初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

カラーテレビ始まる

2015年02月18日 18時41分33秒 | Weblog


カラーテレビが始まって

テレビ番組はどんどん

カラー化が進みました

… … …

14インチのブラウン管テレビ(受像機)が

標準だったモノクロテレビはカラーになって

17インチ、シャドウマスク方式の

ブラウン管カラーテレビが標準になりました



カラーテレビ受像機メーカーの

パナソニック(旧松下電器)はパナカラー

東芝はユニカラー、日立はキドカラーなどで

家電量販店にズラリテレビ受像機が並びました



カラーテレビが始まったばかり、

これらテレビ受像機は40万円ほどで

サラリーマンはおいそれと

手が出しかねました



テレビ局の社員(映像スタッフ)が

カラー受像機を持っていないのは

具合が悪いと、テレビ局総務局の

計らいで、会社がカラーテレビ受像機を

一括、買い上げて、毎月の給料から分割

天引きという方法がとられました







テレビドラマ「伝七捕物帳」

2015年02月17日 18時27分44秒 | Weblog


かって大阪のテレビ局で

60分もの連続テレビドラマが

多数、制作されていました



重厚なドラマの

助左右衛門四代記

出演は宇野重吉(うのじゅうきち)

田村高廣(たむらたかひろ)

藤村志保(ふじむらしほ)

池内淳子(いけうちじゅんこ)



テレビカメラにプランビコン管(撮像管)を

使って初カラーテレビドラマが始まりました

時代劇「伝七捕物帖(でんしち)」でした

… … …

この物語の最初は京都新聞に長期連載された

「黒門町の傳七捕物帳」で

「捕物作家クラブ」の横溝正史(よこみぞせいし)、

陣出達朗(じんでたつろう)、

城昌幸(じょうまさゆき)、野村胡堂(のむらこどう)、

佐々木杜太郎(ささきもりたろう)他でした



テレビドラマでは映画にもなった陣出達朗の「伝七捕物帳」が

原作で、主役は映画と同じ高田浩吉(たかだこうきち)さんで

その他、浩吉さんの娘さんの高田美和(たかだみわ)

大村崑(おおむらこん)、渋谷天外(しぶやてんがい)

財津一郎(ざいついちろう)、清川虹子(きよかわにじこ)さん

と豪華な顔ぶれでした








月下美人

2015年02月16日 18時37分55秒 | Weblog


懐かしい友人から

航空便が届きました

… … …

彼は、私と同年代で

長い間一緒に仕事を

させて頂きました

私のブログを読んでくれています



久しぶりに手書きの便せんを

拝見していて

彼の暖かみのあるお気持ちが

伝わってきます



ワープロの字体と違って

手書きの便せんは

心の温もりが直に感じられます



同封の花の写真は

彼が丹精込めて作られた

「月下美人」なのでしょう

KG判プリントで頂きました

スキャナーで複写して

無断で使わせていただきます







テレビドラマ「月火水木金金金」

2015年02月15日 18時46分54秒 | Weblog


大阪の各テレビ局では

テレビドラマが数多く

制作されていました

当時を振り返っていると

ドラマのタイトル「月火水木金金金」

を思い出しました



遺産騒動に巻き込まれた四姉妹の物語で

ホームドラマへのアンチテーゼとして

企画され好評を博したとあります。

脚本は佐々木守でした

… … …

出演は吉田日出子(よしだひでこ)

吉村実子(よしむらじつこ)

日色ともゑ(ひいろともえ)

横山リエ(よこやまりえ)

中山千夏(なかやまちなつ)

田村正和(たむらまさかず)

殿山泰司(とのやまたいじ)

