前回の続きなのですが、それらの漢方薬がボケた精神状態、アルツハイマーやパーキンソン症候群に効くといわれるのは、おのおの異なった原因で頭に熱が上って脳や脊髄が乾いた状態になったり、血が足りなくてそれらがちゃんと働いていない当共通の状態が起きているということをさしています。
ちょっと難しいですね。
加味温胆湯(かみうんたんとう)は過労や怒りで体のみずみずしさが失われた状態で、それが脳脊髄の潤いを減らしてしまっている。
抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)はストレスでイライラが続いていたために起きた熱が、上半身や頭部にこもり、それが脳脊髄の潤いを減らしている。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は貧血気味が長く続いて脳脊髄がちゃんと働いていない。
八味地黄丸(はちみじおうがん)は過労や房事過多や老齢が、腎虚という状態をつくり、脳脊髄が適度に養われなくなっている。
これらのような異なった背景によって結果的に脳脊髄が問題を起こしているわけですので、おなじボケやパーキンソンやアルツハイマーの状態でも、患者さん一人ひとりの体質に合わせた漢方方剤を処方することが大切です。
しかしですよ。。。。「漢方方剤はひとつの病名に対してひとつの漢方薬があるというわけではない」ということは、逆も真なりといえる使い方があるのです。
少しくどくなりますが。
たとえば
加味温胆湯(かみうんたんとう)は過労や怒りで体のみずみずしさが失われた状態であれば、どんな病にも使うことができる。
抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)はストレスでイライラが続いていたために起きた熱が、上半身や頭部にこもった状態があれば、どんな病にも使える。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は貧血気味が長く続いている方ならば、どんな病にも使える。
八味地黄丸(はちみじおうがん)は過労や房事過多や老齢が、腎虚という状態をつくっているならば、どんな病にも使える。
要するに、おのおのの方剤の示す必須事項が合っていれば、どんな病気のときでも使ったらよい。。。ということになるのです。むしろ病名などは関係なく、その病の存在する理由の用から打ち消してゆこうという医学なのです。
この概念を使った本治法(ほんちほう)といわれる治療に加えて、実際に起きている病にアプローチする標治法(ひょうちほう)という治療法が漢方医学でも、鍼灸医学でも使われてきたのです。
私はこの治療概念に限りないロマンを感じているのです。
日本伝統鍼灸漢方
ちょっと難しいですね。
加味温胆湯(かみうんたんとう)は過労や怒りで体のみずみずしさが失われた状態で、それが脳脊髄の潤いを減らしてしまっている。
抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)はストレスでイライラが続いていたために起きた熱が、上半身や頭部にこもり、それが脳脊髄の潤いを減らしている。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は貧血気味が長く続いて脳脊髄がちゃんと働いていない。
八味地黄丸(はちみじおうがん)は過労や房事過多や老齢が、腎虚という状態をつくり、脳脊髄が適度に養われなくなっている。
これらのような異なった背景によって結果的に脳脊髄が問題を起こしているわけですので、おなじボケやパーキンソンやアルツハイマーの状態でも、患者さん一人ひとりの体質に合わせた漢方方剤を処方することが大切です。
しかしですよ。。。。「漢方方剤はひとつの病名に対してひとつの漢方薬があるというわけではない」ということは、逆も真なりといえる使い方があるのです。
少しくどくなりますが。
たとえば
加味温胆湯(かみうんたんとう)は過労や怒りで体のみずみずしさが失われた状態であれば、どんな病にも使うことができる。
抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)はストレスでイライラが続いていたために起きた熱が、上半身や頭部にこもった状態があれば、どんな病にも使える。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は貧血気味が長く続いている方ならば、どんな病にも使える。
八味地黄丸(はちみじおうがん)は過労や房事過多や老齢が、腎虚という状態をつくっているならば、どんな病にも使える。
要するに、おのおのの方剤の示す必須事項が合っていれば、どんな病気のときでも使ったらよい。。。ということになるのです。むしろ病名などは関係なく、その病の存在する理由の用から打ち消してゆこうという医学なのです。
この概念を使った本治法(ほんちほう)といわれる治療に加えて、実際に起きている病にアプローチする標治法(ひょうちほう)という治療法が漢方医学でも、鍼灸医学でも使われてきたのです。
私はこの治療概念に限りないロマンを感じているのです。
日本伝統鍼灸漢方