■■【経営コンサルタントの独り言】 日本に残る後進性

4月に入り各社で一斉に入社式が行われています。約100社の入社式を原稿を読んだ方の感想として、典型的な残念訓示5パターンは、1)一般論に終始型、2)期待語りオンリー型、3)内輪だけでウケ型、4)秘密主義型、5)独演会型です。
折角の、年一回の、トップの考えを伝える絶好の場なのに、手を抜いて、聞く側の立場にたった訓示になっていないということは勿体ないことです。
本ブログの「経営15訓」、「心で経営」では、繰り返し、経営者、コンサルタントとしてのあり方が述べられています。是非参考にされて、聞き手一人一人の心に残る様な訓示がなされることを期待します。
話は変わりますが、暉峻淑子(てるおかいつこ)さんの「豊かさとは何か(1989年刊)」、改めて読み返してショックを受けてます。25年以上前に書かれた本ですが、西ドイツは、1960年代に敗戦復興を終えて、社会的共通資本を整備して、基本的人権が尊重される福祉社会、仕事よりも家庭が優先されていて、ゆとりがある社会を創ってきています。
一方、同じ敗戦国でありながら、日本は未だに家庭を犠牲にした働き方からの脱却が進まないですし、時短も進んでいません。36協定も健在。基本的人権が疎かにされています。ヨーロッパの良いところを取り入れ、エコノミックアニマルを卒業する時期が来ていると思います。

【筆者】 石原 和憲 先生
新環境経営研究所所長
日本経営士協会登録経営士、横浜経営支援センター センター長
大手事務機器メーカーに永年勤務後、経営コンサルタントとして独立。
「21世紀の環境経営を実現する技術コンサルティング ~地球環境に優しい21世紀のモノ作りを実現すべく、リスクマネージメントの視点で企業経営を支援する~」という理念の基にご活躍
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【 注 】
原稿時期と季節感やタイミングが合わないことがあります。原則として筆者の現行通り掲載しますが、前述の理由等から、発行者が、文章を変更した部分もありますが、ご容赦くださるようお願いします。
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