… … …

毎回の細かいストーリーは

どうしても思い出せません



このドラマのタイトル

「月火水木金金金」は

戦時中の軍歌

「月月火水木金金」を

もじったのではないか?と

プロデューサーに

聞きそびれてしまいました







テレビドラマ「友禅川」⑦

2015年02月14日 18時07分42秒 | Weblog


スタジオにビニールシートを

敷いて水を張って作られた

友禅川のセットは無事撮り終えました

… … …

スタジオ下の天井を

調べたのですが亀裂もなく

美術デザイナーのHさんは

胸を撫で下ろしていました



若い友禅師の師匠役の

ベテラン俳優さんが何話か

出演の途中に年齢によるものか

急に足腰が不自由になり

セット内を歩く演技が

できなくなりました



ストーリー進行上困るので

兎に角、そのベテラン俳優さんに

続演して頂きました

… … …

例えば、ベテラン俳優さんは

居間の上座に座ったままで

若い友禅師たちが悩み、

苦悩を訴えながら師匠のまわりを

歩き回るという演出がされました







テレビドラマ「友禅川」⑥

2015年02月13日 17時38分16秒 | Weblog


テレビドラマ「友禅川」は

順調に回を重ねていきました

友禅師が工場で布に手書きで

模様を描いていく工程は

スタジオ内のセットで

間に合うのですが

出来上がった友禅を川で

洗うシーンが出てきました

… … …

大型中継車で京都市内に

ロケーションという案もありましたが

いまの京都の川のあちこちに

ビルが写り込んで、場所が見つかりません



そこでスタジオ内に

川のセットを作ることになりました

川のセットの底に大きなビニール・シートを敷いて

プールのように作って、そこへ水を入れるのです



水は正味の目方です

川の部分の寸法を測ると

何トンという重さになりました

スタジオはテレビ局の二階にあります

スタジオの床が水の重さに耐えるかが

心配になりました



美術デザイナーのH原正樹さんは

しきりに心配していました

注意しながら水を張った

川のセットにクレーンの

俯瞰ショットから撮りはじめました








テレビドラマ「友禅川」⑤

2015年02月12日 17時45分58秒 | Weblog


テレビドラマ「友禅川」の

脚本家の

花登 筐(はなとこばこ)さんについて、

花登さんは当時、何本ものテレビ台本を

掛け持ちしていて、よく話がごっちゃに

ならないものだと思っていました

… … …

花登さんはアイデアが浮かぶと

一気に書き上げているらしいのと

受け取った原稿の字に独特の

癖があって難解でした

… … …

台本印刷屋さんのある職人さんしか

原稿が読めないのでした。



同じく、何本もの台本を抱えていた

作家で映画、ラジオ、テレビ脚本家の

藤本義一(ふじもとぎいち)さんがおられました



藤本さんも筆が早く、アイデアが浮かぶと

どこででも原稿用紙に書き込まれていました

テレビ局の喫茶室で、サッと原稿用紙に書かれている

姿を見かけたことがありました

… … …

藤本義一さんは、

また、よみうりテレビの番組「イレブン・PM」の

毎週火・木曜日の司会者として人気者でした

(毎週月・水・金曜日は、日本テレビ制作

で司会は大橋巨泉(おおはしきょせん)と

愛川欽也(あいかわきんや))さんでした



藤本義一さんは作家として

「鬼の詩」で直木賞を受けておられました




テレビドラマ「友禅川」④

2015年02月11日 20時43分21秒 | Weblog


テレビドラマ「友禅川」は

金閣寺のフルショットから

京都の観光スポットの

タイトルバックに

出演者・スタッフが

スーパー・インポーズされて

始まりました



この冒頭のタイトルに

「恋の友禅川」の

主題歌が流れます



歌っているのは

大津十詩子(おおつとしこ)さんで

大津さんはなんと渋谷天外(しぶやてんがい)

藤山美(ふじやまかんび)の松竹新喜劇で

娘役の女優さんです

… … …

歌える女優さんだったのですね



この主題歌「恋の友禅川」を

YouTubeで探しまくったのですが

何分46年ほど前のドラマ主題歌でしたから

ありませんでした。




テレビドラマ「友禅川」③

2015年02月10日 18時36分32秒 | Weblog


友禅(ゆうぜん)とは、

布に模様を染める

日本の最も代表的な染色法です

… … …

友禅の高級品は手描き友禅ですが

型染め友禅という型紙を使って染め上げる

型染め友禅(型友禅)もあります

複雑な模様では型紙を数十種類使うのも

あって、型友禅でも高級品があるそうです



ドラマ制作にかかる前に

京都の友禅工場で

工程をスタッフ一同見学に出掛けました



テレビドラマ「友禅川」は

30分のモノクロドラマで

脚本は、当時売れっ子の

花登  筐(はなとこばこ)

出演は

田村 高廣(たむらたかひろ)

中村 玉緒(なかむらたまお)、

宗方 勝巳(むなかたかつみ)、

大村  崑(おおむらこん)、

二木てるみ(にきてるみ)

月形龍之介(つきがたりゅうのすけ)



京で生まれた友禅の技法が

金沢に持ち込まれたのが

加賀友禅だそうです





テレビドラマ「友禅川」②

2015年02月09日 18時38分40秒 | Weblog


連続ドラマ「友禅川」の冒頭の

タイトル・バックを大型中継車で

撮ろうとプロデューサー氏の

アイデアでした

… … …

大型中継車では機動性に欠きますので

絵柄が限定されます。あえて

35ミリ・銀塩フィルムでタイトル・バック取材をと

提案しますとOKがでました



松竹下加茂撮影所に打ち合わせに出掛けます

… … …

撮影キャメラマンはなんと

伊藤武夫(いとうたけお)さんでした。

伊藤さんは黒沢作品「酔いどれ天使」「虎の尾を踏む男達」

東映「市川右太衛門の旗本退屈男」他を担当されたベテランでした



撮影当日、助手さんとキャメラは

アリフレックス35で来られました

… … …

金閣寺のフルショットから清水寺

鴨川のせせらぎなど観光スポットに

友禅の反物のグループショットなど

一日の強行スケジュールで京都市内を

飛び回りました



後日・編集に立ち会ったあと

東洋現像所で35ミリネガから

テレビ、テレシネプロジェクター用に

16ミリの縮小プリントに仕上げました

… … …

オリジナル・ネガが35ミリですから

16ミリの縮小プリントになっても

豊富な階調としっかりしたピントでした