がイノシシのお零れに与っていると言った状態が続いていたのです。
ところが昨年、今年とはっきり被害が少ない。
野生のイノシシにも豚熱(豚コレラ)が発生したからではないかと言われています。
このように掘った跡はあります。


ですからイノシシがいないわけではありませんが、数は大幅に減りました。
他にも足跡や掘り返した跡は依然見られるので、いなくなるのは無理としても現状程度が維持されればしょうがなさそう。
この程度採り一時寄せておきます。


さらにもう少し採って、大きな袋一杯に。20㎏以上はあるでしょう。


すでにピークに達しているのかもしれません。雨が降ればもっと採れるはずですが、なにしろ異常乾燥です。
もっともそんなに採れても持て余す今日。昔は、親戚、知人に多数配ったものでした。
今はボイル済みのタケノコが簡単に手に入るので、生のタケノコをへたに配ると迷惑がられます。
掘ったタケノコは直ちに茹でるのが一番。鮮度が落ちるほど味も落ちてきます。