経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【経営コンサルタントの独り言】 日本の漁業と米作

2023-10-26 12:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントの独り言】 日本の漁業と米作 14b18

 かつて掲載した、日本経営士協会の石原和憲先生のひとり言を、一部手直しして再掲載してお届けしています。

■ 日本の漁業

 先日、福島県の浜通りの小名浜漁港に立ち寄る機会があり、新たにオープンしたフードテーマパーク(いわき・ら・ら・ミュウ)を利用してきました。ここは3.11の津波で壊滅的な被害を受け、現在漁港エリアを全面的に再構築中でした。津波被害をきっかけに、漁港を中心に一大観光拠点への作り変えが進んでいます。

 昔の小名浜漁港をご存じの方は、「3.11以前の漁港の雰囲気とは様変わりしています。天災に立ち向かう人間って凄いです」とおっしゃってました。

 原発処理水問題で、再び打撃を受けてもがんばってくださっています。

 食事をして、お土産を購入しましたが、支援になったかは疑問です。

 一方、福島第一原発では、本格的な原子炉の解体作業に向けて、放射能飛散防止の覆いの解体作業が始まったようです。間に合わせのカバーの解体作業に伴う放射能汚染が懸念されていますが、国と東電による人災に、現場で命がけで対応されている方々には頭が下がります。

 

■ 日本の米作

 秋田県大潟村で「あきたこまち」の産直事業を手掛ける涌井さんがテレビで紹介されました。揺れ動く農政に立ち向かい40年闘い続ける66歳。今も先頭に立って改革に取組まれています。

 涌井さんは、今から5年経ったら高齢化が進み米作を放棄する方が増え、意欲のある方が大規模の米作を始めますから、米作の農業の未来は明るいとおっしゃいます。米の消費を伸ばす取り組みもされている頼もしい団塊世代の方です。

 今年も残すところ2か月となりました。年始から秋にかけて仕込んできたものの収穫の時期でもあります。年末にかけて慌ただしくなってきますが、過ごしやすい気候になってきましたので、気落ちを集中させて、今年を振り返りながら来年に向けて想いを馳せるのは如何でしょうか?

【筆者】 石原 和憲 先生
  新環境経営研究所所長
  日本経営士協会登録経営士
 大手事務機器メーカーに永年勤務後、経営コンサルタントとして独立。
 「21世紀の環境経営を実現する技術コンサルティング ~地球環境に優しい21世紀のモノ作りを実現すべく、リスクマネージメントの視点で企業経営を支援する~」という理念の基にご活躍

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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 生まれ変わった大阪・道頓堀のシンボル

2023-10-26 07:36:55 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 生まれ変わった大阪・道頓堀のシンボル 14c02

  山本 修 先生
  元日本経営士協会専務理事・関西支部長

 故山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。

 敬意を表して、再掲いたします。

◆  生まれ変わった大阪・道頓堀のシンボル  ◆

      ~ 江崎グリコ電光掲示板 ~

 

 大阪道頓堀と言えば、「くいだおれ太郎」「かに道楽の蟹」「グリコ」の看板は3大名物である。

 

 大阪の人なら一度は目にしたことがあると思われる、大阪道頓堀のシンボルとして親しまれてきた江崎グリコの電光看板が、2014年10月23日リニューアルした。

 

 昭和10年に登場した初代から数えて6代目になるという。

 

 筆者は、60年前初めて大阪に来た時に、従兄弟が道頓堀に案内してくれて、「戎橋」の上から見上げたのが初めてであった。何代目の看板であったのかは知らないが、等身大のランナーの看板を見たときに、従兄弟が「これを見ないと大阪に来たとは言えない」と自慢げに言ったことを今でも鮮明に覚えている。

 

■ 6代目の制作と5代目の引退

 

 2014年6月26日、5代目の引退カウントダウン企画では、2大スターが共演した。

 

 名物人形の「くいだおれ太郎」と「5代目」が記念撮影で話題を呼び、グリコの看板リニューアルは、もはや大阪全体の関心事となった感がある。

 その後何度かリニューアルして代替わりしたことと思われるが、大きなニュースにはならず、自分の記憶には残っていない。

 

 新しい6代目は、日本の研究者3氏に決まった今年のノーベル物理学賞でも話題となった発光ダイオード(LED)約14万個を使用し、ランナーをはじめ、周りの景色も、変幻自在の映像が流せるのが特徴であると言う。

 

 6代目の制作は着々と進行し、ランナーを配した基本構図が完成すると、7月24日には、広島市内で点灯試験が行われた。

 

 8月17日、5代目の引退の日である。午後10時に看板の全てのライトが消え、通行人らは一様に声を上げて驚いていたと言う。看板の裏で手動で消灯した。

グリコ広告部の鈴木さんは「緊張したが、多くの人達の別れを惜しむ声を聞いて感動した」と言っていたという。

 

■ リニューアル工事と6代目のお披露目

 

 消灯直後からリニューアル工事に入ったが、8月25日には“代走”として女優の綾瀬はるかさんをプリントした工事幕が登場し、観光客らを飽きさせない仕掛けであった。

 その裏で5代目は解体されひっそりと取り外された。工事の足場は、工事幕と看板のわずかな隙間に限られ、作業には細心の注意が求められる工事であったと言われる。 

 

 6代目の取り付けは、9月下旬にスタートし、10月1日には、いよいよランナーの顔の部分が設置された。台風の影響により、工事幕を外すハプニングもあったが、10月23日ようやくお披露目。  

 代走を務めた綾瀬はるかさんらが点灯スイッチを押すと、色鮮やかな映像が流れ、音楽に合わせてランナーが手拍子するなど、大阪の新しいシンボルが“ド派手”なデビューを飾ったのである。

 

参考資料 産経新聞より

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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 からだ こころ いのち再生の時代

2023-10-24 07:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 からだ こころ いのち再生の時代 14b16

 山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。日本経営士協会の専務理事や関西支部長などを歴任してこられました。

 故人となってしまいましたが、その遺作を再掲載します。

 

