けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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ぎっくり腰のときに、長風呂をするのは自殺行為です

2008-10-08 15:35:56 | 東洋医学全般
緊急速報です!!

ぎっくり腰などの、急性の腰痛や痛みのときには、絶対に温めてはいけません。必ず悪化します。

氷で冷やすのも考えものです。皆様は誰もが早くよくなりたい一心で、結果的にやりすぎてしまうので、たいていは逆に悪くしてしまうのです。

先日ある方から電話で問い合わせがあって、「2日前にぎっくり腰をやって動けなくなったが、ある方に「腰湯」を長時間しなさいといわれたが大丈夫か?」「友達にマッサージをしてもらってもよいか?」という質問がありました。

答えは、「どちらも大きなマチガイです!」

ぎっくり腰はとにかく寝ていること、これは見た感じは出血したり、色が変わっているわけではないので、温めたり、もんだりするとよくなりそうな気がしますね。
しかし、ぎっくり腰は一種の「ケガ」です。筋肉やその周りの軟部組織に傷がついているのです。

ふつう、目に見える怪我に対しては、いきなり温めたり、もみこんだりすることはありませんね。これとまったく同じことがぎっくり腰にもいえるのです。

ぎっくり腰は、とにかく寝ていることです。2日から3日、できれば一週間何もしないで寝ていましょう。
確かに、鍼灸はこういった急性腰痛に大変効果がありますが、痛みが緩和されてもちゃんと寝ていなければ余計悪くなることが多いのです。

漢方薬でこういった痛みを止める場合は、体質をよく診て、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)や芍甘黄辛附湯(しゃっかんおうしんぶとう)を使う場合があります。

素人が温めたり、マッサージをしてよいのは、3週間くらいたって、病み上がりの時期でしたらよろしいでしょう。


日本伝統鍼灸漢方
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