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長時間労働とインターバル休憩

2016-03-09 10:27:15 | 時事
先日ネットの記事で「退社後8分で出勤」という見出しの記事を見ました。これはかなり極端ですが、どうも日本は遅くまで働いても、次の日は定時に出社するという習慣が根強く残っている気がします。

本来遅刻という制度?は、昔の工場などで誰か一人が遅れることによって、全員の仕事が始まらないという場合に、厳しく管理した名残だと思っていました。私はずっと研究所勤務で、10分遅れても何の問題がない部署でしたが、3回遅刻すると1日欠勤扱いなるという、厳しい制度になっていました。

私もいわゆる長時間労働で、サービス残業も当たり前的な職場でした。こう書くとひどい現場のようですが、これは研究という職種の特徴かもしれません。いくら自分でしっかりした計画を立てても、時間内に終わる保証はなく、遅くなったり誰かと話をしていて遅くなるという日常でした。こういったことは別に苦になりませんでしたが、本人が苦痛と感じるかは別に長時間労働は避ける必要があります。

この長時間労働の常態化が、子を持つ女性の進出の妨げになっているのは確かです。対策して考えられているのがタイトルのインターバル休憩です。日本ではあまりなじみがありませんが、ヨーロッパでは導入している国は多いようです。これは働いた後次に働くまで、一定の時間を取らなければいけないという制度です。

つまりインターバル休憩が11時間と決められていると、例えば夜の0時まで働いた場合は、次の日は11時以後でないと出勤してはいけないという制度です。こういった規則があれば、ある程度は休めるのかもしれませんが、日本にはなじまないのかもしれません。たぶんどこかがこういった事に反対しているというより、まだ検討すらされていないのかもしれません。

私もこの記事を読むまでは知らない制度でした。日本人はどんなに遅くまで遊んでも、飲んでも、または仕事をしても、次の日はきちんと定時に出勤することが美徳とされているようです。私が関わりを持った所は、研究所でなくても7時や8時まで、かなり人が残っていることが多かったような気がします。

こういったときに残っている全員が仕事が忙しいのかというと、必ずしも忙しいわけではなく、習慣的に遅くまでいる人もいるような気もしました。全員が残業代を請求したらかなりの額になりそうですが、そのあたりもよくわかりません。

まあこういった終業後も帰らずにいるということと、長時間労働とは違っているような気もしますが、こういった風土が長時間労働をもたらしていることは確かでしょう。しかし何を変えればこういった問題が解決できるのか、非常に難しい気がします。

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