◆  からだ こころ いのち再生の時代  ◆

   ~ ゆるんで弾力ある身体を ~

 ゆるキャラ、ゆるいアニメ、ゆるいファッションなど、ゆるみ志向の文化がここ15年余り続いており、また、リラクゼーションや脱力への関心も高い。しかし、本当にゆるむ必要のあるのは身体の何処なのか、どうしたらよくゆるむのか正確に捉えている方は少ないようである。 身体が実質的にゆるむのは、雰囲気としてのゆるさとは次元の違う、深い快感をもたらし、人の再生力を高めることである。


■ 疲れたときには部分浴

 ある人が心労で、寝ても疲れが取れないとげっそりしていた。人は思い悩んで苦しむときには、肘から手の先までが硬直でガチガチになり、発想が乏しくなって、一層悩みに陥り易い。

 指の一本一本を引っ張って伸ばした後、熱々のお湯に肘だけを入れて温めると硬直は随分ゆるんで、頭が軽くなったと言う。ゆるむと睡眠も深くなって疲れがとれる。頭が疲れて肘が伸びなくなったときの肘湯は漫画家の長谷川町子さんも愛用していたそうである。

 全身浴よりも硬直した部位の部分浴の方が、ゆるめる効果は高いという。東日本大震災の後に重宝された足湯も、ショックと不安で縮んだアキレス腱をゆるめ安心感をもたらすものである。

 現代人の慢性的な疲れ目への熱い温湿布も肩や骨盤までもゆるませて生き返る思いがするだろう。

 心労を貯めこまないで、話したり泣いたりするのでも、身体はゆるんで楽になる。誰もが子供のころに泣き寝入りをしたことがあるであろうが、泣くとはその位身体がゆるむのである。笑うのもまた胸のつかえが解けたりしてゆるむのである。


■ 緊張と脱力

 身体に手を当ててじっと気を注ぐようにする愉気も身体をゆるませる。疲れが取れないときは肝臓が疲れていることが多いので、お腹の肝臓の上あたりに手を置いて愉気をすると、深いところから元気が回復するであろう。

 疲れて重荷を負った方も、疲れが取れると荷は案外軽く感じるのではないか。よく肩などをもむ人がいるが、生き物である身体は、もむと反応でかえって硬くなりもみ返しがきたりする。

 肩はギューと耳につける気持ちで持ちあげてポッと落とす。緊張の頂点で脱力するのが、もむよりも上手なゆるめ方である。

 寝る前に布団の中で両手を頭の上で組み、腕と脚をいっぱいにギュッと伸びをし、その頂点でポッと力を抜く、身体をゆるめて熟睡できるいいやり方である。

 冷症の方は足の第4指が硬く縮こまって、これを引っ張って伸ばすと、悲鳴を上げるほど痛がるが、汗が出てポカポカ熱くなっている。是非一度試してみては如何でしょうか。


 読者のみなさんも御多忙な毎日、折れずにしなやかに生きる為にも、ゆるんで弾力のある身体にしていこうではありませんか。

   参考資料 産経新聞掲載 平山満紀氏 著より

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月13日 白洲次郎とスポーツカー

2023-10-10 20:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月13日 白洲次郎とスポーツカー

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

 

【ご挨拶】

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」を書き始めて、2週間弱になります。

 お陰様で、私の後継者、竹根好助の若かりし頃の話は、想定以上に好評です。

 ある読者様から、「これから、どの様に展開するのか、推理小説を読むような気持ちで読んでいます」という嬉しい言葉をいただきました。

 一方で、スペースの関係で、ボリュームが少なく、ぶつ切りのような感じがして、流れを掴みにくいというご批判もいただきました。

 竹根好助が経営コンサルタントになる経緯、経営コンサルタントとしては知りだしたときの彼の努力や心情など、今後の展開を「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立させて、これまでお話してきた部分は重複しますが、最初から、一定量のボリュームを持ってお届けすることにしました。

 引きつづきのご愛顧をよろしくお願いします。

■【小説風 傘寿の日記】

 早朝ウォーキングの帰り道、後方から、ブロロロ~~という心地よい音が聞こえてきました。

 私は、若い頃から車が好きで、車が好きと言うよりは旅行が好きで、その移動手段としての便利さを車に求めてと言った方が良いかも知れません。

 メカは、至って素人ですが、愛車のご機嫌が良いかどうかは、ある程度音で解るつもりで来ました。

 それが根底にあるからか、街中で車の心地よい音がするときは、つい、そちらを見てしまいます。

 後方から来た車は、F1車のように車高が低く、ネイビーブルーのメタリック塗装のオープンカーでした。

 ドライバーひとりが乗っていましたが、おそらく70前後の人ではないでしょうか。

 おもわず、白洲次郎を連想してしまいました。

 

白洲 次郎(【Wikipedia】を基に作成)

 しらす じろう

 1902年(明治35年)2月17日-1985年(昭和60年)11月28日)

 日本の実業家、元貿易庁長官。兵庫県武庫郡精道村(現在の芦屋市)出身。

 連合国軍占領下の日本で吉田茂の側近として活躍し、終戦連絡中央事務局や経済安定本部の次長を経て、商工省の外局として新設された貿易庁の長官を務めました。吉田政権崩壊後は、実業家として東北電力の会長を務めるなど多くの企業役員を歴任しました。

 「原理原則」を重視する人として、敬意をもてる人のひとりです。

 

 上記のスポーツカーのドライバーを見て、なぜ白洲次郎を連想したかと言いますと、ダンディーで車好きという白洲次郎のイメージに、そのドライバーが重なったのです。

 

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

今後の配信予定
 上述のように、今後は、「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して発信いたします。
 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
 
  バックナンバー

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

■  お盆の伝統的なしきたりをご存知ですか? 813

 13日は盆入りで、迎え火を焚いてご先祖様の霊をお迎えし、16日は、そのご先祖様をお送りするために送り火が焚かれます。
 京都の大文字焼きは送り火のひとつとしての行事です。
 地方により異なりますが、私が住む東京では、7月13日が盆の入りです。
 昔の奉公人が、田舎へ帰れるのが中日で、彼らはくに帰れることが楽しみだったと思います。

 迎え火は、ご先祖の霊が、キチンと自分達のところに帰って来て下さるように、その目印として焚きます。
 送り火は、ご先祖様が帰ってきて下さったことへの感謝の気持ちを持ち、見送るということを表しています。
 送り火は、夕方に同じ場所で、焙烙にオガラを折って積み重ねて燃やします。
 お墓で迎えたり送ったりするのが正式といわれています。
 お迎えの時には提灯に明かりを灯して、霊を家まで導いて帰ります。
 近年は、マンションなどでは火をたけませんので、盆提灯を迎え火や送り火の代わりと見なせるそうです。

