目的地、葫蘆島(ころとう) に
引き揚げ日本人を乗せた無蓋の
貨物列車は到着しました。
新京から、奉天を通ってやっと
到着しました…
… … …
何日かかってやって来たのか
すっかり忘れています
ただ、長い日数の間、雨は
一滴も降らず幸運でした。
満州は広大な陸地です。
大陸性気候とでも
いうのでしょうか?…
雨が滅多に降らないのです
列車を降りて、広大なテント村?
に入りました。
テントの中は地面にアンペラが
敷き詰めています。アンペラとは
満州での藁のムシロのようなものです。
広いテントのなか、家族単位で
座りました。
葫蘆島の引き揚げ日本人のイメージは、
中東の難民生活風景に近いかもしれません。