ごっとさんのブログ

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世界一の座りすぎの日本

2019-06-14 10:38:14 | 健康・医療
日本人の座位時間(座っている時間)は世界でダントツに長いようです。

しかも座っている時間が長ければ長いほど死亡リスクが高まるという研究結果も出ています。しかし仕事の都合などから、座る時間を減らすことも難しいようです。

欧米では座りすぎが及ぼす害についての論文がとても多く、「座りすぎは喫煙と同じくらい身体に悪い」「座りすぎはガンのリスクを高める」など、さまざまな研究結果が報告されています。

オーストラリアもそんな国のひとつで、国をあげて座りすぎの対策に取り組み、座りすぎ防止キャンペーンの動画も作られているほどです。

この背景には2012年オーストラリアのある研究で、座る時間が一日4時間の人たちより11時間以上の人たちの方が死亡リスクが40%も高く、座っている時間が長ければ長いほど死亡リスクが高まるという結果が出たことなどが影響しているようです。

この結果をよく見ると、死亡リスクは座位時間が4時間未満の人と8時間未満の人ではわずかしか差がなく、8時間以上から顕著に差が出ていることが分かります。つまり8時間が大きなラインと言えそうです。

そんな欧米諸国よりも座り時間が長いのが日本で、一日平均7時間も座っているといわれています。アメリカで2011年に発表された一日の総座位時間の国際比較の調査でも、日本は他の諸外国に比べて非常に長く、長い人では10時間も座っているという結果が出ています。

ところが日本は世界有数の長寿国で、健康寿命でもシンガポールに続いて世界第2位(2016年)となっています。これはやや矛盾する状況ですが、やはり座っていることはあまり健康に良くないようです。

座っていて「動かない」でいると血流が悪くなり、その時間が長いほど血流の悪い状態が慢性化して血管が老化し、心臓血管系疾患になりやすくなるためと考えられます。

ここで重要となってくるのが座り方です。悪い姿勢で座っていれば腰をはじめ体に様々な不調を招きます。

ドイツの研究チームが、30種類のさまざまな日常動作における椎間板内圧を測定したところ、姿勢よく座っているときに椎間板にかかる圧は、立っているときと同じくらいかそれ以下で、リクライニングして座っているときに最も圧が減るという結果が出ています。

その他正しい座り方の研究なども盛んなようですが、同じ姿勢で長時間がなければそれほど問題はないような気がします。私はPCに向かっている時間も長く、それが終わるとテレビを見たりと、結局何をしても座っています。

それでもこの歳まで大きな病気もなく過ごしてきましたので、座っている時間をそれほど気にする必要はないと思っています。