 

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 

 <準備中>


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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月9日 下馬評の外れと竹根の推理

2023-08-10 08:26:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

 

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月9日 下馬評の外れと竹根の推理

 

 

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 

 

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

 

【 注 】

 

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

 

 

 

■【小説風 傘寿の日記】

 

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に会社を任せて数年になります。

 

 老いぼれコンサルタントが日々起こったことや感じたことなどを徒然に記述してゆきます。
 また、毎日のように、私のところに業務報告に来ては、二人で昔話をするのが日課となっています。話し上手な彼は、まるで小説の朗読でもするかのように思い出話をしてくれます。私自身の記録として、それを文字変換して、そのままここに記述してゆきます。

 

 

 

 メールチェックをしたところ、日本経営士協会本部からメールが届いていました。

 

 日本経営士協会では、会員向けに論理思考法に関する研修をしばらく実施していないということから、論理思考研修が続いています。

 

 一昨年度は、ロジカル・シンキング、昨年度はロジカル・ライティングでした。

 

 今年度は、クリティカル・シンキングの研修をしたいという内容のメールでした。

 

 ロジカル・シンキングは、市販書籍の改訂版を出したばかりですが、クリティカル・シンキングの改訂版の原稿依頼が出版社から来る可能性もあります。

 

 その準備も兼ねて、かつて作成した教材の見直しをすることにしました。

 

 

 

 午後は、ミニセミナーです。

 

 Zoomを利用して、会員だけではなく、ミニセミナーに登録した一般の人にも公開しています。

 

 

 

■ 3 ビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル

 

 

 

 時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思いますが、そのヒントとして、一助になるように、半世紀にわたる経営コンサルタント歴からお話して参りますので、参考にしてくださると幸いです。

 

 

 

3-1 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 第三章 ビジネスパーソンとして成功する術

 

 

 

 他の人と、同じやり方をしていては、どんぐりの背比べになってしまいます。存在感を示すためにも、自分自身を「差異化(差別化)」しましょう。

 

 それが、ご自身の成長に繋がるでしょうし、ビジネスパーソンとして元気に生きて行くことができるようになるでしょう。

 

 それをどの様に身に付けて、どの様に活かしていったら良いのでしょうか。自分自身で立ち止まって考えてみることも重要です。

 

 

 

 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、日パイ共通する面を中心にお話して参ります。

 

 

 

 

 

◆ 竹根好助(よしすけ)が業務報告にやってきて、このような話をしてくれました

 

 毎日のように、私のところに業務報告に来ては、二人で昔話をするのが日課となっています。話し上手な彼は、まるで小説の朗読でもあるかのように思い出話をしてくれます。私自身の記録として、それを文字変換して、そのままここに記述してゆきます。
 

 

 竹根は、本日の報告を終わると、竹根の商社マンとしてのサラリーマン時代の話の続きを始めました。まだ社歴の浅い竹根がアメリカ駐在員の候補になっていることに不満の声も出てきていました。
 竹根は、サラリーマンとしての心得のひとつとして上司からの命令には逆らうなというビジネス書の教えをかたくなに守っていました。
 不満の声が出ている中で、人選がどの様に進んだかを遡って、竹根が話し出しました。

 

 角菊事業部長は、三名を候補として福田社長に提案しているようです。竹根の課長は、人を見る目がないことで知られているために、竹根に対する評価もあまり高くありません。竹根は、あたかも推理小説を読むかのごとく、この人事選考を推理し続けるのでした。

8月9日 下馬評の外れと竹根の推理

 数日が経ったとき、新しい噂が流れてきた。角菊事業部長が推薦した三人は、いずれも社長が却下したというのである。

 


 ――こうなると、自分が考えていた若手起用という線が濃くなってきた。社長のことだから、複数の社員候補を再度もってこいと指示を出そう。そうなると、佐藤氏は当然リストに載るが、残るあと二人は誰だろう。三人とは限らないかもしれないな――

 


 そこまでは推理できたが、あとは誰が候補に挙がるか、見当がつかない竹根である。

 


 ――まてよ、自分は曲がりなりにも、まだ日本ではあまり一般的でないマーケティングを大学院で学んできているから、ひょっとするとあの福田社長のことだから自分を指名するという可能性がないわけではないな――

 


 自分の都合の良いように竹根は考えるようになった。すなわち、選ばれるのは竹根である。自分が社長なら、竹根を選ぶだろう。その思いが妄想のように広がってゆく。しかし、さりとて、竹根は仕事が手に付かないなどと言うことはない。複々線思考というのか、今何をするのかが決まると、他のことが雑念にならず、集中して目の前の業務を遂行できる。竹根自身も、自分の集中力の高さと、複々線思考ができることを誇りにさえ思っている。これが後に、経営コンサルタントとして大きな力になることを竹根が知るよしもない。
 

 

<続く>

 

■【経営コンサルタントの独り言】

 

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

 

 

■ 野球の歴史を辿ると先史時代に遡る?!
 

 

 野球という競技の歴史は、諸説あって定かでないようです。以下Wikipedia他を参照しながらまとめてみました。

 

 先史時代に野球のボールと同じくらいの大きさの石が狩りや戦いに使われていたと言いますが、まさかそれが野球の起源ではないでしょう。

 

 12世紀に、2チームに分かれて競う「ラ・シュール」というスポーツがあったようです。手足や棒などを使うというところは野球に近いですが、それを使ってサッカーのようにゴールに玉を運ぶという点では異なります。

 

 それがイギリスに渡ると「ラウンダース」というゲームに変質しました。投手が小石を詰めたボールを投げ、ストライカーと呼ばれる打者が、船の艪を今日のバットとして打ち返し、しかも4つのベースを回るというゲームで、わたしはこれが起源のように思えます。

 

 ラウンダースはアメリカに入り、それがベースボールという言葉になったかどうかは確認できていませが、ベースボールという言葉がが記録としてある最も古い文書は、1791年のマサチューセッツ州のものです。

 

