このところ医療費の増大が問題になっており、その大部分は高齢者医療費です。
これは知人から聞いた話です。ある難病指定されていた80代後半の男性が発作を起こし、救急搬送されました。病院についたときすでに意識はなく、自発呼吸も困難で人工呼吸器につなぎなんとか安定したようです。このまま自宅近くの病院に転院し、このままの状態で胃に穴をあけ、そこから栄養補給をするいわゆる胃瘻手術を受けました。そのまま入院が続いていましたが、意識がもどることも自発呼吸もないまま、1年半後に亡くなりました。
難病に指定されていたためか、この間の医療費は無料だったそうです。
このように意識もなく回復の見込みも少ない患者を延命させることが、本当に医療なのでしょうか。現在、この胃ろうによって延命している患者さんの費用が、5兆とも8兆円とも言われています。家族の負担は少なく、ほとんどが保険・税金によって賄われているようです。
新聞によると、胃ろうを始めるにあたって、回復して自分で食べられるようになると思われる患者さんが1割、回復の見込みがないケースが1割、あとの8割はどちらになるか判断できないという医者の談話が出ていました。本当にこんな比率とはとても考えられません。判断できない8割の人がどの程度回復できたのか知りたい気がします。
高齢ではない人が何らかの原因で胃ろうになった場合は、回復して自分で食べられるようになるかもしれませんが、私が知っている老人で胃ろうを外すことができた人はいません。
高齢者の場合、病気の原因はからだの部品の消耗劣化ですので、交換しない限りよくなることはないと思われます。したがって高齢者の場合は、病気を治すのではなく、苦痛を除く処置だけで十分ではないでしょうか。
延命治療をするかどうかの選択は、家族の問題ですので、どんな状態でも生きてさえいればよいという意識を変えることが必要でしょう。私も高齢者の仲間入りをしましたが、もちろん延命治療は拒否しますし、家族にも伝えてあります。いまのところほぼ健康ですが、もし病気になっても回復の見込みが少ないと感じたら、治療はやめようと思っています。
現在の医療は、死なせないための方法がどんどん進んでいます。これを否定するわけではありませんが、治さなければいけない人と治せそうにない人を区別して対処すべきと思っています。すべての人に最善の治療を施すというのが医療関係者の基本かもしれませんが、そろそろその意識を改革しないと、医療費高騰が続くのは確かだと思います。
これは知人から聞いた話です。ある難病指定されていた80代後半の男性が発作を起こし、救急搬送されました。病院についたときすでに意識はなく、自発呼吸も困難で人工呼吸器につなぎなんとか安定したようです。このまま自宅近くの病院に転院し、このままの状態で胃に穴をあけ、そこから栄養補給をするいわゆる胃瘻手術を受けました。そのまま入院が続いていましたが、意識がもどることも自発呼吸もないまま、1年半後に亡くなりました。
難病に指定されていたためか、この間の医療費は無料だったそうです。
このように意識もなく回復の見込みも少ない患者を延命させることが、本当に医療なのでしょうか。現在、この胃ろうによって延命している患者さんの費用が、5兆とも8兆円とも言われています。家族の負担は少なく、ほとんどが保険・税金によって賄われているようです。
新聞によると、胃ろうを始めるにあたって、回復して自分で食べられるようになると思われる患者さんが1割、回復の見込みがないケースが1割、あとの8割はどちらになるか判断できないという医者の談話が出ていました。本当にこんな比率とはとても考えられません。判断できない8割の人がどの程度回復できたのか知りたい気がします。
高齢ではない人が何らかの原因で胃ろうになった場合は、回復して自分で食べられるようになるかもしれませんが、私が知っている老人で胃ろうを外すことができた人はいません。
高齢者の場合、病気の原因はからだの部品の消耗劣化ですので、交換しない限りよくなることはないと思われます。したがって高齢者の場合は、病気を治すのではなく、苦痛を除く処置だけで十分ではないでしょうか。
延命治療をするかどうかの選択は、家族の問題ですので、どんな状態でも生きてさえいればよいという意識を変えることが必要でしょう。私も高齢者の仲間入りをしましたが、もちろん延命治療は拒否しますし、家族にも伝えてあります。いまのところほぼ健康ですが、もし病気になっても回復の見込みが少ないと感じたら、治療はやめようと思っています。
現在の医療は、死なせないための方法がどんどん進んでいます。これを否定するわけではありませんが、治さなければいけない人と治せそうにない人を区別して対処すべきと思っています。すべての人に最善の治療を施すというのが医療関係者の基本かもしれませんが、そろそろその意識を改革しないと、医療費高騰が続くのは確かだと思います。