国鉄・浜松駅前には唯一、松菱デパートの
ビルが残っていました
その松菱デパートのまわりは繁華街で
北の方に広い道路があります
田町(たまち)と呼ばれて道の両側に
神社の縁日の夜店のようにテントの
店がずらりと並んでいました
… … …
その中に文房具を扱っているテントがありました
いろんな色の万年筆が並んでいました
私の目にとまったのは、戦後、輸入され始めた
パーカーの万年筆です
… … …
私が手に取ったのは、パーカーもどきの国産?
の廉価なほうです
万年筆はエボナイト製です。
当時、まだプラスチック製はありません
流線型の本体の先にチョコッと
ペン先がのぞいているスタイルが
格好良かったので買いました
同時にインクも必要です
青色のエンゼル・インクを買いました
レッテルにEngelと印刷されていました
しばらく、気が付かなかったのですが
辞書でエンゼルを引くと
Angelとなっていました
教室で黒板をノートするのは
不思議な青色のエンゼル・インクと
新しいパーカーもどきの
万年筆でした