 その後、各地に普及し始めましたが、地域によりルールが異なるゲームでした。その不便を解消するためにカートライトがルール統一化に乗り出しました。それが今日の野球ルールの原型と言えます。

 

 2月5日は「プロ野球の日」です。1936年2月5日に、日本で最初のプロ野球の組織である全日本職業野球連盟が結成されました。

 

 その時のチームには、東京巨人軍(現 読売ジャイアンツ)や大阪タイガース(現 阪神タイガース)等、7チームがあったそうです。

 

 8月17日は「プロ野球ナイター記念日」です。1948年8月17日の巨人対中部(現在の中日)のゲームが夜間、横浜ゲーリッグ球場で初めて開催されました。「ナイター」という和製英語がこの時初めて使われました。

 

 9月3日は、「く(9)さ(3)」の語呂合わせから「草野球の日」です。またこの日は「ホームラン記念日」でもあります。

 

 1977年9月3日、後楽園球場で巨人の王貞治選手が通算756号ホームランを打った日を記念して制定されました。それまでアメリカ大リーグのハンク・アーロンが持つ記録で、王選手が世界最高記録を更新した日なのです。

 

 その年の9月5日には、初の国民栄誉賞が贈られました。因みに王選手は引退するまでに868本のホームランを打ちました。

 

 1934(昭和9)年12月26日に、大日本東京野球倶楽部(読売巨人軍の前身)が日本で最初のプロ野球チームとして誕生しました。これを記念して12月26日が「プロ野球誕生の日、ジャイアンツの日」として制定されました。

 

 アメリカのプロ野球チームが、日本を訪れており、その対戦のため急遽創立されたそうです。

 

 

 

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。



 

 

 

 

 

 

 

 

 




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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月13日 白洲次郎とスポーツカー

2023-08-10 08:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月13日 白洲次郎とスポーツカー

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

【ご挨拶】

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」を書き始めて、2週間程になります。

 お陰様で、私の後継者、竹根好助の若かりし頃の話は、想定以上に好評です。

 ある読者様から、「これから、どの様に展開するのか、推理小説を読むような気持ちで読んでいます」という嬉しい言葉をいただきました。

 一方で、スペースの関係で、ボリュームが少なく、ぶつ切りのような感じがして、流れを掴みにくいというご批判もいただきました。

 竹根好助が経営コンサルタントになる経緯、経営コンサルタントとしては知りだしたときの彼の努力や心情など、今後の展開を「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立させて、これまでお話してきた部分は重複しますが、最初から、一定量のボリュームを持ってお届けすることにしました。

 第一回は、エピローグで、すでに発信していますので、下記のバックナンバーよりご覧下さると幸いです。

 引きつづきのご愛顧をよろしくお願いします。

 

■【小説風 傘寿の日記】

 台風の接近で、昨夜は雨が降ったようです。

 空はどんよりしていますが、雨は降っていません。湿気は多いのですが、気温やいつもより低めに感じ、風はほとんどありませんが、時より心地よさを感じます。

 早朝ウォーキングの帰り道、細かい雨が当たります。

 

 後方から、ブロロロ~~という心地よい音が聞こえてきました。

 私は、若い頃から車が好きで、車が好きと言うよりは旅行が好きで、その移動手段としての便利さを車に求めてと言った方が良いかも知れません。

 メカは、至って素人ですが、愛車のご機嫌が良いかどうかは、ある程度音で解るつもりで来ました。

 それが根底にあるからか、街中で車の心地よい音がするときは、つい、そちらを見てしまいます。

 後方から来た車は、F1車のように車高が低く、ネイビーブルーのメタリック塗装のオープンカーでした。

 ドライバーひとりが乗っていましたが、おそらく70前後の人ではないでしょうか。

 おもわず、白洲次郎を連想してしまいました。

 

白洲 次郎(【Wikipedia】を基に作成)

 しらす じろう

 1902年(明治35年)2月17日-1985年(昭和60年)11月28日)

 日本の実業家、元貿易庁長官。兵庫県武庫郡精道村(現在の芦屋市)出身。

 連合国軍占領下の日本で吉田茂の側近として活躍し、終戦連絡中央事務局や経済安定本部の次長を経て、商工省の外局として新設された貿易庁の長官を務めました。吉田政権崩壊後は、実業家として東北電力の会長を務めるなど多くの企業役員を歴任しました。

 「原理原則」を重視する人として、敬意をもてる人のひとりです。

 

 上記のスポーツカーのドライバーを見て、なぜ白洲次郎を連想したかと言いますと、ダンディーで車好きという白洲次郎のイメージに、そのドライバーが重なったのです。

 

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

今後の配信予定
 上述のように、今後は、「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して発信いたします。
 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。

 第一回は、プロローグでした。

 竹根という男の人間性を知っていただくためには、是非、プロローグをお読みいただきたいと思います。

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■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

■  お盆の伝統的なしきたりをご存知ですか? 813

 13日は盆入りで、迎え火を焚いてご先祖様の霊をお迎えし、16日は、そのご先祖様をお送りするために送り火が焚かれます。
 京都の大文字焼きは送り火のひとつとしての行事です。
 地方により異なりますが、私が住む東京では、7月13日が盆の入りです。
 昔の奉公人が、田舎へ帰れるのが中日で、彼らはくに帰れることが楽しみだったと思います。

 迎え火は、ご先祖の霊が、キチンと自分達のところに帰って来て下さるように、その目印として焚きます。
 送り火は、ご先祖様が帰ってきて下さったことへの感謝の気持ちを持ち、見送るということを表しています。
 送り火は、夕方に同じ場所で、焙烙にオガラを折って積み重ねて燃やします。
 お墓で迎えたり送ったりするのが正式といわれています。
 お迎えの時には提灯に明かりを灯して、霊を家まで導いて帰ります。
 近年は、マンションなどでは火をたけませんので、盆提灯を迎え火や送り火の代わりと見なせるそうです。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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■【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 バックナンバー
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◆【経営コンサルタントの独り言】「いじめられっ子」ではなく「いじめ被害者」

2023-08-03 12:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

◆【経営コンサルタントの独り言】「いじめられっ子」ではなく「いじめ被害者」

お節介焼き経営コンサルタント」が、経営やコンサルティングに関する情報だけではなく、日常生活に役に立つような情報、旅行や写真などの会話を潤滑にするために情報などもお届けしています。

