もう少し映画の話を…
戦後、復活した映画は
娯楽の王者だったらしく
つくる映画は必ず大入りだったようでした
… … …
たまに、赤字と云われた映画は
会社の皮算用に対して減収を
云われていたようでした
浜松市内に、封切りの映画館が
たくさん、できました。
市内の丁度、真ん中あたりに
松竹と大映の直営館が二軒並んで
ありました
松竹映画の富士山のマークも好きでしたが
どんな映画を見たのか覚えていません
大映映画「七つの顔」は面白い作品でした
主演は片岡千恵蔵(かたおか・ちえぞう)で
役柄は私立探偵、多羅尾伴内(たらお・ばんない)で
事件現場に七変化の変装で現れて、事件を解決する
最後の場面で、それぞれの扮装をバラして
「七つの顔の男じゃよ。ある時は競馬師、ある時は画家、
またある時は片目の運転手、ある時はインドの魔術師…」
の名台詞で劇中人物を驚かします
… … …
しかし、見ている観客には丸わかりの変装も、劇中人物には
全然わからないという、設定でした
当時、GHQから命令で刀を使った
チャンバラ映画が作れなかったので
時代劇スターの片岡千恵蔵にピストルを持たせて現代劇を
制作したのでした
… … …
出演女優は轟夕起子(とどろき・ゆきこ)、
喜多川千鶴(きたがわ・ちづる)
それに月形龍之介(つきがた・りゅうのすけ)など
このシリーズは数本作られました
「元軍国少年」の私は、これから「映画少年」に
染まっていきます。どうして私が次々に
映画が見られたのか、次にお話しします