国立がん研究センターは、煙草を1日30本以上吸う人は、吸わない人と比べ急性骨髄性白血病になるリスクが2倍になると発表しました。
喫煙者の中でも一日30本以上吸うとなるとかなりのヘビースモーカーといえますが、単なる喫煙者と非喫煙者では有意差が出なかったのかもしれません。しかしニュースではこう発表されても、事実としては喫煙者のリスクは2倍高いとして残っていくのでしょう。
もともと海外では、喫煙がこのタイプの白血病のリスクを高めると報告されていますが、日本人でも当てはまることが今回の大規模調査で初めて裏付けられたとしています。
具体的な方法としては、10府県の40~69歳の男女約10万人を対象に、2012年までの平均18年を追跡調査しました。その結果このタイプの白血病になった90人(男55人、女35人)の年齢の偏りなどを調整し、発症リスクを算出しました。
しかし18年もの長期ですと、途中で禁煙した人や本数が変わった人など出てくるはずで、この辺りはどう調整するのか実際の処理に興味があります。せっかくこれだけの大規模調査を行ったわけですので、他の項目例えば肥満度を表すBMIとの関連などで集計すれば、面白い結果が出たのではないかと思っています。
発症率が10万人当たり90人というのは、肺ガンの死亡率が10万人当たり130人程度となっていますので、白血病の発症率としては妥当なところかもしれません。しかし発症者数があまりにも少なく、例えば喫煙者が30%として3万人となりますので、29,960は白血病にならなかったということになります。
こういった疫学調査で、それほど多くない病気の場合やむを得ないのですが、0.1%程度の発症率では、大部分の人はその病気にかからないことになります。そのうちの0.1%に何か意味を持たせようとすること自体無理なような気がしています。
しかしこの調査自体が禁煙活動の一環かもしれませんので、吸わない人に比べ30本以上吸う人は2.2倍のリスクが高くなったということになるのでしょう。なお女性は喫煙者が少なかったことから、はっきりした結果は出なかったようです。
私はもともとガンは自然発生するもので、外的要因はほとんどないと考えていますので、今回の結果はうまく好ましい数字が出るように、いろいろ苦労したのだろう程度に思っています。しかしどうせやるなら、発症率もより高い糖尿病と肥満の疫学調査などをやって欲しいものです。
喫煙者の中でも一日30本以上吸うとなるとかなりのヘビースモーカーといえますが、単なる喫煙者と非喫煙者では有意差が出なかったのかもしれません。しかしニュースではこう発表されても、事実としては喫煙者のリスクは2倍高いとして残っていくのでしょう。
もともと海外では、喫煙がこのタイプの白血病のリスクを高めると報告されていますが、日本人でも当てはまることが今回の大規模調査で初めて裏付けられたとしています。
具体的な方法としては、10府県の40~69歳の男女約10万人を対象に、2012年までの平均18年を追跡調査しました。その結果このタイプの白血病になった90人(男55人、女35人)の年齢の偏りなどを調整し、発症リスクを算出しました。
しかし18年もの長期ですと、途中で禁煙した人や本数が変わった人など出てくるはずで、この辺りはどう調整するのか実際の処理に興味があります。せっかくこれだけの大規模調査を行ったわけですので、他の項目例えば肥満度を表すBMIとの関連などで集計すれば、面白い結果が出たのではないかと思っています。
発症率が10万人当たり90人というのは、肺ガンの死亡率が10万人当たり130人程度となっていますので、白血病の発症率としては妥当なところかもしれません。しかし発症者数があまりにも少なく、例えば喫煙者が30%として3万人となりますので、29,960は白血病にならなかったということになります。
こういった疫学調査で、それほど多くない病気の場合やむを得ないのですが、0.1%程度の発症率では、大部分の人はその病気にかからないことになります。そのうちの0.1%に何か意味を持たせようとすること自体無理なような気がしています。
しかしこの調査自体が禁煙活動の一環かもしれませんので、吸わない人に比べ30本以上吸う人は2.2倍のリスクが高くなったということになるのでしょう。なお女性は喫煙者が少なかったことから、はっきりした結果は出なかったようです。
私はもともとガンは自然発生するもので、外的要因はほとんどないと考えていますので、今回の結果はうまく好ましい数字が出るように、いろいろ苦労したのだろう程度に思っています。しかしどうせやるなら、発症率もより高い糖尿病と肥満の疫学調査などをやって欲しいものです。