 それらの中から、直ぐにお役に立つような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。

◆「いじめられっ子」ではなく「いじめ被害者」

 たまたまいじめをテーマにしたテレビ番組を観る機会がありました。

 40代、50代になっても、子供の頃のいじめがいまだに尾を引いている人がいらっしゃるようです。

 その人達の生活というのは、われわれの想像を絶するところがあると思います。


 そのような人達に手を貸している先生が登壇していました。

 そのような人は、真面目な人が多く、そのために自責の念が強すぎるようです。

 自分が何かを言われるのは、自分が悪いからだ、と自分を責めてしまうようです。

その先生からの「あなたは被害者であって、あなたは悪くない」というひと言で、ある女性は立ち直ることができるようになったと述懐していました。


 その先生は、「いじめられっ子」ではなく、「いじめ被害者」と言うべきだともおっしゃっていました。


 私達は、相手を傷つけようと思っているわけではないのに、相手を傷つけてしまっていて、自分は気がつかないということがあるように思えます。

 言ってしまってから、言い過ぎたと気がつくこともあります。

 いじめ加害者がしていることのインパクトは、いじめ被害者にとっては、いじめ加害者側が想像するより遙かに大きいです。

 いじめ被害者に対して、私自身、もっともっと理解を深め、配慮をすべきだという反省をする機会が多くなりました。

【経営コンサルタントへの道】

 経営コンサルタントを目指す人の60%が閲覧するページ

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【プロのひとり言】「ひらめき」と「思いつき」の違いは何でしょう

2023-07-19 17:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

  【プロのひとり言】「ひらめき」と「思いつき」の違いは何でしょう  

 

 

 「そんなこと、常識だろう」と言ったり、言われたりしたことはありませんか?

 コンサルタントなど士業・経営の専門家だけではなく、ビジネスパーソンの皆さんの「あたり前」とはなんでしょうか?

 「常識」とか「あたり前」と思っていることが、じつは、必ずしも適切な判断に繋がるとは限りません。

 こんな、日常茶飯事のことに疑問を持つことの積み重ねが、思考力を高めたり、相手のことを思いやったりと、人間性を高めることに繋がるような気がします。

 経営士・コンサルタント45年余の経験から、思ったこと、考えたことを独断と偏見でもって述べてみたいと思います。

 

■ 「ひらめき」と「思いつき」の違いは何でしょう

 

 経営コンサルタントという仕事柄、論理思考のお話をする機会が多いです。社員研修では、自分の業務の進め方やビジネスに直結することが多いためか、皆様が熱心に聴講してくださることが多いです。

 その時に、「論理思考とひらめきは、矛盾も含み、少々異なるような気がしますが・・・」という質問をしばしば受けます。

 私は、この両者を同じ次元で比べるべきではないように考えています。

 ロジカル・シンキングなどを用いて、平素、トレーニングを行ったり、ビジネスを行ったりしていますと論理思考力は高まってきます。論理思考力が高まりますと、いろいろな発想が出て来るようになってきます。

 一方、「ひらめき」というのは、いろいろな経験を積んだ中で生じるものであって、「無」から生じるものではないでしょう。論理思考のできる人は「ひらめき」も多いのではないでしょうか。


 人間にとって、睡眠は不可欠です。脳を休めて、翌日活溌に脳を使えるようにするために睡眠が必要です。

 睡眠というのは、人間が生きていくための肉体としての疲労回復だけではないそうです。脳生理学者の間では、「眠っている間に、記憶が整理される」ということは、ずいぶん以前からわかっているようです。

 日本で最初にノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は、寝ているときに中間子理論を思いついたという話は有名です。同様に、多くの人が寝ているときに、いろいろな発想が生まれたという話は良く聞きます。

 眠っている間に、記憶が整理され、その過程で、別の経験から蓄積された記憶と合体しますと、そこに新たな発見があるのかもしれません。これが「ひらめき」です。


 「ひらめき」と似たようなものに「思いつき」という言葉があります。一般的には、「ひらめき」は良い評価をされ、「思いつき」は、刹那的で、あまり良い印象と受けとめられないことが多いように思えます。

 強いて言えば、「ひらめき」は「思いつき」の一種と考えて、ここでは考察してゆきます。

 「ひらめき」は、ある目的なりテーマ・課題に対してピンポイントな発想で、その目的なりテーマ・課題に取り組む際に、多くの人が賛同してくれるようなアイディアであるように思えます。多くの人が採用したくなるようなアイディアと言って良いでしょう。

 一方、「思いつき」は、何の根拠もなく、ポッと出てきたような印象が強いです。賛成者もいるかも知れませんが、賛同してくれる人の割合が低いことが多いように思えます。

 他方、「奇抜なひらめき」は、多くの人に理解されず、反論も強いことがあります。有名のことの一つが「それでも地球は回っている」という言葉に象徴される地動説を唱えたコペルニクスが連想されます。


 思いつきもひらめきも、有益な場合がありますので、けっして莫迦にせず、まずは「ウラを取る」ことではないでしょうか。両者とも、そのアイディアが有益であるという証明が必要です。

 多くの「思いつき」を発散思考で行い、その成果物をもとに収束思考をしてゆくと「ひらめき」に繋がりやすいように思えます。

 思いつきの豊かな人は、ひらめきの基となるものを多く持っていると言えます。すなわち、その様な人は、「ひらめき」を産み出しやすい人と言えるのではないでしょうか。


 論理的に追求し、重考した結果、効果的な方策が編みだされるように思えますので、私は、伝統的な論理思考法といえます、発散思考と収束思考、帰納法と演繹法を繰り返すようにしています。

 その進め方として、以下のような手順を原則としています。

   ・ 課題をリストアップする
   ・ リストがMECEである(それに近い)ことを確認する
   ・ 優先順位を付ける
   ・ 順位の高い事項から着手してゆくアクションプランを立てる
   ・ 成果判定基準を決める

 

 ご意見もおありと思いますが、参考にしてくだされば幸いです。

 

 

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【ブログでつぶやき】  労働力不足とシニア層の40%が「今後も働きたい」と望むミスマッチ

2023-02-21 10:07:10 | 経営コンサルタントからのメッセージ

 


