【カシャリ!ひとり旅】 山形県山形市 山寺(立石寺)5 山門から姥堂の浄土口まで 160180
若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。
旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。
写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。
何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・
他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。
■■ 山形県山形市 山寺(立石寺)5 山門から姥堂の浄土口まで
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「山寺」(やまでら)は、正式には「宝珠山立石寺」といいます。山形市より仙山線で北東方向に行った所にあります。
奈良時代に開かれたと伝わる寺院で、東北を代表する霊山で、その岩山・絶壁に沿って多くのお堂が建てられています。途中に自然の岩肌、そして見上げる奥の院、そして五大堂からの眺望など風光明媚な景勝地として国指定名勝となっています。
山形駅から仙山線で20分ほどで山寺駅に着きます。ホームから、堂于や岩肌が見え、思わずシャッターを切ってしまいます。参道へは、4本ほどの入り口がありますが、一番奥の参道入り口まで徒歩10分のところから登り始めます。「登山口」という立て看板があることからも、お寺参りと言うよりは登山なのだと認識した方がよろしいでしょう。
石段を見上げますと、この先、並々ならぬ道のりであるという思いと、その背景に見える堂于に対する期待とが交錯します。石段を登り切りますと、最初に現れるのが根本中堂です。室町時代に初代山形城主・斯波兼頼が再建し、国指定重要文化財となっています。
根本中堂から、西に向かう参道を進むと、芭蕉の有名な『閑さや 巌にしみ入る 蝉の声』という句碑や清和天皇御宝塔、日枝神社があります。その先にあるのが鎌倉時代に造られたとされる山門で、ここで入山料をお支払いします。ここから奥の院まで、1000段の石段があり、健脚な人なら30分でたどり着くと言われます。
参道沿いにある堂宇や塚などで写真をとったりする私は、普通の参詣者の3倍の時間がかかります。
参道のほぼ真ん中あたりにあるのがせみ塚です。そこからしばらく登りますと弥陀堂、仁王門があります。右手に修行のいわば胎内道などを山腹に見ながら、観明院にたどり着き、不徳ながら、そこの縁に腰を下ろして一休みをしました。
その正面を見上げますと、開山堂・五大堂です。「五大堂」からの風景は絶景で、月並みな表現になってしまいますが、それまでの疲れが一気に吹き飛んだ気がします。そこでゆっくりとしたいところですが、座るところがありません。そこにあるのは、心ない人による落書きで、大変なる興ざめでした。
半世紀前に来たときには一気に五大堂まで登ってきましたが、健脚な人なら20分ほどでたどり着けるでしょうが、私は1時間以上もかけて登りました。
そこから、一切経堂や最上義光御霊廟に寄り道をしてから奥之院と大仏殿を参詣して下山の途につきました。
下山口から西に進んだところに立石寺本坊があります。その手前に小さな池があり、門をくぐると本坊前の枯山水庭園が見えてきました。山々を借景にしたこじんまりとした庭園でした。
庭園を見てから、対面石のところにある茶屋で食事をしてから、山形のホテルに戻りました。紅葉が処々に残る11月末の参詣でした。
■ アクセス
山形駅-山寺駅 20分弱
JR仙山線 山寺駅より参道入口まで徒歩10分
〒999-3301 山形県山形市山寺4456-1
根本中堂から日枝神社を参拝し宝物殿前から進むと
「山寺」の入り口、「山門」にたどり着きます。
山門
根本中堂から日枝神社を参拝し、宝物殿前からさらに進むと「山寺」の入り口、「山門」にたどり着きます。
山門の右側のお堂は常行念仏堂で、参詣者も自由に修行ができるように、準備されています。
見上げるような頭上のお堂は鐘楼で、除夜の招福の鐘として知られています。
一段高い所に立つ門は、鎌倉時代の建立といわれる山門です。ここから五大堂や開山堂などへの登山口であり、ここで参拝料(高校生以上:300円)をお支払いします。
ここから、大仏殿のある奥之院までの石段は800段を超え、ここにたどり着くまで200段ほども登ってきていますので、片道約1000段の階段を上ることになります。
山門
山門の扁額
『関北霊窟』と題した扁額は、57世「鑑古和尚」の揮毫とされています。
門をくぐると、いきなり石段です。
石段の奥、なにやら最初のシャッターチャンスが見えてきました。
石塔が並んでいます
空也塔
空也上人
空也上人は、平安時代中期に活躍した念仏僧で、阿弥陀聖(あみだひじり)、市聖(いちのひじり)、市上人(いちのしょうにん)とも呼ばれています。京都六波羅蜜寺にある空也上人像は、口から仏様が6体発せられているモノで、写真をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
延喜3年(903)生まれとされ、醍醐天皇の皇子とも言われる空也は、延喜22年(922)に尾張国分寺で出家して空也と名乗り、在俗の修行者として「南無阿弥陀仏」の名号を唱えながら道路や橋、寺院を作るなどの社会活動に邁進しました。天慶元年(938)京都洛中を中心として口称念仏を称える活動を本格的に実践したことで知られています。
姥堂
姥堂のご本尊石像「奪衣婆」
姥堂(うばどう)のご本尊は、奪衣婆の石像です。
姥堂のある、ここから下は地獄、
ここから上が極楽という浄土口です。
すなわち、私は地獄から、極楽の入り口まで、
はい上がってきたのです。<笑い>
石清水
姥堂のそばに、岩清水が涌いています。
ここで心身を清め、新しい着物に着かえて極楽に登り始めます。
古い衣服は、堂内の奪衣婆に奉納してゆきます。
一つ一つの石段を登ることによって、欲望や汚れを消滅させ、
明るく正しい人間になろうというものです。
でも、残念ながら、私は108つの煩悩を捨てきれずに
帰ってきてしまったようです。<笑い>
姥堂の左の大きな岩は、笠岩とも笠投石ともいい、
慈覚大師が雨やどりしたところとも伝えられています。
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