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熱帯のハチが作る薬効の高い蜂蜜「奇跡の液体」

2022-05-25 10:26:20 | 
私は現在は蜂蜜から遠ざかっていますが、昔はパンに塗って食べたりしたこともありました。

それが何か効果があったかはよく分かりませんが、現在でも蜂蜜特にローヤルゼリーなどは健康食品やサプリメントとして人気があるようです。

南米にハリナシミツバチと呼ばれるハチのグループがあり、このハチが作る蜂蜜が「奇跡の液体」として、食品や薬品として注目されています。

約175種のハリナシミツバチが生息するペルーのアマゾン川流域では、現地の人がそのうちの数種の飼育に乗り出しています。またペルーアマゾン研究所の研究者たちがこの蜂蜜の研究を開始するとともに、持続可能な飼育方法を地元の人々に指導するようになりました。

蜂蜜は古くから薬として広く利用されており、蜂蜜が鎮静薬や酒、精神活性薬として、時には毒物として使用されてことが明らかになっています。現在でも蜂蜜の抗菌効果、抗炎症効果、外傷治癒効果などが複数の研究で示されています。

ハリナシミツバチの蜂蜜は微生物や菌の成長を妨げる化学物質を含んでいますが、これは熱帯地方で蜂蜜の腐敗を防ぐよう適応した結果とみられています。アマゾンに生育する植物は多様で、ハリナシミツバチが蜂蜜と蜜蝋に混ぜる植物由来の化学物質も驚くほど多様です。

この辺りがハリナシミツバチの蜂蜜が奇跡の液体と呼ばれる理由のようです。熱帯地方の人々は、ハリナシミツバチの巣から蜂蜜と蜜蝋を集め、風邪や皮膚疾患、胃腸障害、さらには糖尿病やガンの治療に利用してきました。

パナマにあるスミソニアン熱帯研究所の専門家が、こうした薬効を裏付ける研究成果を出していますが、その多くはまだ予備段階に留まっています。

社会的昆虫であるハリナシミツバチは、1匹の女王バチと多くの働きバチからコロニーを形成しています。その名の通り防御に使える鍼を持たないことから、飼育方法も危険が少なく南米大陸の熱帯地方の活性化に役立つとされています。

またハリナシミツバチは在来植物の受粉が得意で、健全な生態系を維持する重要な働きをしています。このハチは農業にも恩恵をもたらし、畑の近くで飼育すると在来果樹の収穫量が50%近く増加したという研究もあるようです。

私としては、この奇跡の液体の中にどのような有効成分があるのかの解析を進めてほしいのですが、まだそこまで至っていないようです。

ローヤルゼリーなどは、成分として各種アミノ酸やビタミン類などかなり詳細に分かっていますので、ハリナシミツバチの蜂蜜の抗菌作用などがどんな化学物質に由来するのか興味が持たれるところです。


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