  【ブログでつぶやき】  労働力不足とシニア層の40%が「今後も働きたい」と望むミスマッチ


 



 


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■ シニア層の40%が「今後も働きたい」と望んでいる

 定年制度の見直しが取り沙汰されるようになってから久しくなります。

 日本の労働人口の減少は、日本の成長にブレーキをかけていると言われていて、女性活躍に対する期待と共に、高齢者へももっと目を向けるべきではないでしょうか。

 シニア層の40%以上が、仕事を続けてゆきたい、今後も働きたいと考えているという調査結果があると記憶しています。(調査社を失念) 人生100歳時代ともいわれる昨今では、元気なシニアに溢れているといっても過言でないほど、高齢者人口が増えています。

 その理由はさまざまでしょうが、経済環境の悪化、悪性物価高ということから、多くは、ご資金不足を心配してということが多いと思います。

 また、生きている証しを感じ取りたいという理由の人も多いのではないでしょうか。働くことにより、健康維持に繋げたり、他の人とのつながりを持ったりしたいというのは当然のことでしょう。

 高齢になるにつれ、若い人と同じような労働環境では厳しくなってきます。たとえば労働日数や時間を減らすことにより、高齢者でも働きやすい条件を整えることも必要でしょう。

 労働不足の理由のひとつは、労働力の量の面だけではなく、質の問題もあります。日本人は勤勉であるということは、過去の話となっていることは、国連の労働効率面での調査からも認めざるを得ません。

 永年、企業勤務で磨いた経験は、多くの面でまだまだ価値があります。質の高い労働力を、高齢者だからと行って切り捨てるのは、社会的損失といえます。彼等が持つ技術や経験の伝承を真剣に考えるべきではないでしょうか。
 


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【経営コンサルタントのつぶやき】  自転車レーンのルールを徹底して欲しい

2023-02-14 10:15:21 | 経営コンサルタントからのメッセージ

 


  【経営コンサルタントのつぶやき】  自転車レーンのルールを徹底して欲しい


 



 


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■ 自転車レーンのルールを徹底して欲しい

 最近、道路に青色の矢羽根印が塗布されているのを目にしませんか? 青色ではなく、白色の矢羽根は以前から目にしてきました。

 それだけではなく、車道に「普通自転車専用通行帯」という青色のレーンがところどころにできてきました。

 お恥ずかしい話、それらが、どの様に異なり、法律との関係はどうなっているのかということを存じ上げません。

 【Wikipedia】で調べてみました。

 普通自転車専用通行帯(ふつうじてんしゃせんようつうこうたい)は、日本の道路において専ら自転車の通行のために、車道の左端に設けられる車両通行帯(レーン)で、自転車専用の標識と標示の両方が掲げられているもののこと。地面が青や茶に塗装されていることが多い。一般に(青い)自転車レーン、自転車専用レーンとも呼ばれる。


 普通自転車専用通行帯をここでは短く自転車専用レーンと記述させていただきます。

 自転車専用レーンが設置されている道路では、自転車は、原則としてこの部分を通行しなければならないのだそうです。自転車以外の軽車両は、原則としてこの部分を通行できません。

 オートバイや原付も、原則としてこの部分を通行することはできません。

 このような規定があるにもかかわらず、青色の自転車専用レーンが車道に設けられているにもかかわらず、歩道を自転車がわがもの顔で走っています。

 その原因は、大半の人が、矢羽根やレーンの意味や法律上の位置づけを知らないからだと思います。

 一方で、それを取り締まる警察は、その徹底に対して、どれだけの努力をしているのでしょうか。

 自転車に関わる事故は増加していると報道されているのは、自転車に乗る人のマナーの悪さだけではなく、広報のあり方が不充分であることに起因していると思います。

 自治体と警察が一体となって、自転車に関わるルールを徹底していただきたいと思います。

 2023年に、電動キックボードが免許なしで解禁。益々、事故の確率や被害の大きさが高まります。


(ドアノブ)


 


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【経営コンサルタントのつぶやき】 個人の「キャリアの目標は不要」と企業の中長期経営計画に対する考え方

2023-02-08 08:43:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

  【経営コンサルタントのつぶやき】 個人の「キャリアの目標は不要」と企業の中長期経営計画に対する考え方

 

 

 「そんなこと、常識だろう」と言ったり、言われたりしたことはありませんか?

 コンサルタントなど士業・経営の専門家だけではなく、ビジネスパーソンの皆さんの「あたり前」とはなんでしょうか?

 「常識」とか「あたり前」と思っていることが、じつは、必ずしも適切な判断に繋がるとは限りません。

 こんな、日常茶飯事のことに疑問を持つことの積み重ねが、思考力を高めたり、相手のことを思いやったりと、人間性を高めることに繋がるような気がします。

 経営士・コンサルタント45年余の経験から、思ったこと、考えたことを独断と偏見でもって述べてみたいと思います。

 

■ 個人の「キャリアの目標は不要」と企業の中長期経営計画に対する考え方

 人事や人材マネジメントの研究を続けてきた高橋俊介氏が、「キャリアの目標は不要」と主張してから、一部の人々の意識が変化して来ているようです。

 大学では、就職を控えて、キャリアプランの立案ということを実施するところが増えているようですので、高橋氏とは逆行したことをしているように思えます。

 昨今、「リスキリング」(学び直し)が叫ばれています。時代の変化により、これまで培ってきたスキルが陳腐化したり、通用しなくなったりしている人が多いのでしょうか。今後、時代の求める、必要なスキルや技術を学び直す必要性が説かれています。

 キャリアプランを立てると、「その実現のために、○○をしなければならない」、「絶対にこうしなければならない」と、固定的に考えてしまいがちです。そうではなく時代の変化も加味して臨機応変に切り替えていくというフレキシビリティを持つことが重要だという考えも必要でしょう。


 これは、企業における中長期経営計画でも、同様なことがいえます。

 フレキシビリティは大切ですが、一方で、時代の変化が大きいので、経営計画は必要ないという考え方には、賛同しかねます。

 経営計画が持つ、「ものさし」としての役割は重要です。ビジネスの世界においては「ものさし」は、時代によって変化をせざるを得ません。オーソドックスな方法ですが、ローリング法による運営ということを、改めて見直し、経営計画を活かす方法を考えるべきではないでしょうか。

 ローリング法というのは、毎年のように一定期間が経過したら、次の期間から、それまでの経営計画をベースにして、見直し、中長期経営計画を再構築するという方法です。

 この時に気をつけなければならないことは、一度構築された経営計画に固執しすぎて、時代に充分に即応できない、斬新性ある発想を阻害するようなことがあってはならないということです。

 「ものさし」は、大きく変更しても問題ですし、「ものさし」にこだわりすぎて斬新的な発想を妨げてもならないのです。適正な微調整ができる能力が、その企業の実力ともいえます。

 

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【経営コンサルタントのひとり言】 仕事で「やる気を無くしたことがある」という人が多い

2023-02-03 10:04:39 | 経営コンサルタントからのメッセージ

  【経営コンサルタントのひとり言】 仕事で「やる気を無くしたことがある」という人が多い 

 

 

 「そんなこと、常識だろう」と言ったり、言われたりしたことはありませんか?

 コンサルタントなど士業・経営の専門家だけではなく、ビジネスパーソンの皆さんの「あたり前」とはなんでしょうか?

 「常識」とか「あたり前」と思っていることが、じつは、必ずしも適切な判断に繋がるとは限りません。

 こんな、日常茶飯事のことに疑問を持つことの積み重ねが、思考力を高めたり、相手のことを思いやったりと、人間性を高めることに繋がるような気がします。

 経営士・コンサルタント45年余の経験から、思ったこと、考えたことを独断と偏見でもって述べてみたいと思います。

 

■ 仕事で「やる気を無くしたことがある」という人が多い

 

 

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【経営コンサルタントのひとり言】 起業に失敗しない、失敗してもリスクが小さい方法で起業する法

2023-02-02 10:42:04 | 経営コンサルタントからのメッセージ

  【プロのひとり言】 起業に失敗しない、失敗してもリスクが小さい方法で起業する法 

 

 

 「そんなこと、常識だろう」と言ったり、言われたりしたことはありませんか?

 コンサルタントなど士業・経営の専門家だけではなく、ビジネスパーソンの皆さんの「あたり前」とはなんでしょうか?

 「常識」とか「あたり前」と思っていることが、じつは、必ずしも適切な判断に繋がるとは限りません。

 こんな、日常茶飯事のことに疑問を持つことの積み重ねが、思考力を高めたり、相手のことを思いやったりと、人間性を高めることに繋がるような気がします。

 経営士・コンサルタント45年余の経験から、思ったこと、考えたことを独断と偏見でもって述べてみたいと思います。

 

■ 起業に失敗しない、失敗してもリスクが小さい方法で起業する法

 「日本では、ベンチャー企業が誕生しても持続性が低いのが悩みの一つである」と、あるTV番組でコメンテーターが言っていました。起業のあり方も問題かも知れませんし、起業後の経営管理の未熟さにも問題があるのではないでしょうか。

 近年、起業、法人化の手続きが、オンラインですすめられるなど簡単に起業や法人化ができるようになりました。それが理由ではないのでしょうが、安易に起業し、安易に倒産させるというような風潮にさえ感ずることがあります。

 企業は、「ゴーイング・コンサーンたるべきである」というのが、私の基本にあり、持続させるための支援を経営コンサルタントとして半世紀にわたって行ってきました。

 また、「残念ながら、ひとりの人間では限界がある。組織で動くことにより、この力を100%以上発揮できるようにならなければ、企業の持続性は危うい」ということもコンサルタントという仕事を通して体感してきました。


 起業は、「ひとり社長」という言葉があるように、ひとりでも身軽に行えます。ひとり社長のメリットは、自由度が高く、意思決定も自分ひとりででき、スピード感をもって経営を行えます。

 起業をすれば、自分の考え通り、思い通りに判断し、決定できると勘違いしている人が多いです。企業は、社会の構成要素のひとつですので、社会環境・経済環境等々の影響なしにはやって行けません。

 すべてを自由に決められ、勝手気ままに経営をやれる反面、すべてが自己責任として跳ね返ってきます。

 ひとりで起業しますと、複数人で起業するよりも、視野が狭くなりがちで、独善に陥っていることの気づきの機会も少なく、判断を誤ってしまうこともあります。

 起業すれば経営が始まっているのです。起業コンサルタントの支援を得ることも視野に入れておく必要があります。近年は、金融機関や商工会議所等の公的な機関での支援を無料や少ない費用で得られます。

 起業をしようとする人は、起業の良い面ばかりを見てしまい、夢に追われて、自分の経営者としての力不足・経験不足には目をつむってしまいがちです


 夫婦や友人などと複数人で起業することもあるでしょう。3人寄れば文殊の知恵といわれますように、1人での狭い経験や知識とは異なるメリットがあります。各自が持つ専門性や独自の体験、情報網、人脈などメリットが多い一方で、必ずしも考え方が一致するとは限らず、意見交換やその調整も必要です。

 いろいろな欠点はあっても、既述のように1人の人間では限界があります。たとえば、コンサルタントとして起業・独立するようなときには、まずは緩い連合として、プロジェクト毎にLLPを作ることをお薦めしています。

 LLP (Limited Liability Partnership:有限責任事業組合) は、事業を目的とする組合契約を基礎に形成された企業です。全パートナーが有限責任、すなわち責任が限定されていますので、リスクも少なくて済みます。イギリスのLLPに倣って、日本でも2005年4月27日に「有限責任事業組合契約に関する法律」(LLP法)が成立し、同年8月1日より施行されました。

 解散も容易に行えますので、アメリカのコンサルタントは、この方式を利用し、プロジェクト毎にLLPを作って、そのプロジェクトが終了すると解散するという、企業内のプロジェクトチームのような感覚で利用しています。

 日本でも、この方法を参考にしてみるのも良いのではないでしょうか。

 

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【プロのひとり言】 「ひらめき」と「思いつき」の違いは何でしょう 2726 1-11

2022-09-01 12:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

  【プロのひとり言】 「ひらめき」と「思いつき」の違いは何でしょう 2726 1-11

 

 

 「そんなこと、常識だろう」と言ったり、言われたりしたことはありませんか?

 コンサルタントなど士業・経営の専門家だけではなく、ビジネスパーソンの皆さんの「あたり前」とはなんでしょうか?

 「常識」とか「あたり前」と思っていることが、じつは、必ずしも適切な判断に繋がるとは限りません。

 こんな、日常茶飯事のことに疑問を持つことの積み重ねが、思考力を高めたり、相手のことを思いやったりと、人間性を高めることに繋がるような気がします。

 経営士・コンサルタント45年余の経験から、思ったこと、考えたことを独断と偏見でもって述べてみたいと思います。

 

■ 「ひらめき」と「思いつき」の違いは何でしょう 2726 1-11

 

 経営コンサルタントという仕事柄、論理思考のお話をする機会が多いです。社員研修では、自分の業務の進め方やビジネスに直結することが多いためか、皆様が熱心に聴講してくださることが多いです。

 その時に、「論理思考とひらめきは、矛盾も含み、少々異なるような気がしますが・・・」という質問をしばしば受けます。

 私は、この両者を同じ次元で比べるべきではないように考えています。

 ロジカル・シンキングなどを用いて、平素、トレーニングを行ったり、ビジネスを行ったりしていますと論理思考力は高まってきます。論理思考力が高まりますと、いろいろな発想が出て来るようになってきます。

 一方、「ひらめき」というのは、いろいろな経験を積んだ中で生じるものであって、「無」から生じるものではないでしょう。論理思考のできる人は「ひらめき」も多いのではないでしょうか。


 人間にとって、睡眠は不可欠です。脳を休めて、翌日活溌に脳を使えるようにするために睡眠が必要です。

 睡眠というのは、人間が生きていくための肉体としての疲労回復だけではないそうです。脳生理学者の間では、「眠っている間に、記憶が整理される」ということは、ずいぶん以前からわかっているようです。

 日本で最初にノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は、寝ているときに中間子理論を思いついたという話は有名です。同様に、多くの人が寝ているときに、いろいろな発想が生まれたという話は良く聞きます。

 眠っている間に、記憶が整理され、その過程で、別の経験から蓄積された記憶と合体しますと、そこに新たな発見があるのかもしれません。これが「ひらめき」のひとつです。


 「ひらめき」と似たようなものに「思いつき」という言葉があります。一般的には、「ひらめき」は良い評価をされ、「思いつき」は、刹那的で、あまり良い印象と受けとめられないことが多いように思えます。

 強いて言えば、「ひらめき」は「思いつき」の一種と考えて、ここでは考察してゆきます。

 「ひらめき」は、ある目的なりテーマ・課題に対してなりに関するピンポイントな発想で、その目的なりテーマ・課題に取り組む際に、多くの人が賛同してくれるようなアイディアであるように思えます。多くの人が採用したくなるようなアイディアと言って良いでしょう。

 一方、「思いつき」は、何の根拠もなく、ポッと出てきたような印象が強いです。賛成者もいるかも知れませんが、賛同してくれる人の割合が低いことが多いように思えます。

 他方、「奇抜なひらめき」は、多くの人に理解されず、反論も強いことがあります。有名のことの一つが「それでも地球は回っている」という言葉に象徴される地動説を唱えたコペルニクスが連想されます。


 思いつきもひらめきも、有益な場合がありますので、けっして莫迦にせず、まずは「ウラを取る」ことではないでしょうか。

 ひらめきというのは、多くの場合、裏がとれ、その根拠が明確です。また、その思いつきなりひらめきなりというアイディアが有益であるという証明が必要です。

 多くの「思いつき」を発散思考で行い、その成果物をもとに収束思考をしてゆくと「ひらめき」に繋がりやすいように思えます。

 思いつきの豊かな人は、ひらめきの基となるものを多く持っていると言えます。すなわち、その様な人は、「ひらめき」を産み出しやすい人と言えるのではないでしょうか。


 論理的に追求し、重考した結果、効果的な方策が編みだされるように思えますので、私は、伝統的な論理思考法といえます、発散思考と収束思考、帰納法と演繹法を繰り返すようにしています。

 その進め方として、以下のような手順を原則としています。

  ・ 課題をリストアップする
  ・ リストがMECEである(それに近い)ことを確認する
  ・ 優先順位を付ける
  ・ 順位の高い事項から着手してゆくアクションプランを立てる
  ・ 成果判定基準を決める

 ご意見もおありと思いますが、参考にしてくだされば幸いです。

 

 

 

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【講演会ご案内】 日本経営士協会70周年記念特別講演会 Zoom聴講(会員・協会関係者限定)

2022-01-27 11:52:29 | 経営コンサルタントからのメッセージ

【講演会ご案内】 日本経営士協会70周年記念特別講演会 Zoom聴講(会員・協会関係者限定)

 

 平素は、私どもに対しご理解とご協力を賜りありがとうございます。

 

 昨年9月10日をもちまして、私が所属してまいりました日本経営士協会が、70周年を迎えました。

 コロナ禍のため、集合形式による記念式典はできませんが、会員ならびに関係者に限定して特別講演会を開催いたします。

 その記念すべき講演会の栄誉ある講師を、私が担当することになりました。

 

 昨秋、日本経営士協会本部事務局より、「日本経営士協会の過去・現在・未来」というテーマでの講師依頼を受けてから、準備を進めてきました。

 あれもお話したい、これは欠かせない、などと試行錯誤をしながら準備を進めてきました。

 結果的に、とりとめもないお話になってしまうかと思いますが全力を尽くして、私の40年余にわたる日本経営士協会会員としての総決算をする所存です。

  開催日時  令和4年1月29日(土) 13時~15時

  会場    Zoom

 

 会員・協会関係者限定ですが、関係者様には特段、案内状をお出ししていません。

 もし、お時間が許されるようでしたら聴講を賜りますと幸いです。

 ただし、会員優先のために、せっかくお申し込みをいただきましてもお断りすることもございますことをご承知おき下さるようお願いします。

 ご希望される方は、下記まで、コンタクトをお願いします。

  日本経営士協会70周年記念特別講演会

   https://www.jmca.or.jp/dat/wp-content/uploads/2022/01/JM20220129tokubetsukouenkai.pdf

  お申し込み

   特定非営利活動法人 日本経営士協会 (jmca.or.jp)

 

 万一、ご返事ができなかったり、返事が遅れてしまったりした場合にはご容赦ください。


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